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大戦災

2006-03-19 00:01:30 | 通販・買い物

Pict0090 Pict0114横浜情報文化センターにて (2006.03.18) .

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NGO草の根援助運動(P2)の創立15周年記念会が開催された。スライドショーとミニコンサートそして北沢洋子女史(前日本平和学会会長)と林達雄氏(前JVC会長)による対談(司会山中悦子共同代表)が行われた。大局的な開発支援の立場から、政府のODAを鋭く批判する中味の濃い対談であった。

医者の立場から、林氏は「感染症に較べれば、テロも戦争も大したことはない」と言い切る。たとえば、アメリカ原住民(インディアン)の場合、感染症による犠牲者数は、武力・暴力による犠牲者の20倍以上という。 (地球白書によると、今日、感染症犠牲者は戦争犠牲者の約75倍)

ミャンマーの場合でも、民主化問題のかげで、マラリヤ被害が世界最悪の幼児死亡率にあらわれている。広瀬誠医師の13年に及ぶ巡回診療、メルビン牧師・マリーナ助産婦夫妻の献身的協力、ウィチアン(元バンコクYMCA理事長)夫妻の手配による特効薬クロロキンとアーテシネイトの大量投与、この複合投与の考案者川本文彦元名古屋大学助教授の指導等々がなければ、軍事政権のピンマナ遷都もありえなかったのである。

しかし、テロや戦争の犠牲者は直接の死傷者だけではない、憎悪や復讐心に心を塞がれ、人生から愛と平和を見失った者もまた戦争犠牲者である。そして人類史的に見ると、この憎悪と復讐心の蔓延こそ感染症の蔓延にもまさる、「大被災」なのである。

「体を殺しても魂を殺すことのできない者どもを恐れるな」(マタイ10:28)

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