goo blog サービス終了のお知らせ 

ワイワイ菜園~たんじゅん農法試行中

たんじゅん農法全国世話人のSさんと自宅が近い事からたくさんの事を教えていただき、それを咀嚼しながら畑作業に取組んでいます

田圃の藻、原因は?!

2017-06-13 06:00:00 | 稲作

20170612

たんじゅん農の田圃がおかしい。Sさんも「田圃にこんなに手のかかった年はない」と云います。何故か。田圃の水を澄んだ状態にしたい時期なのに、例年になく藻が発生してしまっている。この原因について的確に特定できたのはさすがである。私は初めて昨年の稲刈りから田起こし、代掻きを経験してきたので、例年に比べてという比較が難しい。しかしSさんは原因について「鶏糞」と指摘した。

この作業は私も一緒に行った。収量を少し上げることができるだろうかという思いから、田圃1~4のうち、1・2に鶏糞を散布した。発酵の終えた鶏糞を知人の養鶏業者のところから持ち帰ってきた。鶏糞自体はとても軽く既に発酵を終えてしまっているように見えた。鶏は平飼いされており、ずっと以前に排泄した鶏糞のようだ。臭いが無いのはもちろん、その重量の軽さに驚いた。土嚢袋に詰めて持ち帰ったのだが、片方に土嚢袋2袋ずつ、一度に4袋を運べるような感じだった。重量は推定だが、片手に2袋と考えると1袋の重さはせいぜい5kgと思われる。

田起こしの前後に1反の田圃にこの鶏糞を6袋。全くの推定でせいぜい30kg程を散布した。Sさんの云う通りこの鶏糞が原因なら、窒素分が例年以上に多かったということだろう。窒素分が多い事で藻が異常発生したというのがSさんの判断。

見出し画像は12日早朝の田圃の藻だ。この藻を田圃から流し出したいという思いがあるようだ。素人の私が思うには、水を田圃に入れ続けオーバーフローして流出をしばらくさせれば一定程度藻は流れ出るのではないかと思うのだが、水温が下がったりすることが気になるのだろうか、方法は決めかねているようだ。

というか、Sさんは恒例により全国行脚中なのです。前日に兵庫で行った「兵庫はりまいいジャン会」を終えて、この日は兵庫から掛川へ帰る予定でしたが、途中京都で途中下車、当初予定していなかった「京都いいジャン会」というのを行う事になったようだ。それは14日に行う「掛川いいジャン会」が予定されているから。なかなか地元に貼り付いて田圃の世話ばかりする環境にない日がこのところ続いているからだ。

この藻の問題、私を含め、畑の微生物たちの活動がイマイチの皆さんには、とてもいい勉強になると思います。機会を改めて、またご報告いたしましょう。


田圃の問題(更新あり)

2017-06-03 19:10:00 | 稲作

20170603

今朝早朝、中の畑に行った帰りに田圃に寄ってみた。Sさんは現在、神奈川・茨城方面に出ており、不在中であり、田圃の水の状態を見るためだ。見出し画像は今朝の田圃の状態。田圃の土が浮いてしまっている部分が見えるのがお判りでしょうか?水位が下がってしまっているので取水口を開放して水を入れることにした。

もう10日ほど前になるのは田圃の田植え。田植え機こそ大変順調だったが、やはりそれ以外でいろいろトラブルがある。もちろん全てが順調で云う事なしというのはまず考えられない。田植え自体が複合作業の集合体であることから、ひとつがうまく完了しても、別の一つに問題が有ったりするのはいつも事だ。だから面白い。(下の画像は田植えの際のもの)

田植えから10日過ぎている、この時点で一番大きな問題は藻の発生だとSさんは云う。確かに1番と3番の田圃で藻が発生しているのが見られる。情報によれば、藻にもいい藻と悪い藻があるようだ。

いい藻珪藻類と云われるグループで特別臭わない。しかし悪い藻浮遊性藍藻といい、青臭いにおいが鼻を突いてくる。こちらは富栄養状態で、いわゆる窒素分が多いと爆発的に増殖して極端な場合には田圃中に広がることもあるという。この田圃はそれほどひどい状態ではない。もっとも情報では、富栄養が原因となる藻も実際にはあまり被害にはならないという。

まず珪藻類なのか、浮遊性藍藻なのかを確認してみないといけないが、外見からはおそらく藍藻だろうと思われる。

たんじゅん農法でやっている田圃に何故藻があるのでしょうか。そこをSさんは不思議がる。もちろん肥料を入れたりしていない。何度か水を取り込んだ際に肥料分を多く含んだ水が田圃に入ってしまったか。いやそれなら1~4の田圃全てで藻がみられてもいいはずだ。1と3で藻がみられるのは、1・3にだけ水を取り込んでいる時に入った水か・・・。と考えを巡らせても結論は出ない。

草に注意しながら田圃の様子をみてくしかないか。

******************** 追加更新  *************************

 見出し画像(下再掲)は 3日朝8時過ぎの田圃の画像。少し田圃の土が見える状態になっていました。そこでこのあと水の取込み口を開けました。

 

そして夕方6時過ぎの画像です。ほぼ10時間経過後の田圃の水です。


田植え

2017-05-23 06:00:00 | 稲作

初めての田植えをこの日行った。田植えが終わるととてもホッとするのは、たんじゅん農では田起こしと代掻きが大変重要という話を聞いていたからでもある。物事には原因があるから結果がある。稲作の出来・不出来の原因は田植えまでにあると云われるほどだ。はたして田圃の水は発酵型になっていくだろうか。

