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やまかん日記

小学校教員、上級教育カウンセラー、嘱託社会教育主事、学級経営スーパーバイザーとしての活動を紹介します。

やまかん先生のHappy!教育コラム連載スタート!

2012-07-05 04:43:36 | 日記
仙台リビングさんで連載がスタートしました。

タイトルは「やまかん先生のHappy!教育コラム『子のこころ,親知らず!?』Vol.1相手を思いやる気持ちを育てるために」です。

よければご覧下さい。↓

http://www.sendailiving.jp/backnumber/webliving/120630/ebook/#page=8

やまかん流☆カウンセリングスキル連載スタート!

2012-07-03 23:46:07 | 日記
  明治図書さんの教育ZINEで,「やまかん流☆カウンセリングスキル」の連載がスタートしました。可愛らしいタイトルも作っていただきました。心から感謝いたします。

やまかん流☆カウンセリングスキル(1)
伝え方名人になろう
仙台市立沖野東小学校教諭八巻 寛治
2012/7/2 掲載
指導技術の教科書↓
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/rensai/
カウンセリングスキル
学級経営
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/cskill/

 6月は11月に次いで学級の荒れが多く起こる時期であると言われている。4月の出会、5月の行事(運動会・家庭訪問等)の時期を経て、親しい友達ができ、気心がしれる時期なので、安心して自分の個性が出始める頃でもある。この時期は、個と個のぶつかり合いが頻発するようになり、感情をコントロールすることが不得手な子がいる場合には、コミュニケーション能力を育て、社会性を培うことが求められる。「相手に分かりやすく伝える」ことで、「友達と上手にかかわるスキル」を身に付けさせたいと思う。
 カウンセリングで取り組まれる積極的傾聴法として「シェア(心情面での振り返り)」「要点をつかむ(主訴)」「開かれた質問による明確化」を活用した取り組み例を紹介する。


伝え方名人になろう
著者インタビュー

http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20120363



http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20100296



エデュペディアさん

http://edupedia.jp/entries/show/465

6月30日のセミナーにぜひ!!

2012-06-30 00:07:14 | 日記
先日お知らせしたセミナーです。期日は過ぎましたが、希望の方がいらっしゃれば、明日も受け付けます。一部の時間だけでも可能です。よければぜひお出でください。

教育研究集団 クロスオーバー21 「教育の達人セミナー IN 仙台」 №2
「授業について、とことん考えてみましょう」
開催地域 宮城県
日程 2012/6/30(※要申込:6/29まで)
主催 教育研究集団 クロスオーバー21
講師 多賀 一郎 (元立小学校教諭)
上村 典生(大阪・堺・三国丘小学校教諭)
参加対象 小学校/中学校
ジャンル 国語/社会/理科
会場名称 宮城県民会館(東京エレクトロンホール)
担当 多賀一郎
〒980-0803
所在地 宮城県仙台市青葉区国分町3-3-7
TEL0222258728
受付名称 クロスオーバー21
担当 多賀一郎
〒651-1321
所在地 兵庫県神戸市北区有野台1-1-9
TEL 0789811218
FAX 0789811218
Mail taga169@sage.ocn.ne.jp
HP http://www.taga169.com/
10時00分~10時05分 オリエンテーション
10時05分~10時50分 
「社会科の授業、こんなやり方もあるんやでえ」
★ 一問一答の授業でも、きちんと学習が成立すること。子供が覚えやすくなるアイデア等。
11時00分~12時00分 
「本の世界が学級を育てる、子どもを育てる」
★ 本と絵本の世界が、どのように子供の夢をはぐくむのか。また、学級教育に活かせる本の教育等。
※ 休憩【12時00分~13時10分】
13時10分~13時50分 
「国語のミニネタを活用すると、毎日の授業が充実する」
なぜミニネタを活用するべきか。その功罪と、具体的なミニネタの使い方も、どんどん紹介
14時00分~16時00分 
上村 典生 講座と実験
「たのしい科学の授業へご招待!」
★ 子どもたちの目が生き生きと輝く仮説の授業を実演。そのたのしさと意義も語る。
16時10分~16時50分 
「もう一度、心にひびく授業を考えよう」
★ 道徳という範疇に限らず、子供の心にひびく授業というものを考える。

費 用  無料ですが、 資料の準備などの都合上、事前に下記の通りお申し込み下さい。
     また。午前のみ、午後のみの参加でも、けっこうです。
参 加  定員40名  
教員や教員を目指す方々、広く教育に関心をお持ちの皆様の参加をお待ちします。
 ◆ 講 師 紹介
多賀 一郎  神戸
神戸大学附属住吉小学校から甲南小学校に長年勤務。
「教育が趣味」で、常に何かを模作していないと落ち着かない。国語の指導、学級の育て方、本の世界の話など、公私立校で助言・講演等をしている。また、親塾、教師塾を主催して、子どもを育てる大人たちを元気づけしている。元日本私立小学校連盟国語部全国委員長。
著書「子どもの心をゆさぶる多賀一郎の国語の授業の作り方」(黎明書房)「全て聞く子どもにすれば、学級も児童も飛躍的によくなる」(5月11日出版予定)「教室でめっちゃ楽しく学べる国語のネタ63」(共著、5月22日出版予定)

上村 典生  大阪・堺・三国丘小学校教諭
 堺市で小学校の教員を30年間。毎年たくさんの子どもたちから、「来年も担任して!」、保護者からは、「先生、この仕事を天職だと思ってるでしょ!」と言われてきました。これも、仮説実験授業を始めてからで、すでに20年余り。目の前の子どもたちをどう変えていくかではなく、10年後20年後の子どもたちの心と頭の中に生き続ける実践をしたいと考え、実践しています。
 堺や大阪狭山市で、毎年研究会を開催。地元の公民館や児童館で、年に数回「わくわく科学教室」を行っています。趣味は、本職の授業と、マラソンです。今のベスト記録、2時間58分です。
◇EメールかFAXにてお申し込み下さい。
〔事務局〕〒651-1321 神戸市北区有野台1-1-9 多賀 一郎
 taga169@sage.ocn.ne.jp  tel/fax 078-981-1218
◇お寄せ頂きました個人情報につきましては、法令に従い安全かつ適正に管理し、受講の登録手続及びご本人への連絡、今後開催するセミナー等のご案内にのみ使用させて頂きます。

