goo blog サービス終了のお知らせ 

はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

ニホンジカ対策 捕獲

2016年12月11日 | 狩猟・獣害のお話

 前回、「シカの自然増加率は20%(推定値)で、捕獲しないと4~5年で生息頭数が倍増する」とお話しました。

 現在、シカによる農林業被害を抑えるためには、シカを捕獲して、生息頭数を減少させる必要がある・・・ということで、国もシカ捕獲を進めています。

 

 「捕獲しなくても、食べるものがなくなったら、自然に数が減るんじゃないの?」と思われる方もいるかと思います。

 

 北海道や東北など積雪量の多い地域であれば、「数十年に一度の大雪」などの影響で、シカが大量死することもありますが、和歌山県のように温暖な地域では、大量死という現象は起こりにくいとされています。

 カモシカの場合、パラポックスウイルスに感染し、大量に死んでしまう場合があるので、一定の個体数が維持できているようですが、シカは、個体数に大きな影響を与える感染症がないようです。

 少し、話がズレてしまいましたが、エサが減っても、シカの生息数は大きく減少することはないそうです。

 栄養状態が悪いと出産の初産齢が高くなったり、妊娠率が低下したりするので、個体数が大きく増加することはないと思いますが、今まで食べなかった植物を食べたり、落ち葉を食べたり、なんとか生き残ろうとします。

 栄養状態が悪いので、一個体あたりの体重は小さくなりますが、シカの個体数は維持するそうです。

 エサ資源が少なくなると、栄養状態の悪い貧相なシカが居残り続ける・・・ということに。

 

 そこで、森林を伐採すると、シカのエサ場が出来上がり、シカの栄養状態が改善されると、初産齢の低下と妊娠率の向上という増加の原因につながるというわけです。

 皆伐などの生産活動やインフラ整備など開発行為は、シカのエサ場になります。

 皆伐の後に生える草木はもちろん、道路法面の緑化工事もシカにとってありがたいエサになります。

 広々とした空間に草木が生えれば、そこはシカにとって、最高のエサ場になります。

 実は、人間の生産活動や開発行為が、シカの個体数増加を助長しているというわけです。

 

 エサが減少しても個体数は大きく減少しない。

 でも、人間が森林や森林に近い場所で、生産活動や開発行為をすれば、シカのエサ場となって、増加を助長させる・・・。

 なので、シカの被害対策として、シカ捕獲が重要だと言われているのだと思います。

 

 ちなみに、被害対策として、シカ捕獲を行う場合、「メスの捕獲」が重要となります。

 

 例えば、毎年1頭、オスを捕獲した場合・・・

 極端な例ですが、オスを捕獲しても、次位のオスがハーレムを作るので、個体数減少にあまり影響を与えないと考えられます。

 また、捕獲したオスが、そのエリアでNo2以下なら、繁殖に関与することもないので、やはり個体数現象にあまり影響を与えないと考えられます。

 

 では、毎年1頭、メスを捕獲した場合・・・

 当たり前のことですが、メス1頭を捕獲すれば、子供が産まれないので、個体数現象に影響を与えられると考えられます。

 妊娠しているメスを捕獲すれば、2頭分に当たりますし、この先10年以上の繁殖源を断つことができたとも言えます。

 そのエリアのメスを全て捕獲すれば、残りはオスなので、増えることはありません。

 

 といっても、これはあくまで机上の空論です。

 実際は、捕獲しても捕獲しても、次の群れが入れ替わってくるので、長期間、辛抱強く、捕獲し続けないといけない・・・そういうところが多いのではないかと思います。

 

 明治時代の頃は、絶滅を危惧されたニホンジカ。

 個体数回復のために、いくつかある政策の1つとして、メスの捕獲を禁止しました。

 それが功を奏し、再び、被害が手に負えなくなるくらいまで、個体数が回復。

 前向き(?)に考えると、ニホンジカの保護という政策としては、大成功だったと言えるんじゃないでしょうか。

 

 でも、時代は進み、今は個体数が増加したニホンジカ。

 農林業において被害は絶えません。

 また、シカを通じてマダニがもつウイルス(SFTS)で、人が亡くなる事例も。

 人がシカを捕獲することが少なくなり、シカも人を警戒しない&恐れない個体も生まれています。

 人とシカの距離が短くなるほど、ウイルスの感染するリスクも高まると思います。

 山に行かなくても、シカがウイルスを保有するマダニを落とすかもしれません。

 シカ問題は、農林業被害に限らず、人命にも関わりかねない被害へと発展するおそれもあります。

 

