金持ちは進化する。
この5月から再び家庭教師が始まった。肝心の生徒はさておき、2人の妹とは相変わらずポケモン勝負で盛り上がっている。そんなある日、2人の妹にも進化の瞬間がやってきたのだ。
いつも原付で家庭教師宅に向かう。到着するとすぐに妹たちが駆け寄り「よ~し、今日はポケモンカードで勝負だ~!!!!」と叫ぶ。
先日も、原付で家庭教師宅に向かった。到着するとすぐに妹たちが駆け寄り「よ~し、今日は百人一首で勝負だ~!!!」と叫んだ。姉妹が進化する記念すべき瞬間であった。
Mちゃん「お兄ちゃんは、百人一首で何か知っている歌ある?」
私「ないな~」
Mちゃん「それじゃぁ、だめだな。」
私「まさか、Mちゃんは知っているの?」
Mちゃん「知っているよ。言っちゃろ~か~」
そしてMちゃんが詠い始めた。
久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ
(こんなうららかな春の光の中、どうして桜は次々と散ってゆくのだろう)
Mちゃんが輝いて見えた。静けさの中に舞い散る桜から、どことなく哀しさが感じられる大人びた歌である。それをポケモンごっこをしていた少女が詠んだのである。
「コナン」って呼び捨てにしたら「コナン君でしょ」と怒るMちゃん。ポケモンのカードゲームで「あ~、死んじゃった」と言えば、「気絶したといいなさい」と怒るMちゃん。お店屋さんごっこで「じゃ~、俺はその店で万引きする役」といったら殴ってくるMちゃん。・・・・・・そんな子供じみたMちゃんの面影はそこになかった。
妹たちも着実に進化している。私も負けていられないなと感じた日になった。
ちなみに肝心の中学3年生の生徒の話だが、「生活」を「なまかつ」と読んだり「this」の意味をおぼえていなし・・・・。終いには日本史の年号暗記に用いたゴロが「鳴くよウグイス、ホーホケキョ」。彼の中で、いったい平安京はいつできたんだ?
とりあえず進化するまでもう少し時間がかかるようだ。
この5月から再び家庭教師が始まった。肝心の生徒はさておき、2人の妹とは相変わらずポケモン勝負で盛り上がっている。そんなある日、2人の妹にも進化の瞬間がやってきたのだ。
いつも原付で家庭教師宅に向かう。到着するとすぐに妹たちが駆け寄り「よ~し、今日はポケモンカードで勝負だ~!!!!」と叫ぶ。
先日も、原付で家庭教師宅に向かった。到着するとすぐに妹たちが駆け寄り「よ~し、今日は百人一首で勝負だ~!!!」と叫んだ。姉妹が進化する記念すべき瞬間であった。
Mちゃん「お兄ちゃんは、百人一首で何か知っている歌ある?」
私「ないな~」
Mちゃん「それじゃぁ、だめだな。」
私「まさか、Mちゃんは知っているの?」
Mちゃん「知っているよ。言っちゃろ~か~」
そしてMちゃんが詠い始めた。
久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ
(こんなうららかな春の光の中、どうして桜は次々と散ってゆくのだろう)
Mちゃんが輝いて見えた。静けさの中に舞い散る桜から、どことなく哀しさが感じられる大人びた歌である。それをポケモンごっこをしていた少女が詠んだのである。
「コナン」って呼び捨てにしたら「コナン君でしょ」と怒るMちゃん。ポケモンのカードゲームで「あ~、死んじゃった」と言えば、「気絶したといいなさい」と怒るMちゃん。お店屋さんごっこで「じゃ~、俺はその店で万引きする役」といったら殴ってくるMちゃん。・・・・・・そんな子供じみたMちゃんの面影はそこになかった。
妹たちも着実に進化している。私も負けていられないなと感じた日になった。
ちなみに肝心の中学3年生の生徒の話だが、「生活」を「なまかつ」と読んだり「this」の意味をおぼえていなし・・・・。終いには日本史の年号暗記に用いたゴロが「鳴くよウグイス、ホーホケキョ」。彼の中で、いったい平安京はいつできたんだ?
とりあえず進化するまでもう少し時間がかかるようだ。