対話がクラスにあふれる国語授業・言語活動アイデア42絶賛販売中

2012-06-24 22:12:10 | 日記
 北海道の石川晋さんの初の単著です。もうすでに売り切れ状態の本です。私は「合法的立ち歩き」が今でも印象的です。刺激をいただける1冊です。初任者からベテランまで,ぜひ1冊手元におくことをお勧めします。

「対話」がクラスにあふれる! 国語授業・言語活動アイデア42
石川 晋著
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-027327-0
国語授業を成功させる驚異の「学びのしかけ」が満載!
多様な座席配置、前後左右の自由な話し合い、ホワイトボードを活用した協同課題解決など、学級経営にもつながる「対話・表現・信頼」を大切にした国語授業づくり・教室デザインの極意を、実物写真とともにビジュアルに詳しく紹介。伝統的な教室風景を激変させる1冊。
定価: 2,205円(税込)

まえがき

第一章 国語教室の現状をどう捉えどう変えるか
1 国語教室の現状は厳しい
2 「授業感想文」で「リサーチ」する
3 「教えやすさ」と「学びやすさ」を考える
4 「学びやすさ」重視の授業…暗唱しやすい学び方を探る
5 「音読指導」の新しい学習デザインを考える
6 「ライティング・ワークショップ」における「出版」を紹介する
7 いま一度『授業づくりの発想』に学ぶ
8 「対話」を縦横に生み出す「学びのしかけ」を考える

第二章 なぜ,国語授業に「対話」が必要なのか
1 「対話」とは何か?
2 教室は「異文化共生」の状況にある
3 「対話」は「A」でも「B」でもない,新しい「C」を生む
4 「対話」を生む授業の現状はどうか
5 「グループインタビュー」で「対話」の力を育てる
6 「対話」のベースには「信頼」と「尊敬」と「安心」がある
7 活動中心の授業における「対話」の姿をイメージする

第三章 「対話」を生む国語授業デザイン

1 「対話」を生む3つのしかけ

2 「オムニバス型授業」

3 活動中心の授業(「ワークショップ型授業」など)

4 「対話」を生む授業を運用する「しかけ」

①「合法的立ち歩き」

②「手紙回し風回覧」

③「多様な座席配置」

④「価値のインストラクション(説明)」

第四章 「対話」を生む授業環境づくり

1 学級づくりと授業づくりとの関わり合いを考える

2 本物と出会う総合的な学習の時間で「対話」を生む

①総合的な学習の時間の授業の基本形

②総合的な学習の時間の実際…小寺卓矢さんとの交流を例に

3 「対話」が生まれる教室環境を創る

4 「対話」を生む新しい学びのデザインを考える

①ちょんせいこさんに「ホワイトボード・ミーティング」を学ぶ

②現状を疑い続ける

第五章 「対話」につながる「オムニバス型授業」ユニット12

1 「オムニバス型授業」の実際を紹介する

①ユニット1:深谷式辞書引き学習

②ユニット2:漢字聴写,ペア評価

③ユニット3:物語の読み聞かせ

④ユニット4:教科書教材

⑤ユニット5,6,7,8:ミニネタ

A 筆順クイズ

B シャベリカトーク

C 何でも川柳

D 教科書ランダム読み

⑥ユニット9:ミニワークショップ型授業

⑦ユニット10:本日の授業の「対話」交流

2 「見たこと作文」「ポピュラーソングの歌詞を読む授業」

①ユニット11:見たこと作文

②ユニット12:ポピュラーソングの歌詞を読む授業

第六章 「対話」を生む活動中心の授業プラン24

1 「活動中心の授業」について,その方法や展開例を説明する

2 活動中心の授業を支える技法10

①ワールド・カフェ

②ジグソー学習

③ホワイトボード・ミーティング+オープンクエスチョン

④ミニホワイトボード

⑤ラベルトーク

⑥PCS+付箋活用型ポスターセッション

⑦参加型板書

⑧対話型ギャラリートーク

⑨○×式パネルディスカッション

⑩マイクロディベート

3 活動中心の授業の実際14

①原爆詩を「朗読」する

②親子で「群読」する

③「再話作文」に「ライト=ペア=シェア」の手法を活用する

④「インプロ」で体感する

A ナイフとフォーク

B ワンワード

C ホットシーティング

⑤「ライティング・ワークショップ」で書き続ける

⑥「メディアリテラシー(フォトランゲージ)」で楽しむ

A キャプション

B 写真パズル

C ストーリー

D フォトストーリーづくり

⑦「学習ゲーム」で緩やかに競い合う

A 辞書引きゲーム

B どっちがどっちゲーム

⑧「絵本の読みあい」で声に出会う

⑨「看図トーク」する(絵や写真で話し合う)

⑩「ランキング」で合意形成を図る

⑪「ディスプレイ型ポートフォリオ」で論理的に表現する

⑫「読書へのアニマシオン」で協同的に読み合う

⑬「ポップづくり」で読書交流する

⑭「鉛筆対談」で語り合う

あとがき

まえがき
 私の国語の授業を初めて参観された方は,一様に驚きの表情を浮かべる。

 教師の発問や指示で,生徒が一糸乱れぬ動きを見せるそういう授業とは全く違う。整然として黙って座って教師の発言に集中して授業が進められていく,そういう伝統的な教室とはほど遠い。そうした授業が「よい授業」なのだという固定的な観念に縛られた先生の中には,眉をひそめてしまう方もいらっしゃる。

 しかし,生徒が,多様な座席配置によって,前後左右自由に話し合い,ホワイトボードを縦横に活用して,「対話」しながら協同で課題を解決していく様子,さらには,教室の内外を必要に応じて自由に立ち歩き交流する様子に,可能性をたくさん感じてくださる先生も多い。小学校や高校,特別支援学校から授業参観に来られる方もたくさんいらっしゃる。

