「私は国家と結婚した」 エリザベス一世
生涯独身であり、
処女のまま命脈尽き果てたとされるイングランド処女女王ことエリザベス1世(1533年 - 1603年)の言の葉。
この言質をとって最後にイケてよかったと評する歴史家も在する。
因みにエリザべス一世は織田信長やオスマントルコの「法の人」スレイマン一世と同世代です。
それにしても、
いきそこなった中年女の負け惜しみが怪気炎のように立ち昇っ . . . 本文を読む
資本主義への道 2 ~メディチ家暗躍~の続きです。
今日から数回に分けて、
資本主義経済とは一体どういったものなのかを説明させて頂きたい。
まずは、
「法人」というものの誕生までを順をおって説明させてください。
市場にいって野菜を買う。
最近では「いちば」という単語が人々の耳目から遠のいてしまいましたが、
大型スーパーが闊歩し始める1980年代までは、主婦の買い物と言えば「市場」でした。
. . . 本文を読む
資本主義への道 1 ~農業革命から免罪符誕生~の続きです。
前回は、
日曜日でも欧州の親父さんたちが十字軍でイスラムの親父さんたちとチャンバラ出来るように、
ローマ教皇の旦那が免罪符をひねりだし猛烈な販促をかけるまでについての経緯をお話ししました。
■味をしめたローマ教皇の旦那
十字軍遠征、戦争遂行という逼迫した状況下で発行した免罪符販売が好評を博し増収増益。
元来、失業者対策として開始され . . . 本文を読む
今回はアメリカ南北戦争について簡便につづらせてもらいます。
簡易歴史年表
1789年 フランス革命
1850年 ドーバー海峡に電信ケーブル設置
1848年 米墨戦争終結 メキシコがカリフォルニアなどをアメリカに譲渡 ゴールドラッシュ開始
1853年 クリミア戦争 ロシアの本格的南下政策開始
1853年 ペリーの恫喝
1858年 日米修好通商条約批准 ハリスのペテン開始
1859年 日本でゴー . . . 本文を読む
■風車の普及
頑強な鉄を精鉄するためには、安定した高温供給が欠かせませんが、
西暦1000年頃まで欧州ではその手段がありませんでした。
しかし、風車の普及により高温常態を維持することが可能になり「鉄」が生産されるようになった。
鉄製の農具は、
従来の青銅農具より遥かに丈夫であり、
三圃制や農地の区画整備とあいまって鉄製農具の誕生は、
後に農業革命と呼ばれるほどの農業生産性の向上をもたらした。
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パクスブリタニカつまりは経済覇権国としての大英帝国はどのように樹立していったのでしょうか?
その一因は、
イギリス軍の構造的な部分に垣間見ることが出来ます。
イギリス本土・ブリテン島はご存じの通りドーバー海峡を隔てて、
他の欧州各国を尻に敷くような形で浮かんでいます。
これにより、
イギリスと欧州各国では軍隊組成が大きくことなりました。
フランス、プロイセン、オーストリア、ロシアといった . . . 本文を読む
昨日のコラムでは「中世の金利決定メカニズム」と題して一席ぶたせていただきました。
今日はそれに引き続いて、
中世の金利決定メカニズムがイギリス産業革命へとどのような影響を与えたのか書き綴ってみます。
昨日の復習もかねて振り返りながら話をすすめていきましょう。
中世ヨーロッパでは、
特に絶対王政の国においては、
国王が逝去するごとに借金を踏み倒していたため、
王が若い時には金利は安く、王が老 . . . 本文を読む
現代では中央銀行の金融政策によって金利というものがコントロールされていますが、
中世ヨーロッパでは、一体何を目安として金利は決定されていたのでしょうか?
それについて少し考えてみたいと想います。
中世は絶対王政の時代が長かった。
その絶対王政の象徴的存在がフランス・ルイ14世でしょう。
若干5歳で即位し宰相マザランの庇護のもと30年戦争(1618~1648年)に勝利、
長きに渡りわが世の春を . . . 本文を読む
1800年代に繁栄の極みをみた大英帝国(以下・イギリス)ですが、
栄枯盛衰、人間万事塞翁が馬。
やはり類に漏れず彼らにも衰退期は訪れました。
1800年代半ばから早くも経済成長に陰りが差しはじめます。
その要因は1844年の金本位制導入など諸説紛々ありますが、
今日はその中から、
「運輸革命」
がイギリスに与えた弊害について簡便に述べてみたいと想います。
■運輸革命
「運輸革命」というのは . . . 本文を読む
齋藤孝のざっくり!世界史 齋藤孝著
単行本
備忘録という形で綴っていきますが、
私個人の意見や他本から得た知識なども総合して記述しているのであしからず。
■■ルネサンスとは何か?
古代ギリシャ、古代ローマ帝国への回帰運動、刷新運動。
□十字軍遠征
西暦1000年を過ぎ、
「教皇は太陽、皇帝は月」とうそぶくまでその権威を存分に高めたローマ教皇だったが、
その欲望はとどまるところを知らな . . . 本文を読む