慢性疲労症候群(CFS)患者のブログ

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なにがテロなのか?

2013-12-01 19:28:58 | 政治・経済
11月29日(金)に秘密保護法案が衆議院で可決されたことを受けて、
大衆が議員会館の傍らで抗議活動いわいる「デモ」を行いました。

それに対し、
「自民党・石破茂幹事長」が自身のブログ記事にて、
「このようなデモはテロ行為といっても差し支えないのでは・・・」と言及したことが波紋を広げているようですね。

今回の騒動で、
どこに「テロ」が介在していたのか?
わたしは「石破氏」の言説こそがテロではないかと感じました。



「テロ」というのは、
昨今では「民間人への大量無差別殺傷」という意味合いにて使用されるのが専らです。

しかし、
「テロ」という言葉の由来は遠くフランス革命にまでさかのぼります。
1789年―
ルイ16世と彼を取り巻く貴族達の横暴に耐えかねていた資本家。
彼らがフランスの労働者を焚き付けて蜂起させた。

その混乱の最中にロべス・ピエール率いるジャコバン党が政権を奪取。
当初、ロべス・ピエールを諸手をあげて歓迎していた大衆だったが、
王族・貴族達へのあまりに酷薄な弾圧を目のあたりにして「明日は我が身」と態度を一変させる。
そのロべス・ピエールが行った残酷極まりない専横政治は「テロール」と揶揄されました。

「テロール」
訳せば「恐怖政治」になります。

テロというものは元来「恐怖政治」を指す言葉だった訳です。


翻って、
現世の石破氏の騒動に話を戻しましょう。

①「衆議院議会」において「秘密保護法案」が通りましたが、
  これは「立法府」である「議会」において正式な手続きを行っただけです。
  それを通したのはわたしたちが「主権を預けている議員」たちである以上、
  合法な行いの枠内であって、常軌を逸脱した行動ではありません。

②そして、
 その法案可決に対し、市井の人々が不満を吐露させる形で「抗議活動」「デモ」といった活動を行いました。
 これも「自由」「権利」の発露であって何ら問題はありません。

①②共に「恐怖政治」いわいる「テロ」ではないのは衆目の一致するところではないでしょうか。

①が②の反発を招いたのは―

『この法案には、大衆の「自由」「権利」・「主権」というものを浸食してしまう要因が多分に含まれているのではないだろうか?』

そのような疑問に端を発したデモであって、
「言論統制ひいては思想の弾圧」すなわち「焚書坑儒」というものを危惧しての行動であり「自由」「権利」・「主権」の範疇での行いです。

「自由」「権利」・「主権」を守るために、
「自由」「権利」・「主権」を行使して「デモ」という形で活動した人たちがいたという話です。

「投票」が正当な「主権」の使役であれば、
「デモ」も合法的な「主権」の活用です。
効果の多寡は解りませんが。


この大衆の「主権」の範囲内で行われた「デモ」「抗議活動」に対して、
石破氏が「テロ」「恐怖政治」の烙印を押しつけたわけですね。

大衆の「主権の合法的な行使」を、
体制側が抑制・弾圧してしまうことは「主権の侵害」であり、言論の統制・思想の弾圧に繋がる。
フランス革命でロべス・ピエールが敷いた恐怖政治の端緒にみられた現象です。

よって広義において―
今回の石破氏の言説こそが「主権の侵害」として「テロ」「恐怖政治」の範疇に含められるのではと考える次第です。













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