毎日の読書 「教会の祈り」

私たちはキリストの体の一部 「聖務日課(読書)」より

聖コロンバン修道院長 神よ、あなたこそ私たちのすべて

2013-08-29 00:00:00 | 聖コロンバン修道院長
聖コロンバン修道院長(6世紀中頃~615年) リュクセイユの修道院長
『訓話』
 兄弟の皆さん、命である方が私たちを命の泉へ招くその招きに従いましょう。この方は生きた水の泉であるだけでなく、永遠の命の泉、光の泉、輝きの泉でもあるのです。知恵、命、永遠の光、すべてがこの泉からくるのです。命の造り主は命の泉であり、光の造り主は輝きの泉です。それゆえ、見えるものには目もくれず、現世を超えて天の高い所にあるもの、すなわち光の泉、いのちの泉を求め、理性をそなえた思慮深い魚であるかのように、生きた水の泉を求めましょう。それは、そこに達して、「永遠の命に至る生きた水※1」を飲むためです。

 あわれみ深い神、いつくしみ深い主よ、私をその泉にたどり着かせてください。それは、あなたを渇望する人たちとともに、私も生きた水の生きた泉から生きた流れをくんで飲み、そのときにこそ、私はその水の比べようのない味のよさに心を奪われて、「生きた泉の水の味はなんとよいもの、永遠のいのちに至るこの水が涸れることはない」と口ずさみながら、いつまでもそれと一致するためです。

 ああ主よ、あなたこそ、いつもいつも渇望すべき泉、いつもいつも水をくむべき泉です。主キリストよ、いつも「その水をください※2。」この水が私たちのうちでも、「永遠のいのちにいたる生きた水」となるためです。私が偉大なことを願っているのは事実です。それは否定できません。しかしながら、栄光の王よ、あなたは偉大なことを与えることができ、また偉大なことを約束してくださいました。事実、あなたご自身より偉大なものはほかにありません。あなたはご自身を私たちにお与えになり、私たちのためご自身をささげてくださったのです。

 主よ、お願いします。私たちが愛しているあなたを知ることができますように。私たちは、あなただけが私たちに与えられることを願い、他には何も欲しくないからです。あなたこそ私たちの全て、私たちの命、光、救い、糧、飲み物、そして私たちの神です。ああ、イエスよ、お願いします。あなたの霊の息吹を私たちの心に注ぎ、あなたの愛で、私たちの霊魂を傷つけてください。私たちそれぞれの霊魂が、「『私の魂の恋い慕う者を私に示して下さい。』私は愛で傷つけられてしまったのです※3」と真実に言えるようになるためです。


年間第二十一木曜日 読書
第一朗読 エレミヤ3:1-4:4
第二朗読 聖コロンバン 訓話

※1 ヨハネ4:14
しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。

※2 ヨハネ4:15
女は言った。「主よ、渇くことがないように、また、ここにくみに来なくてもいいように、その水をください。」

※3 雅歌 1:7
教えてください、わたしの恋い慕う人
あなたはどこで群れを飼い
真昼には、どこで群れを憩わせるのでしょう。
牧童たちが飼う群れのそばで
顔を覆って待たなくてもすむように。



聖コロンバン
 六世紀前半、アイルランドに生まれる。古典文学と神学を学んだ後、修道生活に入り、フランスに移ってからは多くの修道院を設立し、厳しい会則をもってそれを治めた。やがてフランスから追放されてイタリアに行き、ボッビオに修道院を設立した。一般信徒と修道者たちの信仰を高める上で大きな業績をあげ、615年に帰天(死去)。

女子パウロ会 聖人カレンダーへ
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint50.php?id=112302

ベネディクト16世が、教父に関する講話で「聖コルンバヌス(コロンバン)」について解説しました。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message317.htm

最新の画像もっと見る

コメントを投稿