おもしろニュース拾遺

 BC級ニュースが織り成す可笑しくも愛しい『人間喜劇』。おもしろうてやがて悲しき・・・

ネコ大の「新種」の肉食動物発見

2005-12-07 13:44:06 | 発見
 インドネシア・カリマンタン(ボルネオ)島の熱帯雨林で、ネコほどの大きさの「未知の肉食動物」を発見したと、WWF(世界自然保護基金)が発表した。(毎日新聞ー共同)

 上の写真がWWFが自らのWebのニュースリリースの中で公表したもの。この生物をとらえた写真は地球上にこの2枚だけだ。左側の写真には暗くて分かりにくいがこの動物の光る目が写っている。まるで指名手配犯のようにこの写真を現地の人に見せてまわっているが、誰もこの生物を見たという人はいないという。大発見だ。写真では分かりにくいので、画家が想像を交えて描いた絵も

AP通信が配信している。
 「WWFが今回、発見情報を公開したのは、インドネシア政府が今年7月にカリマンタン島でのギネアアブラヤシ大規模栽培計画を発表したため。WWFは生態系が損なわれ、この動物の正体も永遠の謎で終わってしまう恐れがあると憂慮している。」
 写真撮影以降発見されてないということは個体数が非常に少ないということ。まさしく一瞬その姿を現しただけでこの地上から消滅してしまうのだろうか。



 この「ネコ」のように存在が噂されながら確認できていない生物をUMA(ユーマ/Unidentified Mysterious Animal)と言うが、日本最大のUMAは何と言っても「ツチノコ」ではないか。
 最近では各地で村興しの切り札としても登場させられているツチノコだが、一説によると古く縄文土器にも刻まれているのだという(例えば「ツチノコ共和国」のツチノコの歴史のページ)。現在の日本人の多くは縄文人でなく「弥生人」つまり渡来人のDNAを持っているはずだから、ツチノコの方が「先住民」の権利を持っていることになる。あだやおろそかに扱ってはならない。

 鎌倉時代の仏教説話集『沙石集』にもツチノコにまつわる話があるという。「叡山の2人の僧が、先だって死んだほうは、生まれ変わったときにその所在を告げようと約束したところ、先に死んだ僧が夢に出て”われは野槌に生まれ変わった。それは目鼻手足なく、口ばかりあって人を食らう。これ名利をもっぱらにして仏法を学び、口先のみ賢く、智の眼、信の手、戒の足一つもなかったから、かかるのっペら坊に生まれた”」
 当時から今で言う「口舌の徒」を戒める考えがあったことが分かる。そうなのだ。まだ記事の数少ない当ブログでも、坊さん裁判官政治家著作家高級官僚、と「口舌の徒」のハレンチ事件満載だ。
 しかしこの説話、ツチノコには気の毒だ。「口舌の徒」が罰としてみんなツチノコに生まれ変わるなら、日本列島は今ごろツチノコで埋め尽されて、越前クラゲみたいに迷惑生物になっているはずだ。

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1 コメント

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こんちゃわー。 (bee-bee7600)
2005-12-07 16:08:00
 以前に「ツチノコ」関連を書いたのでTB致しました。



 前の「警備ロボット」の記事もあるのですが、探すの面倒なんでツチノコだけです。



 では、またー。
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