金持ち日記

金持ちなるまで続く男の日記

暴走族

2007年01月21日 23時48分47秒 | Weblog
 金持ちは暴走族に注目する。

 私のバイトはホテルの和食レストランであるが、たまに違う場所に手伝いに行かされる。先日は、洋食レストランに行った。そこの責任者がなんと元暴走族総長だというではないか。

 絶対ミスはできない。料理を出し間違えたら、バイクで引き吊回されるのではないだろうか。皿でも割ろうものなら、頭蓋骨を割られるのではないかとビクビクしていた。しかし、実際は大きく異なっていた。

 洋食レストランにつくとすぐに「お~、わざわざありがとう。かなり忙しいからちょっと料理だしを手伝ってくれ。君が来てくれて本当助かるよ」といわれた。・・・なぜか優しい。

 手伝い終わって和食レストランに戻るときには「君のおかげでなんとか無事に料理を出しきれたよ。君のおかげだよ」といってくれた。

 自分のことは自分がよく知っている。仕事が分からず、あまり動けなかったこと。デザートのことをデセールということを知って浮かれていたら終わってしまっていたことも。それでも彼が私に対して、あのような言葉をかけてくれたのはなぜだろうか。

 客観的に思い返して見ると、予想より客の人数が少なく私がいなくても何の問題もなかった。しかし彼に言葉をかけてもらって思った。私は必要とされているのだ。私はこのレストランを動かす一員であるんだ。そう思うと、やる気が全然違う。彼のために私のできる限りなんでもやりたいと心から思えた。
 
 暴走族をまとめるのは非常に大変なことだと思う。東大の教授だって暴走族を一つにまとめることはできないだろう。そんな大変なことをやり遂げた、元暴走族総長。やはり、私のやる気を極限に引き出すことなどさぞ簡単なことであったのであろう。

 将来、私にも会社を経営して部下を持つ日が来るであろう。その時「お前のせいで失敗しただろ!!本当、お前は使いもんにならんな」なんていう最悪な経営者にだけはなっていていないことを願う。