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ワイワイ菜園~たんじゅん農法試行中

たんじゅん農法全国世話人のSさんと自宅が近い事からたくさんの事を教えていただき、それを咀嚼しながら畑作業に取組んでいます

小さくて強い農業

2015-11-15 08:53:09 | 晴耕雨読

20151114

今日の空 ;雨が降ったり止んだりという天気です。

久しぶりに晴耕雨読をしたいと読み始めたのは「小さくて強い農業をつくる」(久松達央)です。ご存知の方も多いだろうがいろいろなマスコミで農業論を発信しておられる方だ。既存の農家を守るような政策や補助金による農業政策のようなものは返って今後の日本農業に悪い影響を与えるという持論を展開される。このあたり全く同感です。

特に今回おもしろかったのは後半のある部分。一部を要約・抜粋させてもらいますと

作れば何でも売れていた時代(戦後から高度成長期)には農業の労働生産性もずいぶん低く、農家のモチベーションUPが農業政策であり、食糧増産がその目的だった。その影響が強く残り、現在では大規模集約化を難しくさせている。当時の食糧増産は機械化などではなくマンパワーに依存する労働集約型農業を進めていた。モノが足りない時代には質より量に関心が行く。とりあえず何か食べたいという状態だ。この状態は経済成長時代を通じて長く続いた。価格がそこそこできれいに仕上がっていればよしという時代だ。ものを川上から川下に流す時代であり、その効率の良さが儲かる儲からないを分けてきた。

しかしバブル崩壊後、経済成長が鈍ると消費パターンは変わってくる。農産物が流れ着いた量販店店頭では消費者の選択が始まる。これまでの画一的にモノを市場に流せばよかった生産者は客の好みを考えた生産を求められるようになった。それまで重要だったレタスの形をしたレタスは売れなくなる、どこにでもあるレタスはどこででも買えるので買わない。この消費者の変化についていけないのが今の農業です。

なるほど納得の時代の流れ解説だ。長く食品業界にいると、この消費者の変化は強く感じたし、かつて作れば売れた、出荷すればシェアが上がっていったメーカーは頭の切り替えを急いだから今も生き残っていられる。このスピードに遅れるとどんな大きな会社でも5年後・10年後には社員を路頭に迷わせる可能性がある。

こういった危機感や切実感は旧来型の農業にはないし、不足している。


自家採種入門

2015-08-17 20:30:00 | 晴耕雨読

20150817

今日の空 ;雨です。特に午前中は大雨になり、久し振りのまとまった雨でした。このところ暑い日が続いていますから畑や作物には恵みの雨といえるでしょう。

午前中、雨が一休みした頃、畑まで出かけたのですが大雨となり、しばらく車の中で待機したのですが雨は降りやまず結局あきらめて帰ってきたほどです。

またこのところ、疲れがたまっているのか、冷たい飲み物を飲みすぎているのか、お腹の調子が悪く静かにしていたい気持ちです。こんな日にはと本を開き読み始めました。そんな一日でした。

自家採種入門  生命力の強い種を育てる (農文協)です。


川口由一さん(続)

2015-07-04 06:00:00 | 晴耕雨読

20150703

この日、2本目のUPです。

朝から雨が降り続いています。見出し画像は自宅玄関から前の通りです。雨が道路に激しく弾かれています。時間雨量に直すと30mm以上の雨になりそう。

前日の川口さんの動画を見て感じたことをなるべくそのままに。

・川口さんも以前は、化学肥料を使い、農薬も機械も使う慣行農業を行っていた。しかし農業だけでは暮して行けず兼業農家となり農閑期は現金収入を得るために別の仕事をし、体調を悪くし農業への意欲を無くしていた頃、有吉佐和子「複合汚染」が評判になり、自然農について書かれた「わら一本の革命」に出合い自然農への道へ。

・当初はうまく収穫できず試行錯誤の連続だった。しかし「自然に応じる、気候に応じる、作物に応じる、畑に応じる」ことでそれぞれに対応させていく知恵を覚えた。これでやっていけそうだという安心を得た。

・1991年から赤目塾を始めた。自然農を求める人たちの要望に応える形で。毎年250人以上が卒業。参加者は農家出身者は皆無で、環境・資源・食の安全に関心を持つ都市住民がほとんど。

