はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

スギノアカネトラカミキリ 被害材

2018年05月24日 | 資源利用(木材・特用林産物)のお話

 スギノアカネトラカミキリ(以下、アカネ)について第5章「被害材」について。

 アカネの被害を受けた木材は、「トビクサレ」、「アリクイ」、「アカネ材」などと呼ばれています。

 トビクサレは「被害の部分が板目上に飛び飛びに起こる」、アリクイは「被害部分の空洞にアリが入っている」ところが名の由来だそうです。

 この被害が、アカネによるものだと分かったのは、昭和30年代に入ってからだと言われているので、被害自体は昔から存在していたことになります。

 アカネの被害は、腐朽さえなければ、強度上、特に問題なく、このことは、公的な試験研究機関においても証明されています。

https://www.pref.wakayama.lg.jp/bcms/prefg/070109/gaiyou/006/news/mokuzai/arikui_merikomi.pdf

 これはOUTな事例。

 それでも「見た目」が原因で、価格が下がり、半値以下になることもあります。

 柱材では表面に出ないよう採材の工夫が必要だったり、板材ではほぼ利用することが困難だったり、製材する側も手間が増える、扱いにくいという点からも嫌がられます。

 実際には、アカネ材を構造材として使用した施設や内装材として使用された施設もあります。

 しかし、結果的にアカネ材が使用されたとしても、原材料として扱った製材所、工務店、大工さんがどう感じたかは分かりません。

 次も扱いたいと思ったのか、勘弁してくれって思っているのか、この程度なら・・・と思っているのか、気になるところです。

 ちなみに、我が家では、書斎のフローリングにアカネ材を指定して施工しました。

 僕自身も理解しているので、製材所と話はスムーズに進んだものの、被害に対する「双方の許容範囲」が明確に出来ないので、アカネ材をあまり理解されていない方への利用は思った以上にハードルが高いなと感じました。

 製材所からも、「後で苦情を言うなよ」と冗談混じりで釘をさされました。

 製材所や工務店側が「良し!」としても、施主が良しとするかは別の話・・・と言うことを身をもって体験できたので、これは大きな収穫でした。

 アカネ材のフローリングは、壁に比べると被害部が目に入らないので、意外と気になりません。

 ただし、被害部分がささくれる場合があるので、結構、危険です。

 書斎は、もともとカーペットを引く予定だったので、ささくれ部分は気になりませんが、直接肌に触れる場合は、アカネ材のフローリングは・・・正直、あまりオススメできません。

 でも、木材で一番の問題は腐朽や白蟻など、木材の強度に直接的な影響に与えるものだと思います。

 アカネ被害も木材の欠点ですが、これ以外にも枯れ枝がらみの欠点があります。 

 死節(しにふし)。

 腐れ節(くされふし)。

 抜け節(ぬけふし)。

(右上の節)

 これらも、アカネ材同様、枯れ枝が原因で発生した木材の欠点です。

 (乾燥における反りや曲がりといった欠点は、今回、省略してます。)

 山の状況、手入れの状況でいえば、同じ状況だと思います。

 そこにアカネがいるか、いないかの違い。

  アカネ材の問題は、被害のある地域で、利用上における様々な対策や普及が行われていますが、価格低下という根幹的な問題解決までには至っていません。

 似たような状況と似たような施業を行ってきたにも関わらず、アカネの存在有無1つで、ここまでの差が生まれる・・・でも利用上、問題ない。

 

 

 営業を知らない素人の戯れ言として、聞き流していただきたいのですが・・・

 木材は消費者の手に渡るまで、色んなルートを通るので、農産物などと違い遠い距離感を感じます・・・なんか、一般の方に対して、色んなことが伝わりにくいですし、分かりにくいし、そもそも立木から柱になるまでの工程も、イメージがわきにくいと思います。

