ワイワイ菜園~たんじゅん農法試行中

たんじゅん農法全国世話人のSさんと自宅が近い事からたくさんの事を教えていただき、それを咀嚼しながら畑作業に取組んでいます

カブの発芽、揃い始める

2017-09-30 06:00:00 | 根菜類

20170927-2

Sさんは沖縄での講演や見学会を終えて帰宅した。田圃の稲刈りについて10月2~4日でどうだろうかと応援要請のメールがあった。来週はいよいよ稲刈りが始まる。暦もそうだが稲刈りが始まるとこれまた秋を感じることになる。来週が楽しみだ。

さてキュウリは実をつけ始めたのだが、発芽をし始めていたカブの芽も出揃ってきた。まだまだ心もとない、小さな双葉だがしっかり揃って芽を出し始めてくれている(見出し画像)。

ニンジン種まき後、畝を鳥に掘り返されて散々な目にあったニンジンだったが、半分近くは育ってくれていた。そのニンジンの間引きを行いました。畑の出来ていないたんじゅん農ですので、マニュアルにあるようなスケジュールで育っていません。間引きが必要かなと思われた頃に行っています。そのためには近くの草刈りをしながら作物の様子を見ていく必要がありますね。

この日は食卓にニンジンの間引き菜があがりました。ニンニクと一緒に炒めてビールに合うちょっとしたおつまみになりました。こういう時期にはちょっと濃いめのビール「キリン・秋味」がよく合います。


畑の排水状況

2017-09-29 06:00:00 | 

20170928

前夜から今朝未明(具体的には22時~7時)までの当地降雨量はアメダスデータで68mm。結構雨が降ったという印象です。約70mmの雨が100坪の畑に降った時、どれほどの水が畑に散水したことになるのか。答えは23tの雨です(計算違いがなければ)。

1cm四方に 高さ7cm(70mm)の雨が降った事になる。1cm四方に7ccの雨です。

1m平方は10000cm四方ですので 1m平方には7万cc(=70L)の雨。

1坪は3.3m平方です。1坪に降った雨の量は231L(70×3.3)

100坪の畑に降った雨は 23,100L(ほぼ23トン)になる。

私の畑は宅地区画整理された場所なので畑の周囲はコンクリート隔壁で囲まれてしまっています。そのため地表から70~80cmの深さで溝を掘り、余分な水は早く排水できるよう土木作業を行いました。掘った溝には竹が埋設されている溝もあれば、木材チップで埋めてしまった溝もあり、暗渠用の排水パイプを埋設した溝もあります。これらの溝を通って余分な水は畑の暗渠排水口から流れ出ることになります。

見出し画像を見て頂くと赤い破線の土の中に溝(深さ80cm程)を掘りました。溝を掘った場所が畑の畝間の通路になっています。余分な水はまず溝を通って排水されます。もちろん地下へ浸み込んでいく水も多いと思われます。画像の青矢印が暗渠排水口です。雨が降ってしばらくするとここから余分な水が流れ出るのが見られます。その拡大画像が下の画像です。雨が上がって2時間ほど経過した時点の様子です。

周囲は道路ですので見出し画像にあるようなコンクリート壁で囲まれています。ちょっと雨が降ると翌日から畑に入れないような状態になりました。上の画像は青矢印の部分に排水口から出た水が流れ道路のU字溝に流れていきます。

この排水口の水の量を見ると、溝掘りをする前はちょっとした雨でも大量の水が畑に散水され、行き場のない水は地表近くに浸み込んだ状態で長く滞留していたのでしょう。いつまでも畑に入れないほど畑に水が残ってしまっていたのでしょう。この状態はたんじゅん農では良くない状況でした。いわゆる水捌けの悪い畑です。溝掘り工事をこの春行った事からだいぶ畑の状況が変わってきたという印象です。昨年より明らかに良くなっている感じがします。

以前の溝掘り関係のブログの一部 こちら こちら


キュウリに実つき始める

2017-09-28 06:00:00 | 果菜類

20170927

秋キュウリを露地で、たんじゅん農で栽培するのは初めてだ。どうなるのだろうと興味津々で育てている。いつまで実をつけるのだろうかとそちらも気になるのだが、いよいよ実が付き始めた見出し画像)。

収穫まではもう少し時間が掛かるだろうが、なにかいけるのではないかと思わせるような実が付き始めた。花のすぐ下にはまだまだ小さなキュウリの赤ちゃんがたくさん控えてくれている。葉も立派な葉が付いており、一部にウリハムシも数匹見受けられるが葉も大きくなっているので大きな影響はないだろうと思われる。もちろん見つけた虫は捕殺した。

ウリハムシより今回の3作目キュウリは、アブラムシが気になっている。そんな時にテントウムシを3匹見付けた。テントウムシはアブラムシの代表的天敵だ。アブラムシを食べ切れないほど見つけているのだろうか。カメラのシャッターチャンスが難しいほど葉の上を行ったり来たり、とにかく動き回っている。たくさん食べて駆除して欲しい。慌ててシャッターを押したためにピントが合っていないかもしれない。