 我が家の周りもシカがウヨウヨしています。

 

 今年はシカを捕獲しようと思います

 捕獲方法や解体など、いずれご紹介できれば。

 

~以下、関連記事です。~

ニホンジカの生態

ニホンジカ


ニホンジカの生態

2016年12月07日 | 狩猟・獣害のお話

 最近の野生のシカは、人を恐れない個体もいて、自ら近寄ってくる個体もいます・・・・。

 

 人を恐れない、人に慣れたシカ、いわゆる「新世代シカ」が増えつつあるようです。

 

 前回に続き、ニホンジカに関するお話で、今回は、「シカの生態」について。

 

 シカはオスとメス、別々に群れを形成し、メスの群れは「メスと小鹿」、オスはオス同士の群れを作る、または単独で生活しています。

 「オスの小鹿」は1~2歳で、メスの群れから離れます。

 これは近親交配を避けるためだと言われています。



 繁殖期は秋季(10月頃)で、この時期のオスは、角を突き合わせて激しく争います。

 争いに負けたオスは、角が折れたり、1本欠損したり、角が残念な形になることも・・・。

 

 シカは一夫多妻で、勝ち残った強いオスがナワバリを作って、メスとハーレムを形成します。

 繁殖期が終わると、再び、オスとメス別々の群れに戻ります。



 妊娠期間は約7ヵ月、春(5月頃)に出産し、毎年1頭(1産1子)を産みます。

 小鹿は約10~12ヶ月で離乳し、オス・メスともに約16~18ヵ月で性成熟します。

 飼育されたシカの寿命は、約15~18歳とされ、中には25歳を超えたシカもいるそうです。

 

 栄養状態が良好であれば、生後16か月のシカの妊娠率は、70~80%と言われています。

 さらに10歳を超えても、妊娠率は90%と低下しないことから、シカは繁殖力の高い動物と言われています。

 エサが豊富な環境下に生息するシカは、70%以上のメスが10年間、毎年1頭の小鹿を産み続けるということになります。

 推定ですが、シカの自然増加率は20%と言われており、捕獲しないと4~5年で生息頭数が倍増するそうです。

 

 ※以下、関連記事です

 ニホンジカ


ニホンジカ

2016年12月04日 | 狩猟・獣害のお話

 

 以前、天然更新に関する記事を連載しました。

 (こちら☞天然下種更新 側方天然下種更新/上方天然下種更新天然下種更新 更新対象樹種の類型天然更新による針広混交林化 広葉樹林化 など

 その時には、あまり触れませんでしたが、森林の伐採後、再造林するにしろ、天然更新を行うにしろ、シカの食害という問題にぶち当たります。

 その対策として、シカ捕獲が進められているのですが、そもそもシカって、どんな動物なのか知ることも大切だと思います。

 なので、今回はシカについて、少し連載したいと思います。

 

 日本に生息しているホンシュウジカ、キュウシュウシカ、ヤクシカ、エゾシカなどのシカを、総称して「ニホンジカ」といいます。

 さらに、ニホンジカだから、日本の固有種のように思いますが、ロシアや中国、朝鮮半島、台湾、ベトナムなどにも分布しており(国外も亜種)、生息環境も落葉樹林から熱帯林、寒帯の草原や湿地帯などにも分布し、多様な環境に適応し、標高約1、800m地点の高地にも生息しているそうです。

 日本国内に生息するニホンジカは亜種ですが、生息する地域によって、体長や体重なども異なります。

 シカに限らず、恒温動物は「同じ種でも寒冷な地域に生息する個体ほど、体長・体重が大きい。」という法則があり、これをベルクマンの法則といいます。

 簡単に言うと、同じ動物でも寒い環境に生息する動物の方が体が大きいということです。

 恒温動物は体温を一定に保つため、常に体内で熱を生産しています。

 温暖な地域に生息する動物は、体温を維持するため、放熱を十分に行う必要があります(汗をかかないので。)。

 そのため、体重あたりの体表面積は大きくするため、小型の方が有利となるそうです。

 逆に、寒冷な地域に生息する動物は、放熱は容易ですが、体温を維持するため、放熱を抑える必要があります。

 そのため、体重あたりの体表面積を小さくするため、大型であることが有利となるそうです。

 ニホンジカの平均的な大きさは、体長130~160cm、体重40~90kgとされていますが、北海道に生息するエゾジカは、体長180cm、体重140kgになる個体もいます。

