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ワイワイ菜園~たんじゅん農法試行中

たんじゅん農法全国世話人のSさんと自宅が近い事からたくさんの事を教えていただき、それを咀嚼しながら畑作業に取組んでいます

苗の現状

2018-03-07 06:00:00 | 育苗

20180306

この日は前日の雨の後で晴の予報だった。更に先の予報では傘マークが多かったことから、雨の間の晴れの日をボランティアが予定されているのは気分が乗らないなあと、つい自分の都合で受け止めてしまいがちです。結局、一日雨が残り、時々小雨が降るはっきりしない天気の日でした。

先日、種袋を引張り出して3月上・中旬に播種べき種をピックアップしました。どうしても上旬に播種してしまいたい作物が出てきたのです。できれば天気が回復する日にはこの種を播いてしまいたいというのは人情ですね。しかし結果小雨だったので、畑を眺めてため息をついているのに比べたら、充実した日となりました。

レタス・小カブ・九条ネギ・サラダビーズ・ニンジンなどが今、播きたいものです。

さて見出し画像はトマト苗です。徒長防止対応が奏功したようで、贔屓目かもしれませんが極めて順調のように見えます。

畑に出られなかった日でもあり、この日は苗の状況をご覧いただきましょう。

下は、エンドウの苗。6ポット苗を作りました。うまく苗が育った3ポットは畑にすでに定植済み。ちょっと草丈が伸びていない3ポットをもう少し様子を見てみようと思っていたのですが、3ポット中2ポット(左の2つ)は溶けそうです。

前日の激しい雨の日に、ウッドデッキに出したままで外出してしまいました。屋根があり雨除けはあったのですが、風に吹き付けられた雨の影響もあったのでしょうか。こういうことになってしまいました。この苗をじっくり見ると・・・・

 

ご覧頂けたでしょうか?

菌糸のような白いモノが、倒伏しているエンドウの株元に付着しており、ややカビのような臭いがしています。ここ一両日はこういった兆候もなかったことから、雨による何かウィルスのようなものが高い湿度の状況下で悪さをされたのではないかとの思いが。仮説ですが。急ぎこの苗は処分しました。

以上2月14日に播種したトマト、エンドウの状況でした。

一方、22日に播種した苗についてですが。こちらは10日ほど経過してやっと発芽してきました。下がその全景です。

 手前から、4ポットのブロッコリーは発芽無し。発芽率は0/8です。種が古かったたっめでしょうか?

その奥はカリフラワー。見にくいでしょうが発芽率は6/8。こちらも種は古かったのですが…。

3番目にあるにはナスの苗。発芽率は5/6です。

4番目、左はピーマンで0/4。その右トマトは2/4という状況です。

発芽してこないモノは更に1~2日様子を見て、播き直しをします。発芽したものは徒長防止管理を心掛けての苗管理に移ります。


エンドウの苗がこんなに

2018-02-27 06:00:00 | 育苗

20180226

先日発芽したミニトマトとエンドウの苗、大きくなってきました。

特にエンドウは蔓が伸び始めてきたのです。草丈10cm以上の株が3本、5cm程度の株が2本になってきました。

トマトもエンドウも一緒に、これまでは日中20℃前後、夜間14~16℃という環境でしたが、今後は天候・気温の予報を見ながら屋外に出していきたいと思っています。ちなみにこの日は日中初めて屋外に出しましたが14~20℃で6時間出したことになります。しかしこの日は紫外線指数予報も3、陽射しを充分満喫できるだろう。

下の画像右手前のポット苗はいかにも水不足という表情だったので慌ててポット容器に水300ccを投入。水やりは株元ではなくポットの底から、毛管現象で水分が上がるようにしています。

下の画像は、ミニトマトの苗です。草丈3~4cmになりました。双葉が目一杯手を広げているように見えます。中には本葉の芽が出始めているようなものも出てきました。

エンドウはこれまで温室育ちでしたので、単純比較はできませんが、1月に購入した苗と遜色がなく見受けられるようになりました。もう少し外気に馴染ませることができたら大きくなった苗から早めに定植させるつもりです。