 教室を3分割し,たたみやテーブルが持ち込まれたスペース。新進気鋭の画家の作品が並べられたスペース。教室設営自体も,一風変わっている。木材とガラス,そしてオープンスペースをふんだんに活用した斬新な新築校舎であることを考えても,その教室デザインに驚かれる方は多い。



 今,発達がアンバランスな生徒,貧困の中にいる生徒,多様な学校イメージを持った生徒,さらには,外国籍の生徒や文化の違う民族出身の生徒など,多様な生徒たちが,教室という場所で共に生活し共に学ぶという状況が生まれている。教室は異文化理解,多文化共生の場となってきている。

 こうした新しい状況に対応するために,国語科においても,新しい「学びのしかけ」を真剣に考える必要が生まれてきている。



 本書は,小学校でも中学校でも実践出来るものを提案することを念頭に置いて執筆した。

 私は国語の授業と学級経営との連動を図りながら,「対話」「表現」「信頼」を大切にした教育活動を進めている。したがって本書は,国語教育に焦点化しながらも,学級経営の本としても読んでいただけるように心がけた。また豊かな「言語活動」を生むしかけについて,まだ生煮えのものもあるが提案することに腐心した。子どもたちを取り巻く状況の変化は急速であり,新たな状況に見合う新しい提案を,待ったなしで必要としていると考えているからである。少しでも読者のみなさんが実際の様子をイメージしやすいようにと考え,出来る限りたくさんの写真で授業や教室の様子を紹介するようにした。



 前半の一,二,三,四章が理論編。五,六章が実践編である。すぐにでも教室で活用したいという方は,実践編からお読みいただきたい。もちろんぜひとも理論編にも目を通していただきたい。理論編をお読みいただくことで,一つ一つの実践の「価値」を理解していただけるはずである。実践の「価値」が教師によって丁寧に語られることで,はじめて本当の「学び」が生み出される。



 東北北関東を襲った大震災は,私達の国の基盤を揺るがす事態を生んでいる。震災以前と震災以後と,学校教育を巡る議論も実践の内容も,同じものであってよいはずがない。震災以後の状況を乗り越えていくささやかだが本気の一歩を提案したいと考えて執筆した。みなさんとぜひ「協同」で新しい授業イメージを構築していけたらと考えている。



  2012年4月   /石川 晋

通知表記入文例が発刊になりました。

2012-06-04 02:06:00 | 日記
超お勧め「通知表記入文例」が発刊になりました。
そろそろ評価も意識する時期です。小学館さんが学年毎の通知表記入文例を発刊しました。

私、八巻寛治も,2度ほど依頼されたことがありますが,これ1冊で1年間使えます。超お勧めの1冊です。小一編では実用プリント集,小二編ではメダルも楽しいです。

http://family.shogakukan.co.jp/teachers/education/book_index/extra03/index.html

小一 ~ 小六教育技術6月号増刊 
2012/05/15発売
学年別全6冊 :定価各1,580円(税込)
学習指導要領対応! 新しい評価観と通知表記入文例
●新しい学習指導要領に対応した
 教科別・学期別 記入文例を収載!

通知表は、家族へ子どもの成績と成長を的確に伝え、また、子どもの「やる気」を促す、学校教育では最も重要なものです。
本書は新しい学習指導要領に対応し、学期ごとに各教科の通知表の記入例を豊富に収録し、1年間活用できます。
 お陰様で よくわかるDVDシリーズ「エンカウンターの心ほぐしゲーム」も順調です。まだの方はぜひご一読いただければ幸いです。

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784091067081

スペシャリスト直伝社会科授業成功の極意

2012-05-22 00:17:45 | 日記
 東北青年塾でご一緒したことのある佐藤正寿先生の単著を手にした。目次からも分かるようにきめ細かな本であり,必読の書である。
スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意
好評4刷
佐藤 正寿 著
子どもが熱中する社会科はこう作れ!目から鱗の秘訣が満載
エキスパートが成功する授業づくりの極意を伝授する「スペシャリスト直伝!」シリーズ社会科編。授業の基本テクニックからスペシャリストの教材研究法、子どもが社会科好きになること間違いなし!の熱中する授業づくりまで、モデルや具体例を豊富に入れて解説しました。
定価: 1,743円(税込)
送料無料
翌日発送
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-133313-3
ISBN:78-4-18-133313-3
ジャンル:
刊行:2011年9月2日 4刷
対象:小学校
仕様:A5判 136頁
状態:在庫あり
出荷:2012年5月22日
はじめに

Ⅰ おさえておきたい! 社会科授業の基本テクニック

1 発問・指示の技術で思考を促す

(1)学習場面に適した発問を考える

(2)キー発問を考える

(3)討論を促す発問を

(4)発問を生かす指示を

2 1時間の流れがわかる板書にするために

(1)まずは社会科バージョンのレイアウトを考える

(2)資料をどこに貼るか

(3)子どもたちの考えをどのように板書するか

(4)色チョークとノート指導との約束事を決める

(5)導入・展開・まとめで何を板書するか

3 「社会科だからこそ」のノート指導

(1)ノート指導の基本技能

(2)調べ学習のノートでは情報を分類化させる

(3)まとめのノート…「指定語」を使ったまとめ+授業感想

(4)見学時のノート

4 資料の読み取りはこうしよう

(1)グラフの読み取り

(2)写真・図の読み取り

5 発言力・発表力 指導のこつ

(1)社会科での発言力不足の原因は?

