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ワイワイ菜園~たんじゅん農法試行中

たんじゅん農法全国世話人のSさんと自宅が近い事からたくさんの事を教えていただき、それを咀嚼しながら畑作業に取組んでいます

自然農の紹介画像;竹内孝功氏の「東京での自然農」

2015-01-05 21:07:58 | 晴耕雨読

2015/1/5

今日の空 ;この日も快晴です。自宅から東方向の空、いい空が広がっています。この日は朝自宅で芋蒸かしを行い、落ち葉集めを行いました。芋蒸かしはサツマイモを蒸かして芋切干にすべく熱いうちに皮をむき、芋をスライスし、ざるに並べて戸外に。天気が良くて風があるとよく乾きます。また落ち葉は十分にないため少しずつ集めていますが1立米の容積に一杯にするにはもう少し時間がかかりそうです。

午後は先日から気になっていた竹内孝功氏の講演のビデオを見てノートしていました。自然菜園の本を書いている人でいろいろな師に学び、安曇野で農園をやり、自然農で自給自足の生活を追及している方です。私は自然菜園の本で彼の事を知ったのですが、話の内容に共鳴するものを感じています。

彼の話しているエピソードから

◆無農薬だという野菜もピンからキリまである。いいものは普通に出回っている野菜と全く違う。例えばホウレンソウ、自然農で栽培したホウレンソウは一般に小さく見栄えがしない。しかし食べ比べてみると甘みが違う。更に時間が経つと外から1枚ずつ葉が枯れてくる。葉の中心部分はなかなか枯れない。そのうちミイラのように枯れていく。買ったホウレンソウは袋に入れて保管しているが気がつくと冷蔵庫の中で溶けている。これを見て気が付いたのがお墓にある菊の花だ。墓に供えられた菊の花はドロドロに溶ける。しかし野原に咲いていた花を墓に供えた場合は溶けるというより乾燥して枯れているという感じ。人間が作った植物と自然の中で咲いた花は違う。

私も墓地に残された溶けたようにドロドロになった花、一方で枯れて乾燥している花も見た記憶がある。自然農の野菜はそこが違ってくるのかと納得できた。

◆自然農でいう「耕さず」は何もしない”放任”ではない。自然によって耕されている”自然耕”というような状態になるよう作物の補助をする必要がある。作物の原産地や性格を理解したうえでフォローをしてあげる必要がある。草を刈り(抜き取るのではなく根を残して地際で切る)畝に敷く。すると草は生えにくくなり、敷いた草の下は湿度が保たれる(保湿)ようになる。そこにはミミズなどの小動物が集まり、ミミズは1日24時間、1年356日スピードは遅いが根が入るのに丁度よい大きさに土を耕してくれる。だから畝を踏まない、裸にしない、草は抜かない、草は刈って敷くに限る。

まだまだ面白い話を聴くことができた。まだ後日書き加えましょう。よろしかったら竹内さんの講演録画、聞いてみませんか。こちらのページをご覧ください。

 


土の不思議2 土は地上の多くの生命を支えている

2014-11-26 09:35:14 | 晴耕雨読

2014/11/25

この日も雨、見出し画像もありません。先日のブログに続き「土の不思議」の続編を。

第2章  土は何からできているのか

彼(クリス・ビアードショー)は

土を構成するものとして30%は腐植も含めて植物由来のもの、70%は岩盤層等からできた物質(岩石の破片)であるという。

土は粒の大きさにより、「砂・シルト・粘土」に分類でき、性質も違います。

<砂>砂の粒子は大きく、粒子と粒子の間にある隙間は大きく、そこを水が通ることから水はけは良い

<粘土>粘土粒が小さく数が多く集まり隙間もあまりない。そのために水はけがよくない。

<シルト>シルトはこの両者の中間である。

砂・シルト・粘土が実際には様々な比率で土は形成され、比率により異なる土壌となる。

異なる性質の根拠となるのに土のマイナス荷電があり、粘土のように粒子表面積が多い(多くの粒子がぎっしり詰まる)とより多くのマイナス荷電を帯びています。ということは粘土の比率の高い土ほどプラスイオンを帯びる養分を引き寄せる力が強くなり、このため粘土比率の高い土ほど肥料持ちがいい土になる。

一方で粒子が詰まっている粘土の欠点にもなる。粘土は水を含み過ぎ水はけは悪くなる。逆にが多い土は隙間が多いことから水はけは良いが養分は水と共に流れてしまう(流亡)ことになる。

良い土とは砂の大きさの異なる粒子が散らばり、間にシルトや粘土の粒子が混ざった土である。言い換えると水はけがよく、適度な湿度と養分がある状態であり、このような状態は微生物にも都合良い状態でもある。

 

無機質な岩がどのように生命を育む土になるのか ;氷河期後半だといいますが、いくつかのパターンで岩は長い時間をかけ土になっていく。

①物理的風化作用;水が岩の隙間に入り込み、凍結で体積が増えることで岩を砕いていく。

②化学的風化作用;弱酸性の雨が酸性に弱い石灰岩などを溶かす。

③地衣類(藻類と菌類の共生体)で岩に定着し、世代を交替する中で、古い地衣類と雨が混ざり土になっていく。

このように土は生命のほとんどない岩と生命があふれた地上を結ぶ存在で、地上の多くの生命の土台のようなものだといえます。

 

土の不思議1 はこちら

3章  生命を育む土のしくみとバランス

4章  土をとりまく問題

と続きます。今後、畑に出られない日にUPしていきたいと思います。


土の不思議 1

2014-11-21 06:00:00 | 晴耕雨読

2014/11/20

この日は朝から当地は降ったり止んだりの雨でした。畑は断念して晴耕雨読ならぬ晴耕雨ビデオで過ごしました。10月末にNHK(Eテレ)で放映された、生命を育む力を持つ「土の不思議」という番組をノートしましたので今日はその内容について。