先日初めて地温計測に挑んだ件はいろいろ問題がありました。問題点がはっきりしてきたので、この日自宅脇の畑で計測し直しをしています。先日の結果と共に、この日から翌日まで計測しています。下はその画像の1枚。この内容はまた後日このブログにアップしていきます。


種まきシーズンへ

2018-02-13 08:00:00 | 育苗

20180213

当地では10・11日は穏やかで陽射しを味わえたものの、前日は風が強く底冷えの日となり、この日も同じような予報が出ています。しかし暖かさと寒い日が入れ替って来るようになりました。春近しの予感です。北陸など雪の多い地方の皆さんのご苦労は、以前新潟や金沢で数年ずつお世話になった事もあり、お察しします。刺してくるような冷たい風の日もありますが、雪の苦労がないだけ恵まれていると実感しています。

2月も中旬になりますのでそろそろ用意していた種を播く時期になってきました。ミニトマトとエンドウです。何度も書きましたがエンドウは昨年育苗失敗、1月に種屋さんに出ていた苗を購入して3本だけ植付けています。植付けた苗はこの寒さのためでしょうか、あまり生長は見られません。プラスチックの風除け寒さ除けの中で元気にはしてくれています。一方で春まきにも挑戦します。これまでエンドウは毎年秋10月頃に種まきして冬越しをしていたのですが失敗したためこういうことに。しかしたんじゅんの畑、私のように出来上がっていない畑では生育が遅く、暖かくなるのに合わせてグングン大きくなるかどうかが問題です。

そこが今回の肝で、たんじゅんでは春まきは無理という結論になるかもしれません。そんな機会となったので挑戦してみます。

さてそれとミニトマトです。まだこの畑は大玉は難しいという認識です。ミニトマトは2年続けて実績がありますので大丈夫と思いますが、今年初めての品種です。タキイの千果を試してみます。今年は作型を参考に2月・4月・5月の3回播種を予定しています。2月の播種は発芽適温(昼28℃、夜20℃)をなるべく確保して苗作りをしていきます。

浴光催芽に取組んでいるジャガイモは寒さもあって、芽は伸びてきませんが太い良い芽になってきた感じです。こちらも下旬には植付の予定で、畑の畝立をそろそろはじめるじきになってきました

後ろ髪惹かれる思いで、今日は一日ボランティアです。


種のはなし

2018-01-15 06:00:00 | 育苗

20180114

畑をするものにとって”タネ”は大切というか、これがなくは始まらない。タネも仕掛けもある話だ(笑)。

この日は日曜日、大学入試センター試験の2日目だという。毎年この時期は”寒の内”でもあり、最も寒い時期にあたる。場所によっては大雪が降ることがある。当地でもこのところ寒い日が続いていたが、この日は風も納まりホッと一息の日でした。

用事を済ませたついでに、図書館で野菜に本を1時間余り見てきた。そこで出会った本がタネの本であった。興味深い話だったので、少し書かせていただく。

タネの有効期限と保管・保存の話です。有機栽培で37年、自家採種中心で行っている千葉の林さんという方の紹介記事だ。冷蔵庫・冷凍庫の特徴をよく利用している話です。タネの本質にも迫る話だとも云える。

たんじゅん農もこういった育苗に関する技術や農学部分の情報がどうも共有されていないと感じる。タネの話も納得がいけば試して自分の知識や経験を増やし、深めていきたいものだ。この春からの育苗で使用する種についてはこのような情報を自分の手で試してみたいものだ。

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タネの保存

できるだけ湿度を下げるか、温度を下げて保存するのがコツのようだ。このコツを前提にいろいろ工夫をしている。

採種した種は十分に乾燥させ、冷蔵と冷凍で使う容器は異なる。

冷蔵庫で保管の場合 ;冷蔵庫は乾燥するので湿気を通す紙封筒を使用。こうしておけば野菜の種類により多少違うが、5年は持つという。持つというのは”発芽が揃う”ことを云う。

