20170925
本日の朝日新聞朝刊「大雨浸水対応 市街で遅れている」という趣旨の記事が、1面トップ(見出し画像)だった。
この日のブログは畑作物の出来不出来の話ではありません。私の畑がどうなったっかという様な関心の方はこの日はお休みという感覚で、サラッと目を通して頂いてもいいし、読まなくてもいいかも知れない。先にお詫びを申し上げてしまいます。
この記事を見ていて、物事の考え方の順番が違っていないかと思ったので書かせていただきます。これは「たんじゅん農法」の公式見解でもなく、Sさんに接するなどして得た、私の個人的意見です。
記事要約すると「このところの局地的で強い雨に対応して、国は大雨にも対応できる下水道施設建設を地方に求めているが多くの市街地でまだまだ対応が進んでいない」という記事でした。読み進めると「名古屋市は2000年の東海豪雨被害を教訓に豪雨災害に強い街を目指し21年度完成に向け、2000億円を投じて地下貯水管建設やポンプ場増設を進めている。これで東海豪雨並みの1時間最大雨量97mmが降っても床下浸水程度の被害でとどめられる計算だ」という。
この一連の記事をみて、いつまでこういう応急処置のような考え方で事業をするのかなあと思った。
子供が高熱を出したからと云って、解熱剤で熱を下げる対応をしてばかりでいいのか。何故高熱が出たのかという”原因”に全く目を向けていないように見受けられる。場合によっては熱を下げことよりも原因を突き止めることが大切だと思われる。その根本原因への対応をすることが必要ではないか、昨今そういう思いが強くなってきた。実際の行政を担当する立場からすれば、目の前の課題に対応するしかないというのかもしれない。であればこれは行政の限界かとも思えてくる。
この考え方は、たんじゅん農法に触れるようになってから益々強くなってきた。野菜に害虫が来る、病気になる。虫を居なくする、来なくする。病気の原因ウィルスなどをやっつける。遺伝子組み換えなどで病気や虫に強い作物に作り変える。これらは(虫や病気で困ったという)結果に対応して虫がつかない野菜にする考え方だ。
大雨で被害が出た(結果)から雨で水かさが増えないように排水工事をする。これと同じ考え方のように思える。
結果に対応するのではなく、その原因に目を向けたいものだ。
何故虫が来るのか。なぜ虫が来ない野菜が隣にあるのか。何故病気になるのか、病気にならない隣の野菜は何がどう違うのか。なぜ局地的な大雨になるのか、もっと平均した雨量で広い範囲に降らないのか、なぜ以前無かったようなこういった雨が増えたのか。なぜ急に高熱が出たのか・・・・・。
野菜の虫や病気の場合、どうも畑の土の中の微生物のバランスや腐食などの汚れ、窒素成分やその残りが原因で虫や病気の被害が出るようだ。そこで畑を虫や病気に無縁な畑に転換させるために取組んでいるのがたんじゅん農だ。この方向に改善された畑の作物は虫や病気だけではなく、美味しさも違うというので尚更だ。
そしてたんじゅん農で栽培する畑や作物を実際に見て・食べたのが大きい。だから畑が改善してくるのを待つことができる。あのような野菜をつくれる畑にしたいという思いからですね。
この日の新聞記事を見て考えた事でした。