栄養過多の野菜を肥料を使って栽培すし、応急対応(薬剤散布など)で綱渡り的に虫や病気を遠ざけて栽培する方法とは違う自然菜園を志向する私としては大変興味深い話題が詰まった番組でした。

慣行農法と自然農の違いについて時々考えるのですが、

植物(作物)は土中の栄養分を得て成長していきます。畑の野菜栽培で減ってしまった養分を補充するために、化学肥料を与えて新たな野菜を栽培するのも一つの方法です。一方で自然の森や雑木林の状態を考えると、森の植物はもともとある養分で成長しています。

 

森の場合の栄養の供給源は例えば枯葉・枯れ枝などです。枯葉などを植物が吸収できる大きさまで分解するのに微生物や小動物が関与しています。

まず有機物分解の立役者は「菌類」だといいます。湿度の高い枯れ木の下などに蜘蛛の巣のように白いカビのようなものがビッシリ見られることがあります。これが菌類です。通常は人の目では見えない糸状の菌糸体をしていますが、枯れ木の下などでは集まって蜘蛛の巣のようになり見ることができます。菌糸体はすでに分解をしている有機物から新たな有機物を求めて糸状の菌糸体を周囲に伸ばしていきます。有機物を見つけると酵素を出してその組織を分解していきます。もしも万一菌類がいなくなれば地球上は枯れ木や枯葉で埋め尽くされ、有機物分解が進まないために養分が供給されなくなり、新たな植物も育たなくなるというのです。植物の再生のためにとても大きな役割を果たしていると言えます。

菌類は枯葉などの分解で腐植を作り、微生物世界を支えているとも言えます。作り出す養分は微生物の動きで土全体に行き渡り、いわゆる肥沃な土となります。

自然の中で肥沃な土をつくる次の役者はミミズです。私も詳しく生態を知らなかったのですが、ミミズは昼土中で暮らし、夜地表で食べるものを探すのだそうです。ミミズは枯葉を食べ、糞の形で有機物を排泄するのが土を肥沃にしていくと言われます。ミミズの糞を土と比較すると、糞の中には周りの土の中よりもバクテリアが多く存在し、ミミズ体内でバクテリアが活動していることが判った。

こうした自然の営みの中で、微生物等が有機物に健全に関わり、野菜を生育させることに私は価値と意味を感じます。「自然で安心安全な野菜」、今の消費者はそうしたニーズを持っていると思われます。このような期待に応えられる野菜を栽培したいと思い、春から取り組んでいます。

この番組について今度

2章  土はもともと何からできているのか  こちらを

3章  生命を育む土のしくみとバランス

4章  土をとりまく問題

と続きます。今後、晴耕雨ビデオの続きで書き込みを続けてまいります。

この雨の日の夕方、自宅から虹を見ることができました。急ぎ写真を撮りましたが、実物の方がきれいにはっきりと見れました。うまく見えるでしょうか、撮影の技術不足をお許し下さい。


雨・映画・「不思議な岬の物語」

2014-10-23 10:17:44 | 晴耕雨読

2014/10/22

予報通り天気は雨でした。畑出勤は断念しました。家内との約束通り「不思議な岬の物語」を見に行きました。

話題性もあり、結構席は埋まっていました。

学生時代に感じた何かホッコリするやさしというような感覚を思い出しながら観ました。いつまでもこうありたいというかつての軸のようなものです。まだまだこういう関係がいろいろな場所で残り、また生まれてきてほしいものです。

見出し画像はHPより拝借


自然菜園で野菜づくり

2014-10-16 06:00:00 | 晴耕雨読

2014/10/15

今日の空 ;この日は曇り時々雨、やや肌寒く感じる天気で、畑はお休み、画像はなし。当初は晴れの予報だったのに、前日の台風一過とは対照的な日となりました。

こんな日は自宅で「晴耕雨読」、本を読んで過ごしました。「自然菜園で野菜づくり」(竹内孝功著)

この本の中では、初めて自然農で畑を始める場合には土を良くする作業を薦めています。この方法では畑を耕さないのが原則()ですが最初の年は畑の土を良くするテコ入れを推奨しています。私の畑はステージ1からステージ2と考えられ(詳細は こちらのブログ)、それほど荒れた畑ではない。しかし秋冬野菜で大きく畑を使う予定もないことからこのテコ入れを行うことにしたい。

※)畑を耕さない原則について ;畑は耕さず、野菜が育つ環境にするのは、野菜自身であり、草であり、土壌の中の微生物や小動物であるとする考え方です。生き物たちの力で土は自然と耕され、生き物が暮らしやすいように人は手を貸すだけとするものです。

本では、畝立てとテコ入れをできれば秋に行い、冬の間に土を養っておくのが理想的だとしています。私の畑でもその原則通りの畑だといえるかどうか判りませんが、このやり方を試してみるつもりです。この秋に畝立てをし、良いと言われるものを施してみます。

  まず畑の草を刈ります。

  そして最初で最後の畝立てをします。高さは水はけの状態を考え20cm程度。今後は土を動かして畝を立てるようなことはしません。

  畝の表面土壌(深さ5cm程度)に1㎡あたり米糠100g・油粕100g・牡蠣殻石灰50gを鋤き込み、時間をかけて土となじませます。米糠等の分解が進むことで畑は肥沃になるはずです。

  終了後に、刈り取った草を畝表面全体全体に敷き詰め、通路には 緑肥の種を播く。

以上のようにして、自然菜園作りを行う予定です。今週から通常の南畑の管理の合間に、この作業も始めたいと思います。