冷凍庫 ;さらに長く保管・貯蔵する場合に使用。貴重な種は冷凍が適している。冷凍温度の理想はマイナス20度。茨城の国立農産物資源研究所は大切な種はマイナス10度で種子冷凍保存をしているという。家庭用冷凍機はマイナス18度ほどで設定されているようで種子保存には理想的と云える。冷凍の場合、使用する容器は缶や瓶。容器内に未使用の乾燥材を入れ、蓋には上からビニールテープで塞ぎ空気の入替ができないように密閉する。冷凍庫は湿度が高くなるので蓋だけでは中身にカビが生えてしまう。また低温がマイナス20度以上に下がると、特に脂分の強い種は細胞が壊れてしまう。きちんと保存さえすれば乾燥したまま種の貯蔵が可能となる。

冷蔵・冷凍保存していた種を使う場合の注意 ;種を容器から出していきなり使わない。冷蔵庫の場合は、冷蔵庫から出してしばらく置く。タネが乾いてから種まきをする。一方、冷凍庫の場合は冷凍庫から出したら封を開けず、そのまま冷蔵庫に1日保存する。冷蔵庫から外に出して更に1日以上置く。タネが外気と同じような温度になった頃、開封する。ゆっくり時間をかけて常温に戻すと再び冷凍保存ができるようになる。

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保存する場合の情報もある。

タネ;寿命の長い種であっても販売店や農家の管理の仕方で発芽率は大きく下がってしまう。理想的な保存環境とは、湿度20~30%、温度5℃以下で高温多湿を嫌うものです。家庭用冷蔵庫の野菜室での環境が良いというが、乾燥材と一緒に発泡スチロールで保管する方法が紹介されている。冷蔵保存は種の寿命を延ばすだけでなく、発芽率を上げる効果も期待できるとする。買ってすぐ種まきをするよりも、冷蔵庫で1~2ヶ月冷やしておいた方がよく発芽するという。これは低温や時間の経過で休眠から覚めて、生命危機を感じた種が必死で芽を出すためという。この部分のコラムはウェルシードという会社の小林さんという方の話。

彼が紹介している日本種苗協会資料からの引用として、野菜の種類によってタネには寿命の長いモノ・短いモノがあるという。

長命種子(冷蔵庫で4~6年、またはそれ以上保存できるもの) ;ナス・トマト・スイカ。

常命種子(2~3年);(長めと短めに区分)

<長め>ダイコン・カブ・ハクサイ・キュウリ・カボチャ

<短め>キャベツ・レタス・トウガラシ・エンドウ・インゲン・ソラマメ・ゴボウ・ホウレンソウ

短命種子(1年) ;ネギ・タマネギ・ニンジン・ミツバ・ラッカセイ

 


モロヘイヤ採種

2017-11-25 06:00:00 | 育苗

20171124

先日片付けたモロヘイヤ、大きな木のように繁茂して抜くのもちょっと大変だった覚えがあります。そのモロヘイヤにはたくさんの莢があり、触ると種がパツパツに入っていました。株自体は畑から抜き取り、干してあったのですが、この日、モロヘイヤの株から莢を取り、種取りを行い本当にたくさんの種(見出し画像)を採ることができました。

先日、畑から抜き取ったモロヘイヤの株は大小3株ありましたが、そのまま畑の傍らで乾燥させていました。はっきり確認できないでしょうが、この株にはたくさんの枝があり、1本の枝に10~20個の莢が付いています。

この乾燥したモロヘイヤから丸々と太った莢を選んで切り出します。

1つの莢には5~6つの種の袋があり、その中にビッシリ種が並んでいます。下の画像は莢の1つ。種が出せるように莢を広げたものです。下の莢は5つの種袋が束ねられたように固まっており、その莢を広げたところです。ちょうどインゲン豆の莢を5本束ねたようになっており、それぞれには種がビッシリ入っています。1つの袋には30~40の種があり、それが5袋ありましたので、1つの莢には150~200の種が並んでいるような形です。種を作るのには大変効率のいい莢だなあと感心させられました。

下がこの日、種取りをした大量の空の莢。

この程度の莢からこんなにもたくさんの種が採り出せました。

密封した袋に2つ、冷蔵庫で来年まで冷蔵保存しておきます。