(2)社会科の話し合い活動における指導

(3)様々な表現活動における指導

6 資料集をフルに使う

(1)なぜ資料集があまり活用されないか

(2)まずは資料集の構成を知る

(3)活用方法を場面に応じて知る

(4)資料集を読ませる時間を作る

7 学習参考書を授業に生かすポイント

(1)学習参考書の種類

(2)どのような目的で学習参考書を使うのか

(3)教師は「丸投げ」しない

8 学習問題を位置づける

(1)「学習問題」か,「学習課題」か

(2)授業のねらいと学習問題

(3)学習問題を出すのは導入以外でもあるのか

(4)学習問題づくりは教師主導か子どもと共にか

(5)学習問題づくりのパターン例

9 教材提示の一工夫

(1)「調べたい!」と思うような実物を提示する

(2)比較させる

(3)共通点を探させる

10 社会科用語・重要語句を大切に扱う

(1)「岩手県の上は?」

(2)「違い」を教える

(3)難解用語・曖昧用語は辞書を引く

(4)小見出しに注目させる

(5)重要語句を「覚える」活動を

11 社会科学習に重点を置いた教室環境

(1)社会科教室環境のコンセプト

(2)「タイムリーなモノ」を置く

(3)定番の掲示物を学習に生かす

(4)子どもたちの作品を提示する

(5)調べ学習のツールを常設する

Ⅱ これで授業が上達! スペシャリストの研修&教材研究法

1 社会科を中心に学ぶ

(1)社会科の指導を学ばざるを得ない環境を作る

(2)「事務局」を通しての出会い

2 私の授業参観法

(1)社会科の授業を探して参観した

3 授業を記録に残す

(1)社会科の授業力を高めるための記録化

(2)長続きする方法で社会科の授業記録を

4 「教材研究の時間」を生み出す仕事術

(1)「社会の教材研究の予定」を入れてしまう

(2)教材研究項目をリストアップしておく

(3)すきま時間で教材研究をする

(4)限られた時間での読書を生かす

5 教材研究のヒント

(1)社会科はどこにでも研究のヒントがある

(2)インターネット情報と本から学ぶ

(3)取材のノウハウ

6 「教科書研究」をしよう

(1)教科書の内容と学習指導要領を照らし合わせる

(2)違う教科書で比較する

(3)資料の掲載意図を推測する

(4)本文は何度も読む

(5)本文や資料以外の「パーツ」の活用方法を検討する

7 見学で新しい教材開発

(1)研修の施設見学で「利雪」を目のあたりにする

(2)授業プランを準備する

(3)授業「雪は大切なエネルギー」

Ⅲ 子どもが熱中!社会科好きになる「楽しい」授業づくりのポイント

1 子どもたちを授業に熱中させる~私のパターン~

2 教室に「集中教材」「ゆさぶるモノ」を

(1)教材とモノがあると……

(2)インターネットで教材探しが変わった

(3)教材カタログはモノの宝庫

(4)教材研究で見つけるモノ

(5)いつでもどこでも入手を

3 活動のミニネタで一工夫

(1)多くの学習活動を知っていることの大切さ

(2)「応用が効く学習活動のミニネタ」を

(3)学習活動のミニネタで学習技能を高める

4 ペア学習で新たな展開

(1)ペアで話し合い

(2)ペアで調べ活動

5 地図帳と仲良しになろう

(1)地図帳は3年間も活用できる

(2)4年生では「クイズ・ゲーム」+「活用ノウハウ」で

(3)5年生では「世界を知る」「統計資料を読み解く」

(4)6年生では出番を多くする

6 3年生での地図学習のポイント

(1)地図学習は3年生から

(2)授業のためのヒント

7 知的クイズを導入する

(1)クイズ導入の意義

(2)教科書からクイズ作り

(3)用語の定義をクイズにする

(4)時事ニュースやその関連内容をクイズにする

8 具体的なエピソードを挿入する

(1)社会科好きになった原体験

(2)教師が教材研究したエピソードを紹介する

(3)「視覚的に」エピソードを提示する

(4)「比較エピソード」で違いを覚える

(5)エピソードを覚えた先

9 古代研究者になって歴史を推測しよう

(1)「事実を推測する」学習活動

(2)「吉野ヶ里遺跡から戦争をさがせ」(弥生時代中期)

(3)「武人の埴輪は何を物語るか」(古墳時代)

10 特別支援が必要な子への対応

(1)資料がパッとわかるように拡大投影する

(2)本文の読み取りでは活動の手立てを細かく

(3)地図は「なぞる」

(4)個別への配慮は不可欠

Ⅳ 社会科授業を知的に! 45分間の授業をこう組み立てる

1 発問の組み立てを考えた授業~「火事が起きたら」~

(1)飛び込み授業をすることに……

(2)授業の構想と実際

(3)授業参観記より

2 違いだけではなく共通点にも着目させる授業~「北海道と沖縄県の米作り」

(1)「チャレンジ学習」という発展学習

(2)伸ばしたい力は何か

(3)組み立てのポイント

(4)実際の授業

(5)思考を深める第2課題の有効性

おわりに

はじめに
 「社会科での発問のポイントは何ですか」「社会科では,どのように教科書を使ったらいいのですか」といった相談を若手教師から受けることがあります。聞くと,社会科の授業参観も研修の機会もほとんどないとのこと。「それは可哀そう」と思いながら,自分自身の歩みを振り返りました。

 私自身が歩んできた社会科授業の道は実に幸せなものでした。初任校時代から,地域の研究会等で社会科の授業参観する機会だけでなく,自分が研究授業をする機会にも恵まれました。「地域素材の教材化」「発問研究」といったテーマを自分に課し,自己流ではありましたが様々な実践を試みてきました。

 少しずつ実践に自信をもち,やがて「社会科における板書」「資料活用」「ミニネタの導入」というようにテーマの幅も広がりました。子どもたちが力をつけ,「社会科が好き」と言ってくれるのが何よりの励みになりました。



 本書は,自分がこのように実践してきたものをまとめたものです。「社会科のノート指導」「資料提示の工夫」といった基礎的な指導方法はもちろん,子どもたちが熱中する授業のポイントも示しました。さらに,私なりの社会科教材研究の方法,指導力をつけるための仕事術,実際の1単位時間の授業についても記しました。こつこつと二十数年間,私が取り組んだことの全てが詰まっていると言っても過言ではありません。皆様のこれからの社会科授業の参考になればと願っています。

 本書を出版するにあたっては編集担当の及川誠さんに大変お世話になりました。及川さんの編集で出版させていただくのは3冊目です。今回もシャープな企画構成,適切なアドバイスで出版にこぎ付けることができました。心から厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。



  /佐藤 正寿

著者紹介
佐藤 正寿(さとう まさとし)
1962年,秋田県生まれ。
1985年から岩手公立小学校に勤務。現在,岩手県奥州市立広瀬小学校副校長。

「地域と日本のよさを伝える授業」をメインテーマに教材開発に力を入れる。

エンカウンターで学級づくり12か月フレッシュ版小学校著者インタビューで!