 逆にヤクシカは体重30kgと非常に小型です。

 
 角は雄だけが持っています。

 角は毎年3月頃に抜け落ち、4~5月にかけて、袋角が生えた後、9月頃に立派な角として完成します。

 角は年齢を重ねると枝数が増加し、3~4年ほどで3尖~4尖になりますが、4尖より多くなることはありません。

 毎年、繁殖期(10月頃)には、立派な角となって、雌を巡って、角を突き合わせた争いを行います。

 ← 袋角のオス。夏毛。


 毛色は、夏では茶色~茶褐色の地に白斑が散在する、いわゆる「鹿の子模様」で、冬は灰褐色に変わり白斑も消えてしまいます。

 ちなみに、ニホンジカにも全身が真っ白いアルビノ個体もいます。

 ニホンジカは、昼夜共に活動しますが、どちらかというと夜行性で、(生息地によりますが、)日中は森林内で休み、早朝や夕方以降から活動します。

 

 草食性で、草や木の葉、木の実、果実などを食べるほか、餌が乏しい冬では、樹皮や落ち葉菌類なども食べます。
 植栽した苗木、イネやトウモロコシなどの農産物や、シイタケやマツタケなども食べるので、今、シカによる農林業被害が大きな問題となっています。

 人に慣れた野生のシカが、目の前で草を食べている動画です。

 

 奈良公園のシカではないですよ。

 山の中で出会ったシカで、カメラを向けても逃げようとせず、逆に近づいて、横通り抜けて、エサ食べ始めるという、野生失格なヤツです!

 最近は、人を恐れず、人に慣れた動物が街中に出没したりします。

 このように人を警戒しない、人を恐れない動物を「新世代〇〇」と呼んでいるそうです。

 なので、動画のシカは「新世代シカ」ですね。

 

 ~以下、関連記事です。~

ニホンジカの生態

ニホンジカ対策 捕獲

シカ肉をやわらかくする方法


シカ捕獲による植生回復・・・一例?

2016年09月28日 | 狩猟・獣害のお話

 シカ被害から回復し、再び、成長してきた・・・・と思われるスギ植林地のご紹介です。

 場所は尾根筋なので、土地的にはスギよりもヒノキの方が適していますが、山主さんが「スギの方がシカに食べられにくいから。」ということで、スギを植えたそうです。

 この判断が、実に正解。

 和歌山県の場合、シカはスギよりもヒノキを好みます。(他所でも同じやと思います。きっと。)

 同じようにスギとヒノキを植栽しても、両方、食べますが、ヒノキはしゃぶりつくすようにして枝葉を平らげます。

 一方、スギは新葉をはみはみする程度で、刈り込んだようにまん丸い樹形になっています。

 

 5年くらい前、この植林地付近で、シカ捕獲が行われたそうです。

 伐採地や植栽地といったシカが好む環境が豊富なので、おそらく頭数も多かったと思います。

 加えて、立派な林道も整備されているので、捕獲もやりやすかったと考えられます。

 結果、この植栽地付近のシカ生息密度が低下し、植林したスギが少しずつ回復した・・・と考えられます。

 こうしたシカ捕獲と「少しでもシカ害を免れるよう植栽樹種はスギ。」という山主の判断が、今回のような好結果に繋がったと思います。

 

 高品質な木材を望むことは難しいですが、今の木材利用・需要から考えると、シカ害が問題になる中、ここまで回復した植林地は評価されるべきだと思います。

 それと、幹元から出ている枝葉が、将来的にシカの剥皮を防ぐ効果も期待できるかも・・・。

 このスギが主伐される時代の木材利用や木材需要が、どのようになっているか、全く分かりませんが、シカ害が問題となっているこの状況下で、まず、スギ林が回復し、成林し始めたことは喜ばしいことだと思います。

 

 少なくとも、次世代に資源を繋ぐことができたわけですから。

 今後は、このスギ林をどのように投資(育林)していくのか、悩ましいところ。

 見た感じ、そこそこの低密度でスギ林が残っているので、初回間伐は30~40年生とかでも大丈夫かも?

 幸い、つる性植物やつる性木本もないので、つる切りなどの施業は要らなさそう。

 案外、40年生時に間伐、60年生時で主伐とかできるかも!?

