20160709
今日の空 ;前夜からの雨が午前中続いた。実家は七月お盆であるため、初盆のお施餓鬼という供養がお寺さん(曹洞宗)であり、初めて参列させてもらった。雨が降り続く中での供養でした。住職の説教から、「雨もそうだが、何でも受け取る側の事情や都合で恵みだったり、不足の原因になったりする」という話。前日のSさんの畑ではまとまった雨を期待していた。
初盆の供養と雨もあり、この日は本を読みながら、比較的ゆっくり過ごした。
先日、大日本報徳社の常会という会合に参加。3分程だっただろうか、中桐万里子さんという方の話を聴く機会があった。二宮尊徳の7代子孫だという彼女ですが、なかなか興味深い話があった。それに興味を持ち、今2冊を読み始めている。
幕末の時代、吉田松陰や坂本龍馬などと同じ時代を生きていたのに、とにかく自分の足元をしっかり見て、天下国家を転覆すなどということではなく、現状を受け入れ不都合な部分を工夫して自力で乗り越えるありかたを農民たちと模索するような仕方をすすめてきた。
記録に残っている彼の逸話(二宮翁夜話462)から領主・領民の関係について。
領主(殿様)と領民(農民)は1本の木のようなものだ。領主は木の幹にあたり、領民は木の根にあたる。幹は地上にあり、花や葉、枝ぶりなどが人の目にとまり、褒められたりもする。一方、根は卑しく土の下で人の目にはつかない。しかし根は土の中で水分を吸い上げ、地上の幹枝を養い、風雨に耐えられるよう大地に根を張る。水分を実際に吸い上げるのは根のさらに細かい細根であり、領民の中でも農民にあたる。細根が木を養うように、農民が国家経理の費用の出どころである。コメ作りをする農民が国の経済を支えている。
なかなか含蓄のある話がたくさん出てきます。