2012-05-20 20:34:42 | 日記
 エンカウンターで学級づくり12か月フレッシュ版小学校低学年・中学年版・高学年版の3冊が著者インタビューで紹介されました。また,「アクセス数の多い記事」で前回のものもランキングされていました。心から感謝いたします。



http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?mode=%83A%83N%83Z%83X%82%CC%91%BD%82%A2%8BL%8E%96



「やりやすいところから、やりやすいように」できるエンカウンターで学級づくり
宮城県仙台市立沖野東小学校教諭八巻 寛治
2012/5/17 掲載
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20120363
著者インタビュー
学級経営
コメント(0)
 今回は八巻寛治先生に、新刊『エンカウンターで学級づくり12か月 フレッシュ版 小学校低学年』、『エンカウンターで学級づくり12か月 フレッシュ版 小学校中学年』、『エンカウンターで学級づくり12か月 フレッシュ版 小学校高学年』の3冊シリーズについて伺いました。

八巻 寛治(やまき かんじ)
宮城県仙台市立沖野東小学校教諭。仙台市嘱託社会教育主事指導者養成部副部長、仙台市小学校研究会特別活動部会幹事、宮城県教育カウンセラー協会副代表。上級教育カウンセラー、学級経営スーパーバイザー(Q-U等)。
【著書】『小学校若手教師のエンカウンター入門実践テキスト』、やまかん流カウンセリング技法活用シリーズ1巻『学級保護者会・懇談会の演出スキル』、2巻『社会的スキルを育てるミニエクササイズ基礎基本30』、『新教育課程対応 エンカウンターで学級活動12ヶ月』シリーズ(すべて明治図書刊)ほか多数。


―本シリーズは、好評をいただいている平成18年刊行の『エンカウンターで学級づくり12か月』のフレッシュ版となりますが、本書のねらいについて教えて下さい。
本書のねらい
 この本を出すにあたり,次の2つのねらいをもちました。

①1年間を見通した小学校の学級づくりで活用できるワークシート付きのエクササイズを示したい(各学年部月ごとに学級活動、朝の会帰りの会、保護者会、教科・領域各1事例ずつ、月4事例、の44事例)。
②それぞれの学年の発達段階を考慮して、時期にあったものを紹介(実際に実施したもの)し、各学級担任が手軽に学級づくりに活用できるようにしたい。

 今回掲載した44のエクササイズの多くは、筆者・編者・担当者が実際に実施したものを再構成し、手軽に取り組めるように厳選したものです。追体験するような気持ちでやっていただきたいと思います。

フレッシュ版ですが…
 エンカウンターが学級づくりにとって有効な手段であることは、広く認識されています。お陰様で、平成18年に刊行された『エンカウンターで学級づくり12か月』は、多くの読者に広く愛読されています。
 今回は、その後研究開発され新たに蓄積された1年を見通した有効なエクササイズを、発達段階や指導の場を考慮して紹介し、すぐに学級づくりに活用できる形で学級担任の先生方に提供したいと考えました。「フレッシュ版」の書名の通り「フレッシュ」な内容をシンプルにまとめています。18年版とは違った活用の仕方が工夫できます。


―本シリーズでは学級づくりに有効なエクササイズについて、発達段階を考慮して低学年・中学年・高学年とそれぞれ時期にあったものを紹介されていますが、発達段階・時期に応じたポイントとはどういったものでしょうか。教えて下さい。
本書低学年の魅力は?
 低学年版は、筆者(八巻)が『小一教育技術』(小学館)で12年間連載をしたものを再構成し、スタートカリキュラムに生かせるエクササイズを厳選しました。『心ほぐしの学級ミニゲーム集』『みんながなかよくなれる学級ゲーム』(いずれも筆者著・小学館)も参考にしました。1学期は不安と緊張を軽くするエクササイズを中心に、2学期は仲間を意識したエクササイズを中心に、3学期は課題やトラブル解決を中心に編集しています。
 低学年の特性である自己中心性から、徐々に相手の立場を認め、理解し、仲間との遊びや集団で活発に行動・活動しようと大きく変化する時期です。心のふれ合いを多くして、“自立”を意識した自分づくりができるエクササイズを意図的に多く選んでいます。

本書中学年の魅力は?
 中学年版は、上越教育大学の赤坂真二氏を中心に編集、分担執筆をしています。執筆者は赤坂氏の愛弟子の方々で、いわばチーム赤坂です。1学期は出会い系のエクササイズを中心に、2学期は課題解決系を中心に、3学期はふり返り系を中心に編集しています。
 中学年の特性である仲間との遊びや集団で活発に行動活動しようとする時期、独り立ち(自立)を意識した時期に対応できるエクササイズを意図的に多く選んでいます。多くの方が手にされることを心から願っています。

本書高学年の魅力は?
 高学年版は、新潟の小学校教諭星由希氏が、初任の頃から実際に実施したエクササイズを元に厳選し、使いやすく編集したものだけを紹介しています。
 星氏の学級づくりの柱である“安心感”と“自分たちの原動力で動く力”に向けて、月ごとにテーマを設けて提案しています。女性らしい優しさ、教育カウンセラーとしての感性の鋭さを感じるエクササイズです。
 高学年の特性である自主的、自律的な態度、相手の立場を考え、自己の行動をコントロールしながら相手との人間関係をつくることができる思春期を意識した時期に対応できるエクササイズを選定しています。


―本シリーズのエクササイズは、不登校や特別な支援を要する子の支援、学級崩壊などにも有効なものが多く含まれています。そのポイントを教えて下さい。
 不登校や特別な支援を要する子の支援、学級崩壊などは、ともするとスキルの面での力(ソーシャルスキル、コミュニケーションスキル、関わりのスキル等)の不足が課題になることがあります。その対応策として、スキル的なエクササイズを意図的に授業に取り入れて取り組むことがありますが、本来その子自身が課題にしていることなので、「抵抗」が起きやすくなります。
 そこで、スキルを高めるエクササイズをすると同時に、心のエネルギーを充足するようにして取り組ませることで、意欲的になり、多少の困難を感じても課題解決に向けて意欲を持続させることになり、有効だと言われています。
 特に今回は、手軽に取り組めることを想定して、学級活動、朝の会・帰りの会、保護者会、教科の時間の効果的な活用プランを提案しています。