 いやいや、スギの成長次第では、間伐なしで主伐もできるかも!?

 その時の材価や利用方法によるかもしれませんが、道も整備されているし、意外と利益出たりするかも!?

 

 と、植林地がここまで回復すれば、次の一手を考えられます。

 やはり、シカ害を免れないと、その一手を考えることはできません。

 回復したスギ林を見て、改めて思いました(確信しました)。

 やはり、シカ捕獲は避けては通れない課題です。

 今回も、良い現場に出会えました

 こういう現場に出会えると、また、モチベーションが上がります


鳥害 ~in森林~

2016年07月16日 | 狩猟・獣害のお話

 以前から気になっているんですが、自分の生活圏内だけかもしれませんが、アオサギとかカワウが増えている気がする。

 ヒノキ林に1羽が巣をつくると、いつのまにか、2羽3羽と増えている。

 酷いところは、アオサギに覆い尽くされ、木が枯れたりしています。

 

 

 鳥害といえば、滋賀県近江八幡市のカワウ被害が有名ですが、普段から気に留めていないだけで、実は、徐々にこういう被害って増えているんと違うんかな~

 特に川の近くに水田と民家がある所は、銃猟とかできないし・・・。


シカ 剥皮

2016年03月13日 | 狩猟・獣害のお話

 植栽木に留まらず、元玉の部分も剥皮するシカ

 材の剥き出し部は、地上高50cm~80cmくらいでしたが、2mくらいまで剥皮の影響を受けているものも

 

 違う現場でも・・・

 

 30年生のヒノキ林でも・・・

 

 

 再造林の時期を迎え、植栽木のシカ害が非常に危惧されていますが、当然、成木の被害も危惧されます

 シカの剥皮は、8~20年生の若齢木でも発生しますし、50~70年生の高齢木でも発生します

 加えて、シカの角研ぎによる剥皮という問題も

 シカ害は、植栽だけではありません

 シカが生息する森林で、林業を営むということは、植栽から主伐までの長期間、常にシカの被害を受けるというリスクと隣り合わせになります。

 納得いかない材価が続く中、さらなる負担増は避けたいところですが、シカの生息頭数が増える中で、林業を営んでいくには、やはりシカ捕獲は避けられないな~

 問題は、誰が捕獲するのか!

 山主?(ん~これ以上の負担は厳しいし、本業優先でしょう・・・。)

 作業員?(シカ捕獲で稼げるならいいけど、まずは自分の生活が重視でしょう。)

 企業?(シカ捕獲に出資?いや~企業のイメージダウンに繋がる・・・。)

 猟師?(高齢化が進む中、さらに負担をかける。)

 

 とりあえず、自分は、捕れる間は捕ろう。

 微力ながら貢献できていると信じて・・・(言い聞かせて?)


ニホンオオカミの剥製

2016年01月28日 | 狩猟・獣害のお話

 日本に3体しかないというニホンオオカミの剥製が、和歌山県立自然博物館に展示されてます。

 ニホンオオカミは、1905年に奈良県東吉野村で捕獲されたオオカミを最後に確認されていないと言われています

 絶滅した理由は、「狂犬病」の感染源となるオオカミの捕獲が奨励されたこと、大規模な森林伐採や猟銃の普及によってエサとなる動物(シカなど)が減少したこと、さらに、洋犬の輸入により持ち込まれたジステンパーなどの伝染病が流行し、絶滅に至ったとされているそうです。


 生態系の頂点に立っていたオオカミ。

 でも、オオカミがいた頃から、すでにシカやイノシシによる農林産物の被害はありました。

 日露戦争で毛皮の需要が高まり、シカが大量に捕獲され、シカ絶滅の危機を迎えたので、禁猟区や猟規制がかかり、シカの保護施策が始まり、今、個体数増加に至るわけです。

 まぁ、この時にオオカミがいれば、ここまで増えなかった…と言えるかもしれませんが。

 シカの天敵、オオカミを放つという話もありますが、昔(富里という地方で)、ウサギの被害がひどかった時に、キツネを放ったら、ニワトリへの被害が増えたという事例もあるので…僕は慎重派です。

 生態学はあくまで学問です。
 文献に基づく江戸時代の状況も現代の生活スタイルや森林利用も異なるので、そのまま当てはまるとはいい難いです。
 しかし、オオカミが絶滅した背景を見ても、十分に現代人の不安要素になります。

