また山の本を読んだ。
ヨーロッパには3大北壁と呼ばれる困難な壁がある。最も危険なのがアイガー北壁で、最も困難なのはグランドジョラス北壁と言われている。この本は小西政継という登山家が、6人で1971年の冬にこの北壁を登りにいきった時の実話を書いたものである。標高差1200mのこの壁を登攀中、20年ぶりの大寒波に襲われ、食料も尽き果て11日間かけて登りきった凄まじい話しだった。
4人凍傷に冒され、計27本の指が失われた。
この小西政継氏は平成8年にヒマラヤのマナスル峰で遭難し亡くなっている。
足の指を全部失くしても、ヒマラヤなどを登り続けた小西氏の精神力には恐れ入った。
今日は僕達が作っている新穂高温泉新聞の取材で、旧河合村を訪ねた。
まず「山中和紙」を作っていて紙漉きを体験できる、いなか工芸館へ行った。そこでは最高級の和紙作りを体験する事ができる。一回500円と格安で、店主のおばさんが丁寧、親切に教えてくれる。
僕も始めての経験だったが、やってみるととても楽しく、押し花を貼り付けてなんとも味のある素晴らしい和紙ができあがった。この和紙の原材料は「こうぞ」という植物と、「とろろあおいという」のりの役目をする植物である。
こうぞもとろろあおいも全ておばちゃんの所で作っていて天然素材100㌫の最高級の和紙である。
今日はとてもいい経験ができた。
そのあと河合特産というか名物の河ふぐ(なまず)料理の取材に行き、ご馳走になった。なまずのフルコースは初めて食べたが、食感がよく歯ごたえがある身はおいしかった。
飛騨市河合町、なかなかあなどれない楽しめる町である。