 安さを優先し、材質を指定せず、木材を注文した場合、死節、腐れ節、抜け節、アカネ材が含まれるリスクがあることを伝える。

 抜け節や腐れ節が嫌な場合、埋め木で処理するがその分、価格は上がる。

 抜け節、腐れ節、アカネ材など欠点が嫌な場合、そうした木材が含まれるリスクを回避したい場合、枝打ちという施業を行った山から木材を調達するが、その分価格は上がる。

 という風な、単に木材を使いましょうとか、木材の良さをPRするだけでなく、デメリットもあること、望む木材を手に入れるには、価格にも影響することを、一般の方々に向けて、情報の発信や説明を行う必要があるのではないか、と思います。

 そんな簡単に欠点の少ない木材は市場に流れていないんだよ・・・と。

 木材利用を普及すると、どうしても良い面、メリット、長所を並べ立てますが、やはり、同時にデメリットや欠点も明確に伝えないといけなくて、そして、その欠点を伝える役割を、現場の方々に押しつけてはいけないなと思います。

 

 かなり話がズレてしまいましたが、アカネ材が生まれる山は特別な山ではなく、枝打ちという施業を行っていない山で、アカネがいれば発生します。

 アカネがいても枝打ちをしていれば、基本、アカネ材は出来ません。

 枝打ちをしていなくても、アカネがいなければアカネ材はできませんが、抜け節など他の欠点は残ります。

 アカネがいるかいないかの違いだけで、施業という投資に差はありません。

(枝打ちをした節のない木材)

 

 個人的には、アカネ材という言葉を使わず、普通の木材に含まれた1つの欠点として扱うべきかなと。

 アカネ材と言ってしまうと、別の木材みたいな印象になって、他の木材よりも安価・・・みたいな雰囲気になっても、どうなのかなと思います。

 枝打ちが一般的にされていない昨今の林況では、アカネの被害リスクが上がる可能性も考えられます。

 必要な施業を行わず、被害を受けてしまい、結果、安くなるなら分かりますが、一般的に行われなくなった枝打ち、その枝打ちをしていない山から生まれたアカネ材は、並材と同等扱いではないかと。

 でも、製材所側の手間が増えたり、施主さんの苦情を受けたりなど苦労する一面があることは理解しないといけません。

 川上とか川下とか線引きせず、林業・木材産業の業界が一緒になって、被害リスクを回避するために枝打ちの実施時期や方法を見直したり、被害がひどいアカネ材は避けたり、一般的に流通できるアカネ材を標準化したり・・・みたい、一体的な取り組みが必要なのかな・・・と思います。

 現状の木材価格では、そこまでの投資は厳しいですが、アカネ材が問題であるならば、どこかで、打破しないといけないなと思う次第です。

 

 再び、論点がズレてしまいましたが、今回お伝えしたかったことは、

1)アカネ材は、被害部が腐朽していなければ、強度の問題はない。(そもそもアカネの被害と関係なく、腐朽した木材は強度が下がる。)

2)アカネ材が発生する山は、特別な山ではなく、枝打ちという施業が行われておらず、かつアカネが生息している山(ただし、アカネが好む生息環境の差はある。)。

3)現在は、「枝打ちをしない」が一般的なので、山側が必要な施業を放棄した結果、アカネ材が生まれているわけではない。

4)アカネ材は、死節、抜け節、腐れ節と同じ木材の欠点の1つ。でも、利用上、深刻な欠点ではないが、採材や施工の時に工夫が必要になる。

 

 アカネ材は一般的な木材(並材)で、その中に紛れているものだと、まずは、理解していただくことが重要かなと思います。

 昔の住宅では、被害部を見えにくいところで施行するなど工夫をされて、使われていました。

 

 また、ログハウスのように丸太で施工すれば、さらに被害部は見えにくくなります。

 これも使い方として、1つの工夫だなと思いました。

 

