はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

エントモファガ・グリリ

2020年09月29日 | キノコ・菌類のお話

 森の中で、こんなバッタの変死体を見たことありませんか?

 草の先端や木の枝にしがみついたまま息絶えたバッタ・・・

 

 これは、「エントモファガ・グリリ」(糸状菌の一種)という菌に侵されたバッタです。

 寄生されたバッタは、体を操られ、草の先端や枝の先など高い場所にしがみつき、そのまま息絶えます。

 そして、バッタの死体から菌の胞子が放たれ、再び、別のバッタに寄生します。

 わざわざ草の先端や枝の先など高い場所にバッタを移動させるのは、「胞子をより遠くへ飛ばせるようにする」菌の戦略のようです。

 

 寄生されたバッタは、

 菌:「高いところへ登れ!」

 バッタ:「はい!了解しました。」

 菌:「よし!ここで待機。」

 バッタ:「はい!了解しました。」

 菌:「胞子の散布が完了するまで、何があっても動くな!」

 バッタ:「はい!了解しました。」 

 と、こんな感じに、忠実に従っていると思います。きっと。

 人間に置き換えて考えると、おっかないですね・・・・。

 

 ちなみに寄生され、まだ生きているバッタ達。

 触っても、あまり逃げません。

 たま~に逃げるバッタもいますが、再び登り始めるので、ホント、忠実です。

 

 穂先にしがみついたままのバッタ達が、ずら~っと並んでる現場を発見すると、「おぉ~」って、テンション上がる(^_^)v。

※2016年9月の記事を改編


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