昨年は田圃に関わったのは土手の除草と稲刈り(収穫)からだったので田植えは今年が初めてになる。よくできたことも失敗したことも、初めてなのでいろいろいい勉強になる。

たんじゅん農(稲作)のレジメがあり、昨年の稲刈り後の反省会も行った。その際の反省点は果たして生かされているのか?甚だ疑問の点もあるが、こういう失敗は今後注意した方がいいという経験はきちっと整理して、何故生かされなかったのか。失敗を繰り返す原因は何か、どう改善すればいいのかについては思いを馳せておくのは必要だと思うのです。でも自分だけが世話をしている田圃ではなく、初心者とセミプロがいろいろな工程を協働でやっている田圃なので、田圃の全作業を全て記録できてはいないし、その責任もない。ただ私自身が加わった作業については最低限の事項は記録されている。その記録を確認しながら田圃の様子を見ていくのはとても意味があると思われる。

さてこの日、朝8時に田圃に到着すると既に田植え機は4枚の田圃の内、1枚目の田圃①に入り始めている。朝早いという事もあるが、田圃を吹き抜ける風は心地いい夏の風だ。

田圃3・田圃4にはどういう訳か代掻きの際のトラクターの轍(わだち)がある。水を入れると深い所と浅い所ができて、当然、田植え機で田植えを行うと苗が植付けられたり、植付けができずに苗が浮いてしまったりするようになる。補植が必要になるだろうとSさん。

田圃2

田圃3

田圃4の轍の様子は田圃3と同じような状況。今年2年目の畑だそう。ただしSさんの話によると土均しを手で行った際にたくさんの草が水に浮いたようです。

しかし田植え機での作業は午前中で終了(想定外)し、早くから田圃に出てくれて準備や調整をしてもらったために早く終えることができました。田植え機は田圃から軽トラックで移動してSさんの自宅に戻りました。

田植え機の搬送の際には、ある程度高低差があり、下に車を入れてなるべく水平の状況で車から降ろす算段が可能となることを学びました。


田圃に浮かぶ藁

2017-04-19 06:00:00 | 稲作

20170418

恩師の語録の一つに、「まず、事実を凝視せよ。そこに貫かれている法則を発見せよ」とある。専門は日本経済史だが、畑や作物の姿からそこにある法則を見出していくという過程でもこの語録は生きていると実感するのです。

前日までに田圃4枚には水が張られ現在満水状態だ。見出し画像は水を並々と蓄えた田圃です。よく見ると田圃によって違うものがある。それは田圃の水に浮かぶ藁の量。今朝、見る限りこれはそれぞれで全く違う。西から田圃に番号をつけると田圃②が藁の量が一番多い。一番少ないのは田圃④か。

田圃①

田圃②

田圃③

田圃④

原因はいくつか考えられる。

※収穫(稲刈り)の際に田圃①が水の引きが悪く、①の稲も②の田圃でコンバインに掛けた。そのため裁断された藁も②の田圃に多く入っていた。

※2回目の田起こしの時に田圃①はある程度深めに田起こしをしたが、田圃②ではトラクターの負担が大きく、浅めでやればいいという指示もあり①に比べトラクターのロータリー歯は浅く、藁が十分に土の中にすき込まれていなかった。

※田圃④は特に溝も満水状態で水を取り込む量(取水口)が多く、藁が排水口から流れ出てしまったのではないか。藁は北風により田圃の南側に打ち寄せられ、排水口も南側にある。

いずれにしても、事実を凝視し法則を発見したいものである。

さてどうでしょうか。急に事情が変わって水を入れ始めて2日目なのに、当初は27日の予定だったのに、翌日代掻きをするという。昨年10月稲刈り終了後に反省会をしたのに、その反省が生かされないのは残念だが、私は一介のお手伝い。オーナーは別なのでオーナーの意に沿って対応しなくてはいけない。

腐敗の原因となる藁は早めに除去しなければならない。今年はどんな田圃になるのでしょうか。

 


田圃 畦の状況確認は・・・

2017-04-18 07:30:00 | 稲作

20170417

前日は田圃に水を入れ始めました(その際のブログはこちら)。4枚の並んだ田圃の両脇(お隣)の田圃とを隔てる畦(あぜ)には水が漏れる、つまり田圃に水を張っていても隣の田圃に水が漏れたり、逆に隣の水が漏れてきたリという状況なのではないかとSさんが心配していました。

そのため4枚田圃の両脇の2枚に水を入れました。見出し画像をご覧ください。水量が多かった事もあり、2日かかると云われた満水までの時間が半日でこの状態に。前日夕方確認したSさん奥さんによればすでに排水口から水がジャージャー状態だったとのこと。この日朝田圃に行くとすでに満水状態で、排水口はやはりジャージャーでしたので取水口に蓋をしました。

しかし肝心の隣の田圃の状態が・・・。

下は西隣との間の畦(北から南に向け撮影)の状況。

そしてこちらは東隣田圃との間の畦。南側から北向いての撮影。隣も満水状態?

水漏れ確認の水張り。畦は全く機能していないかと思われるほどの隣の田圃。

実は、前日に水を入れ始めることに頭が行ってしまい、隣の田圃の取水口が完全に塞がっているのを確認しなかった私の失敗と思われます。つまり水路満水の水を流したことで隣の田圃にも水が入ってしまった事が原因です。

中2枚の田圃が取水口を閉めたのですが、取水口の蓋をしたにもかかわらず水が少しずつ入ってしまったのは前日に確認したのですが、そのため下の画像、右の畑に水が浸み込んでいます。

Sさんには「畦の水漏れは確認することができませんでした」と報告をするしかなさそうです。

不在地主ならぬ不在オーナーは、北関東からこの日は北陸方面で「たんじゅん農」の指導の最中。更に今週後半には沖縄へと、”フーテンの寅さん”状態だそうです(笑)。