 アカネ材は、価格が下がる山側だけの問題ではなく、それを製材品・商品として、加工し、販売する中で、色々な苦労が発生する製材所や工務店など側の問題でもあります。

 アカネ材という問題は、こうした双方の問題に目を向けて、取り組む必要があるのではないかなと思います。

 これは、自分自身でアカネ材を指定して、住宅の一部に取り入れ、生活の中で触れた経験から感じたことです。

 強度は問題ない・・・それだけを武器に、これからを戦えるものではないなと思います。

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スギノアカネトラカミキリ 防除方法

2018年05月13日 | 樹木の病気・森林被害のお話

 スギノアカネトラカミキリ(以下、アカネ)に関する今回のお話は、第3部「防除」・第4章「防除方法」について。

  防除方法について言えば「枝打ち」が必勝法です。

 しかし、木材価格の低迷から、行いたくても行えないという状況にあり、この必勝法が使えないというのが現状です。

 

 アカネの訪花行動を利用し、「誘引剤」で捕殺するという研究も行われ、誘引剤が商品化されましたが、今では農薬登録もされておらず、実質的には使えません。

 誘引剤も欠点があり、専用の捕殺するトラップを設置し、それを維持管理しないといけないので、広大な林地では現実的な対策とは言えません。

 また、枯れ枝に近いある程度の高さに設置しないと捕殺効率も悪くなります。

 何より、枯れ枝から脱出してすぐに交尾産卵ができるアカネにとって、真っ先に訪花するとは限らず、産卵後に捕殺される可能性もあります。

 被害をある程度抑制できるかもしれませんが、その効果は不明確ではないかと思われます。

 

 被害を受けにくい品種や樹幹注入など薬剤防除といった試験も取り組まれましたが、実用化まで至っていません。

  ※樹幹注入試験について → https://www.jstage.jst.go.jp/article/jfsc/127/0/127_579/_article/-char/ja/

 あと、天敵である「アシブトクロトガリヒメバチ」、「クロアリガタバチ」という幼虫に卵を産みつける寄生バチもいますが、これも決定的ではありません。

 

 やはり、産卵場所となる枯れ枝をなくす「枝打ち」が有効と言わざるを得ません。

 昔のような良質材生産を目的とした枝打ちではなく、被害を防ぐ「枯れ枝打ち」が望ましいと思います。

 

 そこで、アカネの被害を防ぐことを目的とした枝打ちのご提案です。

 アカネが産卵する枯れ枝は、枯れてから2年とされているので、枯れ枝の発生を確認してから2年以内に枝打ちを行います。

 そして、枝打ちの対象は、間伐対象外となる残存木のみとします。

 このときの枝打ちは、枯れ枝のみでも良いですし、生枝を枝打ちしても良いと思います。

 できれば、最初の枝打ちで、4~5m高までの実施を目標にします。

 少なくとも、アカネの被害がない、死節などの欠点も少ない元玉が確保できると思います。

 ちなみ5mとしたのは、シカの剥皮に備えて、地上高1mの部分を捨てる事も想定しています。

 初回間伐後に枝打ちを行うことで、被害を受けることなく、約4mの元玉を確保出来た事例もあります。

 枯れ枝の発生と初回間伐の時期が重なると、理想的かなと思います。

 ただ、枯れ枝が多い環境で、光環境が改善されると、アカネの好む環境になるので、間をあけずに取りかかることが望ましいと思います。

 

 そして、アカネが好む立地条件(西向き・西南向き斜面、乾燥気味の劣悪な土壌、尾根筋)への植林を避けるのも1つの選択だと思います。

 そもそも、アカネが好む立地条件は、スギやヒノキの植林地として適しているのか、という点でも疑問があります。

 拡大造林時代は、劣悪な環境でもスギやヒノキを植えましたが、今の時代には合わないので。

 

