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この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

焼岳を見て

2014年09月29日 | 日記・エッセイ・コラム

 

秋の陽射しの本日の焼岳

御嶽山の噴火では多数の犠牲者が出ているようで痛ましい限りだ。捜索、救助活動している方々には二次災害の危険の中大変な活動に頭の下がる思いである。

僕の生活する場所も焼岳という活火山の麓で全く人事ではない。どんなに科学者が火山の研究を続けていても大自然は人智を遥かに超えている。

日本は火山の国と言っても良いくらい火山が多い。その火山があるおかげで、温泉があったり風光明媚な景色を作り上げていてその恩恵を受けて僕たちは生活できている

大自然に対して感謝の気持ちを忘れずに行かなければならないし、時に牙を向くことに対しても普段からの備えや災害への意識をもって生活しなければと改めて思った。


御嶽山噴火

2014年09月27日 | 日記・エッセイ・コラム

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御嶽山山頂から見た地獄谷。2012年の写真。おそらくこの辺が噴火したのだろう。

御嶽山が噴火した。土曜日だった今日は登山者も多かっただろう。怪我人が多数出ているらしい。

五の池小屋の管理人は友人であるが心配だ。

登っている最中に噴火したらそれは恐ろしいだろう。

焼岳に影響が無いことを願い、早く沈静化してほしい。

 

 


立山へ

2014年09月19日 | 子育て

P1330087 青空がきれい

夏休み子供たちをどこにも連れて行けなかったのでワザワザ学校を休ませて立山へ散策に行ってきた。

本当は山へ登りたかったが息子が膝を痛めているので軽いトレッキング程度とした。

この日の室堂平はとても寒く風は冷たかったが紅葉が始まっていて雄山なども良く見えよかった。

P1330065_2 雄山もきれい


久々の岩

2014年09月11日 | 日記・エッセイ・コラム

1410390924899 アプローチシューズで頑張る。

いつものSS君と僕んちの裏山で岩トレに行ってきた。

そこはすごい岩場だがほとんど開発されていないので荒れているがSS木君が何年か前からクリーニングなど一生懸命クリーニングしてくれている。

しかし、昔に目をつけていたクライマーが居るらしく古びたハーケンやシュリンゲがありよく登ったなあという思いが出てくる。

この岩場の全容が分からないので岩の上へ回り込んで登り登れそうなところを懸垂下降。50mロープを繋いでいっぱいだった。何度か懸垂してようやくトップロープをセット。

僕はクライミングシューズが無かったのでそのまま登った。結構登れるものである。

久々に岩で汗をかけて楽しかったです。SS木君ありがとう。

1410390918057 浮石だらけで怖い。

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自分ちが見える


久しぶりの山

2014年09月03日 | 山行記録

Img_20140902_083353 穂高岳山荘

昨日はプチバリエーションへ行く予定だったがパートナーが急遽仕事が入り予定を変更して一人日帰りで新穂高から奥穂高、前穂高を経由して上高地へ降りるルートで行ってきた。

Img_20140902_090732 久々の好天

 

しかし今回は僕にとって体調不良で試練の山となってしまった。こんなに辛かった登山は初めてでよく言えば良い経験になった。

 

登り始めは一人なので快調に飛ばした。まだ暗い白出沢を順調に登り上げる。誰も登っていないし誰も降りてこない。

 

3時間で穂高岳山荘に着いた。支配人で友人のUJ君に挨拶をして大して休むことも無く奥穂高を登り始めた。

 

天気は上々で素晴らしい眺めである。しかしこの頃から体調がおかしくなってきた。いつもはサクッと登れるところだが体が重い。上半身に力が入らなくなってきて足が攣り始めた。それでもいつも登ってる山なので登る。かなりの時間をかけて奥穂山頂へ着いたが心拍数がかなり上がっている。少し体を動かしただけで物凄くドキドキしていた。山頂で写真を撮る元気も無く止めておけばいいのに吊尾根を下り始めて前穂を目指した。

Img_20140902_091247          目指す前穂高

下り始めて10分くらいだっただろうか、右脚が攣りはじめた。痛みを我慢してすぐ収まると思っていたが歩き出すと今度は左脚が攣った。呼吸も苦しいので座り込んで休んだ。なんだか視野も狭く最悪の状況。膝を動かすと筋肉がカチカチになっているのかまともな動きをしていない。これを見たときは焦った。

UJ君にもう動けないかもしれないと助けの電話を一応かけた。しかししばらく休んでいるとなんとか動けそうになったのですぐに救助は断った。お騒がせしてスミマセン。戻ろうかとも思ったが下ってきた分を登り返すより長いが下りたい気持ちだったのでゆっくりだが歩いた。歩くとすぐに心拍数が上がり苦しい。こんな経験は中国の7500メートルの山に登った時以来だ。

時間がかかったが紀美子平になんとか到着。前穂山頂は諦めた。ここからは急な道で有名な重太郎新道だ。事故多発地帯なので調子は悪くても気は抜けない。一歩間違えば何百メートルも真っ逆さまに落ちていく。

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岳沢ヒュッテとお花畑

 

最悪の体調だが確実に降りていかなければ大変なことになる。しかし標高も2500mを下るともう足は攣ることも無く、上半身にも力が出てきた。明らかに回復してきている。岳沢ヒュッテが近づくと力が漲ってきた。遅いけど。

1409704970435 ここで大休止

 

岳沢ヒュッテでUJ君に着いたよ、体調も良くなったと電話するとホッとしてくれた。ホントご心配をおけしました。ありがとうございました。

 

ここから上高地まではいつものペースで駆け下りた。あの苦しさが嘘のようだ。

 

今から思うと夏の仕事の疲れと運動不足なのに、ハイペースで一気に白出沢を登ったので高度障害が出たと思う。

 

もう若くないということを実感ししっかり体調管理して山に行かなければと反省した。