・終了後、農的生活を楽しむ人もいたが、畑を求めて耕作放棄地で新規就農する人もいた。またかつて教育の現場にいた方が、得た経験と知識を再度教育に生かしたいと教壇に戻った人もいる。自分が生かされている者として気付き、生かされている場所・恵まれたいた環境に気付き人をどう育てるかに戻った人。母親が子供をどう育てるのか、過保護にしない、最小限度の手を貸すが後は本人に任せる育児に目覚めた人もいた。

・川口さん本人も、塾で知っていることを教えるのだが、いかに自分のものにするかは受け手の能力。あまり手をかけなくても育つ人はどんどん成長していく。また教える立場だったが一方で教えられていた。教える立場にいなかったら今の自分はない。この塾を通してそれだけ成長させてもらった。

他力と自力ということばがある。我々は生まれてきて自然の中で生かされている。しかし生かされている人生だが、人生をどう生きるかは自分自身にかかっている。苦しんで生きるか幸せに生きるかは自分次第。自然は幸せまでもは与えてくれない。

というような内容でした。我々は自然によって生かされている。しかしどう生きるかは自分次第というのが印象的でした。

農は生き方そのものなのだなあと実感。


川口由一さん

2015-07-03 12:00:00 | 晴耕雨読

20150703

この日は朝から強い雨が降ったり弱まったり。地元のアメダス降雨量では前日昼からの24時間雨量は80mm、直近3時間雨量は33mm。もちろん畑には行けませんので自宅でいろいろ準備したり、本を引っ張り出したりの一日です。

7月に種まきする作物の検討をしました。

メキャベツ・キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・チンゲンサイ・コマツナ・菜豆などの種袋を引っ張り出している。

何気なく自然農・川口由一さんの情報を見ていたら YouTubeにかつてNHKの「こころの時代」という番組で川口さんが取り上げられ、インタビューを通して若い頃の話、その後得た信条などについて話をされているものを見ることができました。すでに知っていたこと、まだ知らなかった事なども理解できて大変参考になりました。

You Tubeでの動画はこちら

・自然に沿った農の実践を行っている。

・自然農のポイントは、①土を耕さない。②肥料・農薬を一切持ち込まなない。③草や虫を敵にしない

・不耕起で年々土は豊穣の舞台となり豊かになっていく。

・作物が健全に育てば、肥料や農薬は使う必要がなくなる。

・虫Aが作物を食べるので害虫といわれる。虫Bは虫Aを食べるので益虫といわれる。しかし虫には害虫も益虫もない。故あってそこに虫A・Bが作物と一緒にいる。生態系を作っている。虫Aがいないことで生態系は崩れてしまう。虫AもBも欠かせない存在

・土を舞台に多くの生き物が生態系を作っている。食べて食べられ、殺し殺されてバランスを取りながら調和して生きている。理由があってそこに生きている動物と植物なのだ。

なかなか聞いていてズシンと腹に響く話だ。

 


晴耕雨読 黒白

2015-06-19 06:00:00 | 晴耕雨読

20150618

今日の空 ;天気予報では終日雨とのことだったが、朝早いうちは雨はまだ落ちていなかった。午前中はたくさん撮り貯めた作物や畑の画像を整理したのでした。4月以降の約3か月分を作物毎に並び替えました。画像を見ると懐かしかったり、もう少しこう注意して世話をすればよかったというような反省をしたりもします。気温や降水量というアメダスデータもこの際にと整理をしました。雨の日にはこのように気になっているデータの整理をするには何よりの日になります。

午後はバリカン式芝刈り機の情報収集をして通信販売で購入手続きをしました。来週には到着することでしょう。草とともに育てるとはいえ、ここにきて夏の草の勢いが増してちょっと手を焼いている状態です。芝刈りのツールではありますが、畑や庭の草刈りに使えないかと考え購入を決めました。

2サイクルエンジンの草刈り機は借りることがあり、畑の周囲の草を刈っては作物の敷き草にするなど使っているのですが、音がうるさいのです。自宅周辺ではすぐ畑の際まで隣家がせまっていることからちょっと自宅脇畑で使うには憚られることから充電式の芝刈り機で畑の草を刈ることにしました。

朝は降っていなかった雨も、午後には本格的になってきました。そうなるともう畑のことは全く諦めて、晴耕雨読の世界、本を読み始めます。

 

池波正太郎の「剣客商売全集」別冊、「黒白」という本です。何度読み返しても味のある話で池波作品の中でも好きな話です。これをまた読み返しています。