20170612
たんじゅん農の田圃がおかしい。Sさんも「田圃にこんなに手のかかった年はない」と云います。何故か。田圃の水を澄んだ状態にしたい時期なのに、例年になく藻が発生してしまっている。この原因について的確に特定できたのはさすがである。私は初めて昨年の稲刈りから田起こし、代掻きを経験してきたので、例年に比べてという比較が難しい。しかしSさんは原因について「鶏糞」と指摘した。
この作業は私も一緒に行った。収量を少し上げることができるだろうかという思いから、田圃1~4のうち、1・2に鶏糞を散布した。発酵の終えた鶏糞を知人の養鶏業者のところから持ち帰ってきた。鶏糞自体はとても軽く既に発酵を終えてしまっているように見えた。鶏は平飼いされており、ずっと以前に排泄した鶏糞のようだ。臭いが無いのはもちろん、その重量の軽さに驚いた。土嚢袋に詰めて持ち帰ったのだが、片方に土嚢袋2袋ずつ、一度に4袋を運べるような感じだった。重量は推定だが、片手に2袋と考えると1袋の重さはせいぜい5kgと思われる。
田起こしの前後に1反の田圃にこの鶏糞を6袋。全くの推定でせいぜい30kg程を散布した。Sさんの云う通りこの鶏糞が原因なら、窒素分が例年以上に多かったということだろう。窒素分が多い事で藻が異常発生したというのがSさんの判断。
見出し画像は12日早朝の田圃の藻だ。この藻を田圃から流し出したいという思いがあるようだ。素人の私が思うには、水を田圃に入れ続けオーバーフローして流出をしばらくさせれば一定程度藻は流れ出るのではないかと思うのだが、水温が下がったりすることが気になるのだろうか、方法は決めかねているようだ。
というか、Sさんは恒例により全国行脚中なのです。前日に兵庫で行った「兵庫はりまいいジャン会」を終えて、この日は兵庫から掛川へ帰る予定でしたが、途中京都で途中下車、当初予定していなかった「京都いいジャン会」というのを行う事になったようだ。それは14日に行う「掛川いいジャン会」が予定されているから。なかなか地元に貼り付いて田圃の世話ばかりする環境にない日がこのところ続いているからだ。
この藻の問題、私を含め、畑の微生物たちの活動がイマイチの皆さんには、とてもいい勉強になると思います。機会を改めて、またご報告いたしましょう。