 アカネの防除は、やはり枝打ちです。

 ただし、「良質材生産を目的とした枝打ち「ではなく、「アカネ被害の防止を目的とした枝打ち」という施業があってもいいのではないかと思います。

 施業時期も、「初回間伐と同時に行う」または、「初回間伐後、直ちに行う」。

 特に、まだ間に合う、若い林分では非常に重要な施業になると思います。

 採算が合わないことが多い林業で、目の前の課題に手一杯ですが、将来の資源となる若齢林の育林に取り掛かることも重要だと個人的には考えています・・・それは、きっと、将来の問題になるから・・・。

 その前に、「枝打ち」という施業ができる技術者が、果たしてどれくらいいるのか・・・、こっちの方が問題かも。

 下手な枝打ちは、材の変色を起こして、アカネの被害どころか、人害になってしまう。。。かもしれない。

 

 それと、キツツキがアカネの幼虫を食べてくれます。

 残念ながら防除になるとは言い難いんですが・・・。

 キツツキとアカネに関するお話は、こちら ☞ スギノアカネトラカミキリ(アカネ材) 天敵防除

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スギノアカネトラカミキリ 被害診断

2018年05月08日 | 樹木の病気・森林被害のお話

 今回は、スギノアカネトラカミキリ(以下、アカネ)第3部「防除」、第3章で被害診断について。

 被害を受けているか否か、その判断は立木のまま識別することは、とても困難で、伐倒したり、造材(玉切り)して、初めて分かるのが一般的です。

←被害を受けた丸太の木口。

 写真の木口、右側3時の方向にあるのが、アカネ被害の痕跡です。

 写真の木口、左側8時の方向にあるのは、皮が傷ついて、それを治した痕跡なので、アカネの被害ではありません。

 

 伐倒以外で診断する方法として、立木の枯れ枝を落として、枝の木口を見る。

 枝の木口からアカネが侵入または脱出した痕跡も分かります。

 

 あとは、林内に落ちている枯れ枝を調べて、脱出孔を探したり、枯れ枝を割って、幼虫の食害した痕跡を探すという方法もあります。

 ヒノキの場合、スギのように、枯れ枝がごそっと落ちることがほとんどないので、この診断方法はあまり使えないと思います。

 ただし、ヒノキはアカネの被害を受けると、その部分がこぶ状になったり、枯れ枝の付け根からヤニ(樹液)が流れ出たりする場合があるので、これで被害の有無を推定することも出来ます。

 ・・・・とは言え、地域差があるようで、和歌山県ではこの診断方法がそこそこ使えるようです。

 写真の左側10時の方向に、ヤニ壷が出来ているのが分かるかと思います。

 被害を受けたすべてのヒノキに、ヤニ壷が出来るというわけではありませんが・・・。

 これも診断の1つですが、見慣れないと分からないです。

 

 診断方法というタイトルにしたものの、やはり決め手は、実際に伐ることですね。

 外見で判断できれば、間伐の時に伐採することも出来るんですが・・・。

 ちなみに、間伐した木の枯れ枝にアカネがいたら、脱出します。

 被害木を間伐しても、林内に置いたままでは、アカネの駆除には繋がらない可能性が高いと思うので、防除は重要かなーと思います。

 

 というわけで、次回防除についてのお話です。

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スギノアカネトラカミキリ 被害と林況

2018年05月04日 | 樹木の病気・森林被害のお話

 今回はスギノアカネトラカミキリ(以下、アカネ)第3部の第2章「被害と林況」について。

 要は、アカネの被害を受けやすい林分の状況(山の状況)というお話です。

 前回の立地条件でもお話しましたが、枯れ枝のある林分なら良いというわけではありません。

 

 アカネの被害は、立木密度が高く、密生した林分よりも、開けた林分の方が被害を受けやすいと言われています。

 枯れ枝の多い林分は立木密度が高い「密生林」なので、イメージ的には、密生林の方が被害を受けやすいように思いますが、立木密度の低い開けた林分「疎開林」は、明るい環境なので、光を好むアカネにとって、生活環境は密生林よりも疎開林の方が適していると言えますね。

