山少年の山日記

いつまで経っても山男になれないオイラです

リベンジの鹿島槍ヶ岳(その2)

2009年10月06日 | Weblog

         北ア鹿島槍ヶ岳(2889m)日本100名山
                   (その2)二日目

と  き   2009.09.21~22

天  候   薄曇り

メンバー   セキちゃん(下山時ご一緒)、社長、遊華、山少年         
交通機関   タクシ-、バス、JR大糸線、夜行高速バス
 コ ース   冷池山荘泊→鹿島槍ヶ岳→冷池山荘→  
           赤岩尾根→高千穂平→西俣出合→大谷原
 
朝食 5:29   チェックアウト 5:52     鹿島槍へ向けてスタート 5:56   
布引岳(2683m)山肌はガラガラ岩だらけなのにどうして布引?遠くから眺めりゃそう見えるんだろうナ。
ガスが出てきた7:15
 
やっと来ました鹿島槍ヶ岳(2889.1m)    7:54      あいにく頂上はガスがかかって八方ふさがり。
昨日は堪能するほどすばらしい景色が見れたから欲は言わない。北峰にも行ってみたかったがガス
っていて展望もなく「急な下りで落石注意」と地図にあり 行かずに戻る事にした。
                                                      
 昨日小屋前で出会っていたO氏が登ってきた、朝食が3番目だったから出発が遅れて今になったそうな。
別れ際彼もカメラを取り出し我々を写してくれた。Oさん 我々が果たせなかった八峰キレット無事踏破してきて下さいお気をつけて!
又どこかでお会いましょうネ 8:30
 
                                        
布引山のピークをさけて楽な迂回路を行くと4羽の雷鳥が行く手をふさいでいた。もう腹が真っ白の羽だ、そろそろ冬支度みたいだ。 我々を警戒する気配もなくハイマツの実?をついばんで 茂みを下っていった。 8:44  

                                             
昨日この辺りで出会った女性がメンバー入りだ 昨日彼女が「明日は鹿島槍をピストンしてこの赤岩尾根を下」いっていた、「オイラと同じだ、それではご一緒に!」と言っていたのだ。
小屋では大勢の人だから出会う事は無かったが,頂上で出会い同じペースの下山だった。この赤岩尾根の下りコースは人が少なそうなコースだ。旅は道連れ世は情け...人が大好き、賑やか大好き!
そして別嬪さんときたもんだから大歓迎  。さァ~ゆっくりと楽しみながら赤岩尾根を下りましょう。
スタートしてしばらくしてオイラの苦手な左が谷で滑りそうな掴み所の無いガレ場の下りだ 地図にも「滑りやすいヤセ尾根下降時注意」とあるところだ。
オイラは慎重に慎重に一歩一歩足を運ぶ。遊華は得意げに先を急ぎ渡り切って「何がそんなに恐いのョ~」とカメラ構えてオイラのへっぴり姿を撮っている。


        (写真は気まま日記より拝借)
画面右下のガラガラの岩の急斜面は谷底まで落ち込んでいる。
写真では岩を掴んでの伝い歩きだが、ここから先は手掴みするものは無いのでバランス頼りの歩行だ。
つまずいたらお陀仏だ~~~。

社長と 女性は恐がらずに順調に後に続いてくる。恐がっていたのはオイラだけみたいだが...。
あ~やれやれ何とか恐る恐る無事通過した。先頭は得意げに危ない下りを飛ばしてもう姿が見えない。
社長もあんまり遅れてはと気遣っているようだった。後を追う三人 
その時 目の前で社長が踏んだ石が崩れ落ち側転一回転して転がった。
ビックリしたよ現場はそれほど急でもない下りのジグザグのターン箇所だ。幸い一回転で止まったから良かったがもう一回転していたら谷底行きだ!と思って道端に目をやったらそこにだけネットが張られてあった。
以前にそこから人が落ちたことがあったに違いない。                                                                                                                       踏んで崩れた石  11:05
道は岩場ではなく土道だったから怪我は無いと思っていたが手指、と危うく右目尻に傷をしていた。
幸い出血もほとんど無くバンドエイドとオロナイン軟膏で「痛いの痛いの飛んでけ~」で済んで良かったよかった。

 鎌尾根と東尾根の谷筋の雪渓か? 針の木雪渓よりも沢山残っている。11:09                                    
11:23 コース唯一眺めの良い筈の高千穂平につきました。あいにく背景の鹿島槍ヶ岳がすっぽりとガスを冠ったままだ。「さァ~みんなで記念写真を」と先行く元気な遊華に声をかけたが「わたしはもう撮ったよ」と先を行く。 セキちゃん(この時お名前はまだ知らなかった)に入ってもらう。
いよッツ!お二人さん いい感じだよ 社長!さっきの痛さ忘れていい顔してるぜ!オイラも一緒に撮って貰いたかったナ 。
 
