安蘇のやぼやま日記

両毛線沿線の山々を、ノンビリと歩いています。

井上陽水の歌に妻を想う

2024年02月23日 | 音楽

 20代前半のころ、拓郎や陽水の歌をよく聞いていました。そして

社内で音楽好きの4人でバンドを組み、かなりバンド活動にのめり込んで

いました。今思えば、あの頃が青春時代真っ只中だったのかも知れません。

 陽水のLPレコードの中に「もどり道」というライヴ盤があるのですが

そのなかで、「いつのまにか少女は」という曲はお気に入りでした。

しかし、ずっと気になっていた曲は「帰郷(危篤電報を受け取って)」

という曲でした。詩の一節に「喉に血吐(ちへど)見せて狂い泣く」という

部分があるのです。これは、陽水の父上が亡くなるときの様子かと

思うのですが、まさに妻がこの状態だったのです。

 亡くなる直前、ほんとに短時間ですが、妻もこんな状態で

吐く前に苦しいと大きな声で言ったのです。こんな大きな声がでるのかと

逆にビックリしましたが、この苦しいという言葉が今でも

頭にこびりついて、離れません。

 44年の結婚生活がこんな形で終わるとはまったく想像

できませんでした。ほんとに寂しさ以外の言葉が思いつきません。