 しかし、立木密度が高く、めっちゃ暗いヒノキ林でも激しい被害が確認されているので、被害発生と明るさの関係が必ずしも一致しているとは言い切れません。

 

 被害と林況の関係を簡単にまとめると、こんな感じかなと。

 立木密度が高いと林内が暗くなり、下枝が枯れやすくなります。

 そして、枯れ枝が豊富な林況が整った段階で、間伐を行うと、林内が明るくなります。

 その明るい林内にアカネが引き寄せられると、産卵に適した枯れ枝がウハウハです。

 仮に間伐をせず、暗い林内のままでも激害になる場合もありますが、おそらく、かなりアカネの生息密度が高い現場ではないのかなと思います。

 

 こうした林況に加え、前回の立地条件「西向き・西南向き斜面」、「尾根筋」、「乾燥した土壌」という条件も加わります。

 単純に枯れ枝があればアカネがいるというわけではなく、アカネの生態・林況・立地条件が絡んできます。

 多いところは本当に多いし、少ないところは本当に少ない。

 そして、アカネがいそうな条件が十分に整っていても、いないこともあります。

 

 というわけで、次回はアカネの「被害診断」について。

 アカネの被害は、伐採してみないと分からない・・・だけど、診断する方法がないわけではない・・・というお話です。

 でも、診断方法自体は、あまり期待しないで下さいね。

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スギノアカネトラカミキリ 被害と立地条件

2018年05月02日 | 樹木の病気・森林被害のお話

 今回からは、第3部、スギノアカネトラカミキリ(以下、アカネ)の防除について。

 アカネの被害発生には、立地条件や林況も関係するため、単なる防除の話ではなく、被害と立地条件、被害と林況、被害の診断方法、防除方法、4つの構成でお話したいと思います。

 今回は、被害と立地条件について。

 枝打ちが行われず、枯れ枝が多いスギやヒノキの人工林であれば、必ずしも、アカネが存在し、被害も増える・・・というわけではありません。

 

 アカネは西向き、南西向きの斜面に多く、土壌が乾燥して、せき悪な林地に被害が集中するとされています。

 良好な土壌で成立している林分は、不良土壌成立している林分に比べ、一般的に被害は軽微とされています。

 そして、沢筋よりも尾根筋に被害が多いことも認められています。

 

 ここからは、アカネの生態から推測したお話です。

 まず、「西向きの斜面」と「南西向きの斜面」に多い。

 アカネは日中の温度が20℃くらいになると脱出し、日中は21℃~28℃の範囲内の温度で活動するとされているので、日当たりのいい斜面は、アカネの活動に最適な温度環境が整うからではないかなと思われます。

 次に土壌が乾燥したせき悪な林地。

 これは乾燥がポイントかなと。

 乾燥する環境と言うことは、枯れ枝の腐朽が進みにくく、アカネの産卵に適した枯れ枝が長く残るからではないかなと思います。

 また、乾燥場所は日当たりが良い場所も多いので、アカネの活動温度とも関わってきます。

 最後に「沢筋よりも尾根筋に多い」。

 これまでの説明通りで、沢筋は日当たりの悪い場所が多く、気温も低いし、湿気も多いので枯れ枝の腐朽が進みやすいので、アカネにとっては、生活しにくい環境。

 一方、尾根筋は、日当たりが良い場所も多くし、気温も高いし、乾燥しやすいから枯れ枝の腐朽も進みにくいので、アカネにとって生活しやすい環境。

 ではないかと思われます。

 いずれも活動温度と産卵に適した枯れ枝が関係するのかな~と思います。

 

 これらの条件に加えて、シイと隣接する人工林では、さらに被害が多いかも?

 アカネの訪花植物として、シイも確認されています。

  この話に関しては・・・こちら → スギノアカネトラカミキリ 訪花

 

 

 次回は、森林・山の状況と被害の関係について。

 

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