―最後に、読者の先生方へメッセージをお願いします。
 『エンカウンターで学級づくり12か月』シリーズは、各学年の発達課題と1年間の見通しをもつことで想定される課題に応じてプログラムを構成しています。
 今回のフレッシュ版も含めて「やりやすいところから、やりやすいように」を合言葉に、心のエネルギーを充足できるエンカウンターを感じていただけたらと思います。児童もですが、先生方ご自身もそのよさを実感していただければと思います。

教育の達人セミナーイン仙台2012

2012-05-13 22:32:59 | 日記
国語の達人2人がまた被災地支援でやってきます。
参加無料ですが先着順です。ぜひ興味のある方はどうぞ!
以下要項です。
テーマ 「授業について、とことん考えてみましょう」

「先生たちを勇気づけよう。もっともっと元気になって、子どもたちの教育にいそし
んでもらいたい。」――それが、達人セミナーの基本コンセブトです。
 昨年の11月にも、仙台でセミナーを開催させていただきましたが、今回は、多賀
一郎と仮説実験授業の楽しい授業実践の達人、上村典生の二人で、授業についての哲学とアイデアを語ります。丸一日、授業ってなんだろうと考え、次の日からの子どもたちに返していけるような、そんなセミナーにしたいと考えています。

日 時  2012年 6月30日(土)10時00分~16時50分 [9時 4
5分開場]
場 所  宮城県民会館(東京エレクトロンホール)4階 中会議室
     980-0803 仙台市青葉区国分町3-3-7
         ℡ 022-225-8728
http://www.miyagi-hall.jp/tizu/image/annaitizu.gifアクセス  【JR仙台駅か
ら】
○地下鉄利用の場合:2番線泉中央方面乗車→ 勾当台公園駅下車→出口「公園2」
から徒歩300メートル
○タクシー利用の場合:仙台駅西口タクシー乗り場から乗車。(所要時間約7分)
【高速道路ご利用の場合】
1.仙台宮城インターチェンジを仙台市内方面へ。
2.二つ目のトンネル出口で二股に分かれた道路を右側へ。(左側でも行けます)
3.トンネル出口すぐの歩道橋の有る交差点を左折。
4.二つ目の信号を右折するとけやき並木の定禅寺通りに出ます。
5.信号を二つ超えたところの左手。

★ 一問一答の授業でも、きちんと学習が成立すること。子供
が覚えやすくなるアイデア等。

時間帯   9時 45分開場     
10時00分~10時05分
★ 本と絵本の世界が、どのように子供の夢をはぐくむのか。
また、学級教育に活かせる本の教育等。オリエンテーション
10時05分~10時50分 
 多賀 一郎講座
「社会科の授業、こんなやり方もあるんやでえ」

11時00分~12時00分 
多賀 一郎講座「本の世界が学級を育てる、子どもを育てる」

なぜミニネタを活用するべきか。その功罪と、具体的なミニネ
タの使い方も、どんどん紹介※ 休憩【12時00分~13時10分】

13時10分~13時50分 
「国語のミニネタを活用すると、毎日の授業が充実する」
テキスト ボックス: 子どもたちの目が生き生きと輝く仮説の授業を実演。そのたの
しさと意義も語る。14時00分~16時00分 

■ 上村 典生 講座と実験
 「たのしい科学の授業へご招待!」
テキスト ボックス: 道徳という範疇に限らず、子供の心にひびく授業というものを
考える。16時10分~16時50分 

◆ 多賀 一郎講座
「もう一度、心にひびく授業を考えよう」
費 用  無料ですが、 資料の準備などの都合上、
事前に下記の通りお申し込み下さい。
     また。午前のみ、午後のみの参加でも、けっこうです。
参 加  定員40名  
教員や教員を目指す方々、広く教育に関心をお持ちの皆様の参加をお待ちします。

 ◆ 講 師 紹介
多賀 一郎  神戸・甲南小学校
神戸大学附属住吉小学校から甲南小学校に長年勤務。「教育が趣味」。国語の指導、学級の育て方、本の世界の話など、公私立校で助言・講演等をしています。また、親塾、教師塾を主催して、子どもを育てる大人たちを元気づけしています。元日本私立小学校連盟国語部全国委員長。

著書「子どもの心をゆさぶる多賀一郎の国語の授業の作り方」(黎明書房)「全て聞
く子どもにすれば、学級も児童も飛躍的によくなる」(5月11日出版予定)「教室
でめっちゃ楽しく学べる国語のネタ63」(共著、5月22日出版予定)

上村 典生  大阪・堺・三国丘小学校教諭
 堺市で小学校の教員を30年間。毎年たくさんの子どもたちから、「来年も担任し
て!」、保護者からは、「先生、この仕事を天職だと思ってるでしょ!」と言われて
きました。これも、仮説実験授業を始めてからで、すでに20年余り。目の前の子ど
もたちをどう変えていくかではなく、10年後20年後の子どもたちの心と頭の中に
生き続ける実践をしたいと考え、実践しています。

 堺や大阪狭山市で、毎年研究会を開催。地元の公民館や児童館で、年に数回「わくわく科学教室」を行っています。趣味は、本職の授業と、マラソンです。今のベスト
記録、2時間58分です。

達人セミナー IN 仙台参加申し込み書
お名前
ご勤務先
ご住所


電話番号
Eメール

◇上記の内容で、EメールかFAXにてお申し込み下さい。
〔事務局〕〒651-1321 神戸市北区有野台1-1-9 多賀 一郎
<mailto: taga169@sage.ocn.ne.jp>  taga169@sage.ocn.ne.jp  tel/fax
078-981-1218

◇お寄せ頂きました個人情報につきましては、法令に従い安全かつ適正に管理し、受
講の登録手続及びご本人への連絡、今後開催するセミナー等のご案内にのみ使用させ
て頂きます。