 これまで、人は森林資源に依存してきましたが、今は石油資源に依存しています。

 これだけ森林資源が豊富な時代は、今までなかったのではないでしょうか。
 また、森林に対するニーズも多様化し、森林を娯楽とする時代です
 オオカミがいた時代と現代は、あまりにも違い過ぎる。
 今、オオカミがいたら…どうなるのか…前代未聞
 そして、天敵動物の導入は多々ありますが、成功例はほとんどないと思います

 (沖縄県でもマングースの駆除に手を焼いているようですし・・・


 過去の過ちを失った動物の代替で正そうとするよりも、過去の過ちを繰り返さないよう、今、失う危機のある動物を絶やさないことの方が重要に思います。

 まぁ、人それぞれ、考えと都合がありますが、個人的には、人の過ちで乱した生態系は、責任をもって人が関わる必要があるように思えます

 ちなみに、ニホンオオカミの剥製展示は、1月31日までです。って、もうすぐ、終わりですけどね


イノシシ

2015年12月22日 | 狩猟・獣害のお話

 先日、我が家の裏山に仕掛けたカメラを回収

 イノシシが写っていた動画を一部、公開します

 

 

 イノシシは年に4頭の子供を出産するそうですが、子育て中に子供が0になると、再び発情期に入り、出産するそうです。

 有害捕獲で、イノシシの子ども(通称:ウリ坊)をたくさん捕まえても、結局、親が再び出産するので、イノシシの頭数が減らず、イタチごっこになってしまいます。

 それと、我が子のウリ坊が死ぬと、親イノシシは食べるそうです

 貴重なタンパク源として吸収し、次につなげるんですね。

 人間では決して、考えられないような行動です。

 

 

 

 イノシシがもたらす農業被害は、全国で約60億円以上となり、非常に深刻です

 また、近年は、人里にも出没し、人を襲うなどの人身被害も出ています

 生ごみの日に出没するなど、人間の生活習慣を覚える個体もいるそうです。

 特にメスのイノシシは、犬歯がないため、指を食いちぎるといった恐ろしい行動に出ます。

 もし、街中でイノシシを見かけたら、刺激を与えず、塀の上などイノシシが登れないような、高いところに避難する必要があります。

 山でも、同じようにイノシシが登れないような、高い岩の上や木の上に避難する必要があります。

 実際に、出会っても、すぐに行動へは移れないかもしれませんが、対策を知識として知っておくことは重要だと思います。

 きっと、その差の違いは大きい


ぬた場

2015年12月13日 | 狩猟・獣害のお話

 大きな「ぬた場」を見つけました

 大浴場みたいな広さ

 さらに、その隣にも・・・。

 これは、お一人様用?

 

 そして、近くのスギで体を拭く。

 樹皮は、体がこすりつけられて、剥けたものではないと思います。

 位置的にイノシシが拭いた後かな?

 でも、スギの樹皮はシカが剥いたっぽいゾ?

 ということは、イノシシとシカの共同ぬた場?

 いずれにしろ、これも立派な林業被害・・・。


ニホンジカ どんどん近づいてくる・・・

2015年07月21日 | 狩猟・獣害のお話

 林道を車で走っていると、シカと遭遇・・・。

 こんなのは、別に珍しくもないのですが・・・・(ほぼ日常茶飯事・・・

 車を止めて、エンジンを切って、しばらく観察していると・・・

 なぜか、近づいてきた

 こちらの様子をうかがいながら、道の草を食べながら、段々と近づいてくる・・・

 

 そのうち、車の横に回り込んで、茂みのササなどをむしゃむしゃと食べ始め、

 ドアを叩くなどして、音を鳴らすものの、1~2回繰り返すと、襲われないと確信するのか、襲われても逃げ切れる自信があるのか、無視

 最後にドアから降りて、近づこうとするとダッシュで逃げました。

 

 いや~、野生のくせに、人に慣れすぎ

 人に接近するシカって、奈良公園か大台ケ原くらいにしかいないと思っていましたが、最近のシカは、平気で人に近づく個体も増えているんですかね・・・。

 そういえば、国道とか県道を普通に走っていても、突然、飛び出してくるシカっていますからね・・・。

 車の音、聞こえてるよね?

 なんで飛び出すの?

 野生なんだから、危機感、持とうよ。