この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

槍ヶ岳~南岳日帰り

2019年09月28日 | 山行記録

自分は平日休みなのでどこへ行っても空いている。今回も人は少なく天気はよくて3千メートルの稜線歩きを堪能できた。

穂先が迫る

朝3時過ぎに白出沢出会いについて出発。パートナーはいつもの悪友だ。真っ暗闇の中もくもくと登り続けた。

滝谷の一本橋は暗いと渡るのが少し怖かった。2時間で槍平着。ようやく明るくなってきてヘッドランプを仕舞った。

気温は低く霜柱が立っている。天気がいい証拠だ。

誰も居ない山頂

出発から5時間槍ヶ岳の山頂に立った。素晴らしい展望で誰も居ない。

山頂から穂高。

穂先から降りて山荘でコーヒータイムとした。まだまだ体力は余裕なのでこのまま飛騨沢を下りるにはあまりにも勿体無い。

3千メートルの稜線歩きをしたいので南岳から槍平へ降りることとした。

槍を振り返る。

大喰岳への登り返しは少々こたえるが振り返るとまた槍が素晴らしい。

ピラミダルな中岳。

とにかくどこを見ても日本の山並みが一望である。こんな日はほかにあるのだろうか。富士山が大きく見えた。

日本て素晴らしい。

マンダムな景色。

中岳から南岳へのなだらかな稜線の景色は険しい穂高と比べ対照的だ。

まだ遠い南岳

信州側を見下ろすと天狗原周辺の紅葉が進んで秋の陽射しに照らされてなんとも良い雰囲気である。時間があれば行きたかった。

大キレットと北穂高岳。

槍から2時間で南岳小屋に着いた。僕は小学生の頃ここから見た北穂の姿が忘れられない。

はじめガスで何も見えなかったが夕方少しずつ見えてきた初めて見る北穂に感動した。それは強い印象で30年以上経った今も鮮明の覚えている。

悪友は結構疲れてきているので大休止とした。ここから下山の南岳新道もかなり急である。

南岳新道より。

南岳から槍平への下りは一気に降りるので急勾配だ。尾根で滑落すると奈落である。

細い尾根道

木道も整備されているが下部は荒れていた。しかし道が有るだけマシである。ロープを使って降りるとかは無いのでありがたい。

整備されている方々の苦労のお陰である。

2時間ほど下って槍平に戻ってきた。小屋のご主人にご挨拶して新穂高へ降りた。

13時間ほどの行動時間だったがまだ体力的には余裕があった。

素晴らしい日になった。付き合ってくれた悪友にも感謝である。いつもありがとう。

次回は南岳からキレット越えて穂高から新穂へ降りる日帰りをやってみたい。

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