「きらびやかでもないけれど
この一本の手綱をはなさず
この陰暗の地域を過ぎる!
その志明らかなれば
冬の夜を我は嘆かず
人々の焦燥のみの愁しみや
憧れに引廻される女等の鼻唄を
我が些細なる罰と感じ
そが、わが皮膚を刺すにまかす。
よろめくままに静もりを保ち、
いささかは儀文めいた心地をもって
われはわが怠惰を諫める
寒月の下を往きながら。
陽気で、坦々として、而も己を売らないことをと、
わが魂の願ふことであった!」
これは、中也の詩集「山羊の歌」に収録されてる
「寒い夜の自我像」の全文なんだけど、
どうですか!
中也が、「こんな風に生きていきたい」っていう決意を歌った詩なんだけど。
なかなか、いいですよねえ・・・。
その決意の表れをイラストにしてみたんだけど
なんか、すごくいい感じになった!
いや~、気持ちがいいっ!
中也と一体になった感じがする。
これから、曲はしばらく置いといて
詩の世界を絵に描いてみようかな。
まあ、どこまで続くかわからんが・・・。