いじめ予防と対応Q&A73が発刊になりました。

2012-04-26 00:37:19 | 日記
 教育カウンセリング実践ガイドhttp://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-087225-1でお力をお借りした菅野純先生の待望の1冊「いじめ 予防と対応Q&A73」が発刊になりました。私の尊敬する先生で,菅野先生の考え方はいろいろ参考にさせていただいています。
 前作の「不登校予防と支援Q&A70」共々ぜひお読み下さい。困ったときに参考にできます。超々お勧めの2冊です。

新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。

いじめ問題に取り組み続ける先生方へ
早稲田大学人間科学学術院教授菅野 純
2012/4/9 掲載
著者インタビュー
学級経営
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 今回は菅野 純先生に、新刊『いじめ 予防と対応Q&A73』について伺いました。
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-148929-8

菅野 純(かんの じゅん)
1950年生まれ。東京都八王子市教育センターに14年間、教育相談員として勤務。87年から早稲田大学人間科学学術院勤務、現在教授。各地の相談機関のスーパーバイザーを勤める。【著書】『不登校 予防と支援Q&A70』(明治図書)、『教師のためのカウンセリングゼミナール』(実務教育出版)、『教師のためのカウンセリング実践講座』(金子書房)他多数。


―本書は、好評をいただいている『不登校 予防と支援Q&A70』の姉妹編となりますが、本書のねらいと活用のポイントについて教えて下さい。
 実際の学校現場でいじめ問題に出会った時や指導に行き詰まった時に、少しでも先生方のヒントになればと思っています。学校現場の先生方やスクールカウンセラーの先生方にも協力をいただいて可能な限り多くの問い(Q)に応えるようにしました。また、解答は見開き1Pに収まるようにしました。問題の発見と対応を少しでも早く行うためです。


―Ⅱ章ではいじめの「予防」について取り上げられています。学級づくりにも関わってくる部分で、SSTやエンカウンターなどにも触れられていますが、そのポイントについて教えて下さい。
 いじめはいかなる集団でも起こるわけではありません。逆に集団によっては常にいじめが生じている場合もあります。いじめが起こりにくいクラスの雰囲気や人間関係づくりがいじめ予防にとって大きな影響を与えるのです。SST、エンカウンターといった具体的な方法で予防的な雰囲気作りを目指して欲しいと思っています。


―Ⅳ章では、近年特に問題となっている「ネットいじめ」について扱われています。ネットいじめに立ち向かう際に、大切なことは何でしょうか。
 ネットいじめといって、特別なもの、解決が難しいものと考えないことが大事です。従来行われてきた、いじめの発見、対応、指導の知恵の中にネットいじめの解決のポイントが沢山含まれていると思います。それらを再確認できればというふうに思っています。


―Ⅴ章では、ケース検討として、不登校・発達障害・精神障害・学業不振などにかかわる具体的な事例をもとに、実際の対応例があげられています。そのねらいについて教えて下さい。
 現代のいじめは不登校、発達障害等の問題と密接に関わりを持っています。それらの問題のどのようなところがいじめを誘発し、指導上何に留意すべきかを問題別に検討することが必要です。本書では可能な限り具体的な事例をもとに考え、現実に学校現場で起こっているいじめへの対応に役立てればと思います。


―最後に、読者の先生方へメッセージをお願いします。
 いじめ問題の頻発や困難さを前に先生方が無力感に陥ることもあるかもしれません。本書の最大の目的は先生方自身の中に蓄積された〈教育知〉を最大限に活用していじめ問題に取り組まれることを願っている点です。本書がヒントとなって先生方の問題解決力が発揮されることを心から願っています。

(構成:及川)

この記事で紹介している本

いじめ 予防と対応Q&A73
菅野 純 他 編著
いじめをどう予防し、対応するか。事例&ヒントが満載!
現場の先生方から寄せられた「いじめ」に関する様々な疑問を、カウンセラーを含む専門家による執筆者陣が事例を挙げながら具体的に解説。「予防」や「理解と把握」、「ネットいじめ」から「不登校・発達障害・非行」「保護者との関わり」まで、いじめ対応に必携の1冊。

必ず成功する学級開き魔法の90日間システム超お勧め

2012-04-22 22:54:27 | 日記
 北海道の堀先生の本を手にしました。ランキング1位になっていることだけはあり,なかなか良い本です。超お勧めの1刷です。

