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ミレニアム開発目標(MDGs)

2006-03-22 01:25:28 | 日記・エッセイ・コラム

2000年秋の「国連ミレニアムサミット」で採択されたMDGs(Millennium Development Goals :ミレニアム開発目標)の8つの目標の第一に「極度の貧困と飢餓の撲滅」とあり、ターゲット1として「2015年までに1日1ドル未満で生活する人口比率を半減させる」、また、ターゲット2として「2015年までに飢餓に苦しむ人口の割合を半減させる」とある。素晴らしい目標だ。

北沢女史は「半減するなどと言わず、ゼロにすると言えば良いのに」と批判される。しかし、「そうではない」と私は思う。製品の精度や、事故発生の確率を1桁向上させるために、投資稼動やコストを2桁も3桁も増やさねばならない。精度や確立を「ゼロ」にするためのコストは「無限大」になる。

「コストと精度との調整」がエンジニアリング・アナリシスである。逆に言えば、「精度の妥協点」を見極めることである。この調整が甘いと、昨今の耐震設計のようにダブルスタンダードが生じたりすることになる。

わが国では安直に「ゼロ」とか「絶対に」とかを言い過ぎる。「ゼロ」とか「絶対」とかを目標に掲げた途端に、その目標は達成不可能な「建前目標」になり、スローガンは単なる「お題目」に終わってしまう。ターゲットは到達可能でなければ意味がない。そして、一旦掲げた目標は達成しなければ意味が無い。

「いっさい誓ってはならない」(ヤコブ書5:12)

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