大航海時代といえば聞こえが良いですが、
1400年代末より、
欧州からアジア、アメリカ大陸に苛烈な非人道的侵略行為が行われました。
この大航海時代の機先を制したのがスペインとポルトガル。
先んずれば人を制すと言ったものですが、
スペインはついに経済覇権を握ることは叶いませんでした。
それは何故だったのでしょうか?
結論は「スペインは黒人奴隷を買う側だったから」です。
スペインとポルトガル . . . 本文を読む
江戸時代末期の庶民生活を描いた歌川広重の東海道五十三次。
この浮世絵集には着の身着のままといった人々が、
「立札を見上げている」光景が幾度となく登場します。
「立札を見上げる」
ということは江戸時代の大衆は字が読めていたということですよね。
少なくとも広重によって描かれた人々は、
立札に書かれた幕府からのお触書を読もうとしています。
他にも、
江戸末期に来日したオランダ人医師シーボルトの手記 . . . 本文を読む
大航海時代もたけなわ、
東インド会社の経営で「有限責任」という観念を持ち出して一歩先んじたのはオランダでした。
しかし、
最終的にイギリスの経済覇権が完成することとなります。
オランダとイギリスの間で逆転がおこった訳ですが、
その大きな要因は「オランダが干拓地であったこと」です。
重商主義の時代。
海上交易において優位性を保つには、
大型艦船を多くそろえる必要があります。
ここでいう大型艦船と . . . 本文を読む
紀元前660年02月11日
これは日本の建国記念日ですね。
「神武天皇」が即位したとされる年月日を建国記念日となした訳です。
しかし、
神武天皇は「日本書紀」において「享年127歳」となっており、
この非現実な長命を理由として神武天皇の実存は否定される向きが強い状況です。
初代・神武天皇だけではなく、
13代の成務天皇(享年107歳)に至るまで往々にして100歳を越える天皇が名前を連ねており . . . 本文を読む
古代から中世にかけて統治者の支配体制は大きく分けて二つあった。
「貴族制」と「官僚制」である。
「統治者の支配体制」と書いたが、
より正確に記するならば「統治者の脇を固める臣下の立ち位置」と書いた方が良いだろうか。
言い方を替えれば、
「統治者の脇を固める部下達のポジション」
が「貴族制」と「官僚制」を分け隔てることとなったのだ。
今日はこの2つの政治体制の差異を書き綴ってみたい。
■貴族制 . . . 本文を読む
和同開珎 - わどうかいちん
平安のデノミ 和同開珎足りまへん
出挙 スイコ ~金融屋は坊主~から続きます。
和同開珎など銅貨の鋳造・流通により貨幣経済への移行を促した朝廷でしたが、
銅不足などによって頓挫してしまいました。
そして、
平安時代へと時はくだり、
稲の貸付によって「土地」を自作農から抵当として没収する「出挙-スイコ」が盛んに行われるようになりました。
貴族、豪族、寺社・・・
. . . 本文を読む
和同開珎 - わどうかいちん
平安のデノミ 和同開珎足りまへんから続きます。
西暦900年頃、
平安京では貨幣経済への切り替えが蹉跌して、
「米・絹」を交換媒体・準通貨とする準貨幣経済・交換経済へと回帰してしまいました。
交換経済というのは、
「モノ」と「モノ」の交換を直接現物を目の前で突き合わせて行う経済体制のことを指します。
「米」を遠方まで担ぎながら行脚するのは難儀ですし、時間がかか . . . 本文を読む
和同開珎 - わどうかいちんから続きます
700年代の日本は平安京。
満を持して和同開珎を鋳造が開始され、
交換経済から貨幣経済へと疾風迅雷に舵をきるかと思われましたが、
そうは問屋が卸しません。
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① 銅不足
② 偽「貨幣」の氾濫
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①②によって貨幣経済進展に暗雲が立ち込めました。
ですが、我々の先達は転ん . . . 本文を読む
「和同開珎 - わどうかいちん」
とは日本最古の貨幣の一つと言われている銅貨ですね。
この和同開珎が鋳造され始めたのは、おおよそ西暦700年頃です。
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645年 大化の改新
663年 白村江の戦い
723年 三位一身の法
732年 トゥール・ポワティエ間の戦い
743年 墾田永年私財法
800年 カール戴冠 12/25
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奈良の平城京か . . . 本文を読む
裕福な人々の資産隠しと言えば「地金」でしたが、
昨今ではダイヤモンドがその地位を浸食しつつあります。
その所以は、
「ダイヤモンドなら金属探知機にかからない」
といった脛に傷持つ輩ならではの算段があるようです。
そんなゼニゲバの必需品であるダイヤモンドの生産から販売までを牛耳り続けて1世紀強、
「デビアス社」
の栄華は一向に衰える気配をみせません。
このデビアス社が、
「タックスヘイブン」いわ . . . 本文を読む