左下にはキュウリの赤ちゃんが見られる。

先日水でアブラムシを洗い流した葉にも、裏を見るとまたアブラムシが見られる。しかし今回はテントウムシもいるので増え方についてもう少し観察してみよう。洗い流しはその後でもいいだろう。


秋分 第47候 蟄虫培戸

2017-09-27 06:00:00 | 季節・暦

20170926

 秋分  二十四節季の1つ、9月22日~10月7日の期間を”秋分”という。

秋分とは春分と同じように、太陽が真東から昇り真西に沈む、昼と夜が同じになる日を”秋分の日”といいます。秋分の日を中心にした7日間が「秋のお彼岸」です。これから次第に秋が深まっていきます。秋分のから始まる15~16日間を”二十四節季の秋分”という。

9月に入ってめっきり涼しくなってきました。最寄アメダスの記録では、最低気温20℃を下回る日は、前日までの25日間の内70%以上の18日です。特に朝晩の畑作業は気持ちよく行う事ができます。

蟄虫培戸(むしかくれて とをふさぐ)  七十二候の第47番目の候 9月28日~10月2日

外で活動していた虫たちが、寒さの到来を察知し、土の中に潜っていく頃を表した候です。日本は南北に長く、季節の変化は北と南では随分状況が異なります。当地静岡の印象では、虫が姿を見せなくなるのはまだ少し先のように思われます。秋の夕暮れ時に「赤とんぼ」が飛び回る光景は、いかにも秋らしい風情があります。ちなみに、赤とんぼの赤い色は、気温と関係があるといわれ、寒い地域の赤とんぼほど、赤色が濃いそうです。また「とんぼ」という名前由来は、とんぼが空を「飛ぶ棒」に見立てられ、「とんばう」と呼ばれていた事から、それが転じて「とんぼ」となったそうです。


”原因”に目を向けたい

2017-09-26 06:00:00 | たんじゅん法

20170925

本日の朝日新聞朝刊「大雨浸水対応 市街で遅れている」という趣旨の記事が、1面トップ(見出し画像)だった。

この日のブログは畑作物の出来不出来の話ではありません。私の畑がどうなったっかという様な関心の方はこの日はお休みという感覚で、サラッと目を通して頂いてもいいし、読まなくてもいいかも知れない。先にお詫びを申し上げてしまいます。

この記事を見ていて、物事の考え方の順番が違っていないかと思ったので書かせていただきます。これは「たんじゅん農法」の公式見解でもなく、Sさんに接するなどして得た、私の個人的意見です。

記事要約すると「このところの局地的で強い雨に対応して、国は大雨にも対応できる下水道施設建設を地方に求めているが多くの市街地でまだまだ対応が進んでいない」という記事でした。読み進めると「名古屋市は2000年の東海豪雨被害を教訓に豪雨災害に強い街を目指し21年度完成に向け、2000億円を投じて地下貯水管建設やポンプ場増設を進めている。これで東海豪雨並みの1時間最大雨量97mmが降っても床下浸水程度の被害でとどめられる計算だ」という。

 

この一連の記事をみて、いつまでこういう応急処置のような考え方で事業をするのかなあと思った。

子供が高熱を出したからと云って、解熱剤で熱を下げる対応をしてばかりでいいのか。何故高熱が出たのかという”原因”に全く目を向けていないように見受けられる。場合によっては熱を下げことよりも原因を突き止めることが大切だと思われる。その根本原因への対応をすることが必要ではないか、昨今そういう思いが強くなってきた。実際の行政を担当する立場からすれば、目の前の課題に対応するしかないというのかもしれない。であればこれは行政の限界かとも思えてくる。

この考え方は、たんじゅん農法に触れるようになってから益々強くなってきた。野菜に害虫が来る、病気になる。虫を居なくする、来なくする。病気の原因ウィルスなどをやっつける。遺伝子組み換えなどで病気や虫に強い作物に作り変える。これらは(虫や病気で困ったという)結果に対応して虫がつかない野菜にする考え方だ。

大雨で被害が出た(結果)から雨で水かさが増えないように排水工事をする。これと同じ考え方のように思える。

結果に対応するのではなく、その原因に目を向けたいものだ。

何故虫が来るのか。なぜ虫が来ない野菜が隣にあるのか。何故病気になるのか、病気にならない隣の野菜は何がどう違うのか。なぜ局地的な大雨になるのか、もっと平均した雨量で広い範囲に降らないのか、なぜ以前無かったようなこういった雨が増えたのか。なぜ急に高熱が出たのか・・・・・。

野菜の虫や病気の場合、どうも畑の土の中の微生物のバランスや腐食などの汚れ、窒素成分やその残りが原因で虫や病気の被害が出るようだ。そこで畑を虫や病気に無縁な畑に転換させるために取組んでいるのがたんじゅん農だ。この方向に改善された畑の作物は虫や病気だけではなく、美味しさも違うというので尚更だ。

そしてたんじゅん農で栽培する畑や作物を実際に見て・食べたのが大きい。だから畑が改善してくるのを待つことができる。あのような野菜をつくれる畑にしたいという思いからですね。

この日の新聞記事を見て考えた事でした。