必ず成功する「学級開き」 魔法の90日間システム
新刊
総合1位
重版出来
好評5刷
堀 裕嗣 著
学級経営は最初の1ヶ月で8割が決まる!成功の秘訣を伝授
学級経営の成否が決まる、学級開きからの大切な90日間。「3・7・30・90の法則」で学級経営が必ず成功する“魔法の90日間システム”を、資料と実践ポイントを入れて具体的に解説しました。「学級開き」「授業開き」で必ず役立つ“目からウロコ”の秘訣が満載!
定価: 1,575円(税込)
送料無料
翌日発送
買い物カゴへ
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ISBN:
978-4-18-015621-4
ジャンル:
学級経営
刊行:
2012年1月23日 5刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 128頁
状態:
在庫あり
出荷:
2012年4月23日
目次
もくじの詳細表示
まえがき
第Ⅰ章 成否は最初の1ヶ月で8割が決まる
1 黄金の3日間~教育技術の法則化運動の提起~
2 3・7・30の法則~野中信行氏の提起~
3 3・7・30・90の法則~中学校への応用~
第Ⅱ章 最初の3日間に何をすべきか 生徒たちとの心理的距離を縮める
1 最大限の丁寧さが必要である
2 プライオリティの思想をもつ
3 優先順位1番を徹底する
4 明日への不安を解消する
5 生徒観察の場面を意図的につくる
6 観察場面は至るところにある
7 学年体制で一致した指導をおこなう
8 「人間」を感じさせる
9 定着させてこそシステムである
10 作業の時間差を排除する
第Ⅲ章 最初の7日間に何をすべきか 学級のルールを確立する
1 規律を求める姿勢を示す
2 絶対的なシステムの中で〈工夫する力〉を育む
3 7つのシステムを敷く
4 日直は学級の日常を機能させる
システム(1) 日直
5 コミュニケーション場面をつくる
6 当番活動は公平性を担保する
システム(2) 給食
7 当番活動は効率性を重んじる
8 食事中のルールは厳しすぎるほどに徹底する
9 当番活動は公平性を徹底する
システム(3) 清掃
10 学級経営は相対的に評価される
システム(4) 班づくり
11 最初の行事を念頭に置く
12 一人一役を徹底する
13 係の仕事内容のバランスに配慮する
システム(5) 係分担
14 席替えのルールを徹底する
システム(6) 席替え
15 生徒を成長させるのは雰囲気であり感化力である
システム(7) 座席配置
16 机間巡視コースと連動させる
17 小集団学習のしやすさを念頭に置く
第Ⅳ章 最初の30日間に何をすべきか 学級のルールを定着させ,システム化する
1 システム通りに動いているかを徹底してチェックする
2 生徒の個別事情に配慮せずにチェックする
3 学級の全員がやり方を知っているという状態をつくる
4 製作物はできるだけ生徒の手で,一生懸命につくらせる
5 全学級が一致した基準でチェックする
第Ⅴ章 学級開き10箇条を意識する
第1条 「3・7・30・90の法則」を意識してスタートをきるべし
第2条 「一時一事の原則」で指示を与えるべし
第3条 「全体指導の原則」でルールを規定すべし
第4条 「具体作業の原則」で体験的に教える
第5条 「定着確認の原則」でルールを貫くべし
第6条 「時間指定の原則」で空白を排すべし
第7条 「具体描写の原則」で指導言の力を高めるべし
第8条 「即時対応の原則」で信頼を高めるべし
第9条 「素行評価の原則」で個々を見極めるべし
第10条 「同一歩調の原則」で足並みをそろえるべし
第Ⅵ章 最初の90日間に何をすべきか 授業のルールを定着させ,システム化する
1 だれもが取り組める内容から入る
2 だれもがちょっと頑張ればクリアできる課題を与える
3 授業システムを確立する
4 ノート指導を徹底する
5 ノート指導を授業の核とする
6 生徒たちの発言を取り上げる
7 全時間に8分以上の交流時間を仕組む
あとがき
まえがき
 幾つになっても,何度経験しても,4月の学級開きは新鮮な気持ちに包まれます。いいえ,年齢を重ねれば重ねるほど,経験を積めば積むほど,或いは立場を意識すればするほど学級開きへの期待は大きくなり,それと同時に不安も大きくなる……そんな印象さえあります。

 私が教職に就いたのは平成3年の4月。この新卒の年に1年生を担任したときの学級開きよりも,1年後の平成4年度に2年生を担任したときの学級開きの方が数倍も緊張したのをよく覚えています。その後,初めて転勤して2年生を担任したときの学級開き,更に次の転勤で学年主任になったときの学級開き・学年開きと,緊張の度合いは高まっていくのでした。

 ものを知る,ものがわかってくるということは,それだけ自分の欠点や未熟さ,更には生徒たちの実態や学年団の実態をも理解できるようになることを意味しています。そうすると,この手のことが起こるとやばいなとか,自分だけじゃなくて隣の新卒担任にも成功体験を味わわせなくちゃとか,若い頃には考えも及ばなかった課題に対する不安が自分自身を締め付けてくるのです。

 本書は平成20年度,私が学年主任として4学級116名の1年生を担当した年の学級開き,学年開きについて具体的に語っています。学級開きの具体的な手法はもちろん,これまでの学級開き本には見られなかった,学年団の協同体制で取り組んだ事柄についても具体的に語りました。しかもこの年は私にとって学年主任としてふたまわり目の年でしたので,〈学年主任としての目〉もかなり鍛えられたうえでの提案になっています。

 ただし,若い先生にも理解できるように,学級開きの手法の一つ一つについては,教室で起こった事実をもとに詳細に解説しています。一つ一つの手法についてどういった思想にもとづいて採られた手法なのか,成功したことはなぜそれが成功したのか,失敗したことは何が要因で失敗したのか,そうしたことを赤裸々に書いたつもりです。

 また,中堅・ベテランの先生には,おそらく仕事をするうえで最も大きな問題意識として位置づけられているであろう教職員間の同一歩調の取り方について,どのレベルまで一致させるのか,どのように考えて学年団を運営するのかといった細かなところまでかなり紙幅を使って取り上げました。おそらくこの点については,現場教師の書いたものとしては類書がないと思います。

 いずれにしましても,本書は〈具体性〉ということを第一義において,とにかく詳細に解説することを念頭に置いて書きました。ご批正いただければ幸いです。

 本書は次の6章で成り立っています。

 第Ⅰ章では,教育技術の法則化運動の「黄金の3日間」と野中信行先生の「3・7・30の法則」を取り上げ,これらの提案と私の提案の違いについて解説しました。

 第Ⅱ~Ⅳ章,及びⅥ章では,野中先生の提案を中学校用に私が作り替えた「3・7・30・90の法則」に則って,平成20年度4~6月にわたって私の学級・学年で行われたことを詳細に解説しました。賛否はあるにしても,そこで行われた事実,裏にある思想,生徒たちの実態,私が当時考えていたこと等々がかなり生々しく書かれていることだけは確かです。

 第Ⅴ章は第Ⅱ~Ⅳ章をもとにして,これらの学級開きの実践から抽出された「学級開き10箇条」を提案しました。学年団としての学年開きにあたって,学年会議で私が学年主任として提案した資料も生のかたちでたくさん掲載されています。

 本書が右も左もわからない新卒教師に,若さで乗り切ることに限界を感じ始めた中堅教師に,最近の子どもがわからなくなったと嘆くベテラン教師に,総じて学級経営に悩んだり不安を感じたりしているすべての教師に,少しでもお役に立てるなら,それは望外の幸甚です。

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著者紹介
堀 裕嗣(ほり ひろつぐ)著書を検索»
1966年北海道湧別町生。北海道教育大学札幌校・岩見沢校修士課程国語教育専修修了。1991年札幌市中学校教員として採用。学生時代,森田茂之に師事し文学教育に傾倒。1991年「実践研究水輪」入会。1992年「研究集団ことのは」設立。