 高度も下がって木々の様子も変わってきた        ほっと一息ティ ータイム
ここで初めてブログの紹介とハンドルネームの紹介だ。オイラは山少年、転んだのは社長、下り得意の遊華、そして君の名は?... ”セキちゃん”と呼んでと云ってもらった

あ~やっと林道の西股出合へ降りてきた。 12:53
山は何時でもどこでも重大な事故に繋がる危険が一杯潜んでいる。
山は自分のペースで!特に下りは慎重に!どんなときも「自分の身は自分で守る」が鉄則だ。
社会悪のように云われる「中高年の山岳事故」と不幸なニュースが多いこの頃だ。
世間に迷惑かけぬようこれからも山歩きを自己責任のもとで楽しみたいものです。

  沢渡りならぬ沢潜りのトンネル入り口  12:59

窓から流れ落ちる水を通してトンネル内に明かりを取り込んでいる。セキちゃん!チョッと止まってハイ パチリ! 13:00

大冷沢に架かる砂防ダム このダムには沢を渡るトンネル通路が造られてあり、明かり取りの窓もある。大雨の濁流時にはあの窓から水が流れ込むんでは?と疑問が...。 
この後林道をタクシ一が待つ大谷原まで地図では1時間だ。山小屋からタクシー予約を14:40にと申し込んでいたがこの分なら14:00には着けそうで携帯ポイントからタクシーへ14:00に、セキちゃんの15:00も14:00早めてもらうよう変更を入れた。我々はそこから大町温泉薬師の湯が行き先でセキちゃんは車を扇沢に置いているので別車だ。


                 

林道の途中スパイダーマンが命綱一本で危険なハードな作業をしていた。恐がりのオイラにはとてもとても ご苦労様と頭が下がる思いで通りすぎた。
六甲全縦練習のつもりで林道を早足で歩く今日は特別元気な遊華だ。お陰で予定時間より10分も早くにタクシー乗り場の大谷原へ着いた時すでに2台タクシーが待っていた。
セキちゃんとゆっくりお別れを惜しむ挨拶時間もなくせわしく乗り別れた。
「山少年の山日記」見てくださいね~ッ メッセージ、コメント待ってるよ~また何処かで会えたらいいのにな~ バイバイ
 
 大町温泉 薬師の湯に浸かりさっぱりして バスで信濃大町駅 大糸線で松本駅に着いた。帰りの夜行バス23:00まで夜の松本で打ち上げを!と遊華お勧めの居酒屋へ行くうちにいい匂いに引かれ懐かしい赤提灯のホルモン屋へ!
  
18:45 店内はほぼ満席で先客の好感カップルの丸テーブル(中心に大きな円柱のある)に同席に!気さくで垢抜けしたまるでテレビキャスターのような別嬪さんと旦那さんらしき人は円柱の陰になっていて声だけだったが、話が弾み隣のカウンターのお客まで振り返ってこっちの仲間入りした賑やかな宴になった。旦那さんもこっちを覗き込んでオイラのカメラでこの写真も撮ってくれた。話しは今回の登山の話 歩く楽しさ等など話しは進み素晴らしいお二人さんの馴れ初め話しまで!皆が今会ったばかりとは思えぬほど親しみを感じこの場だけで終われない皆だ。
 
19:53 まだバスには時間があるから場所を変えてと旦那さんが次の居酒屋に案内してくれた。
ここは落ち着いた居酒屋でまたここでも楽しく話しが弾む!今日は折角のご夫婦一緒の夜を我々がお邪魔して。
次回は是非とも京都でお会いしましょうと、そして山歩きを始めてくださいと話しは続く!
                                    
すごいご馳走が出てきた20:34この仲のいいご夫婦はオイラの甥、姪と同世代で我々とは歳もうんと離れているのに仲良く楽しい松本の夜をご一緒いただきその上にお勘定までも既に払ってもらっていてご馳走になってしまったのだ。
 
22:22 お名残惜しいが楽しかった松本の夜も更けてバスの時間が近づいた。別れ際には奥さんがホロホロ オイラもホロホロだった。今回の山行きはお天気に恵まれ そして素晴らしい人々との出会いがあって本当に感謝感謝の幸せな山行きでした。
追伸  早速 オイラのブログに”広島娘”さんからメッセージメッセージいただきました。
”広島娘”さん 優しい思いやりのある旦那様に思いっきり甘えて精一杯親孝行をしてくださいね!
そしてみんなで一緒に約束の山登りしましょう!