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米銀の破綻 今年ついに151行目 プライムローンの焦げ付きで

2010年12月11日 23時47分36秒 | 金融危機


米連邦預金保険公社は10日、ミシガン州のパラマウント・バンク、
ペンシルベニア州のアーススター・バンクの2行が経営破綻したと
発表した。今年の米銀破綻はこれで151件。
主に中間層向けのオルトAや、富裕層向けのプライムローンの焦げ
付きが増加しているとみられる。

しかし12月の破綻数はまだこれから増加するだろう。
最大のヤマ場は来週といえる。
過去12月を振り返っても、2008年はわずか3行の破綻だったが、
2009年は16行も潰れている。
それも第3週金曜日に集中しているのだ。
反対にクリスマスの週は閉鎖されていない。

現在米国は四半期決算の真っ最中。
最も注目される時期は会計年度末の9月、その次は3月。
そして12月、6月と続く。
過去の金融機関破綻をみても、08年9月にはリーマンブラザーズ
の破綻、その前年の9月はサブプライム危機が発覚している。
3月は08年にベアスターンズが破綻、09年はシティグループが
危機に瀕し、政府が37%の株を保有した。
為替相場については、毎年1月にドルが大きく下落している。

いよいよ来年秋から冬にかけて、住宅ローンの金利が跳ね上がる。
住宅保有者にとっては最大の試練がやってくるのだ。
今でも金利負担だけでアップアップな状態が、この時期が近くなる
と、現在の2倍~3倍に増加するのだ。

失業問題も緊急の課題であるが、もはや救いようがない状態だ。
先日11月の失業率が9.8%と発表されたが、金融危機前に年収
数千万円を稼いでいた人が、コンビニやファーストフードの店員に
移っても、失業率にカウントされない。
実際にこういった人が米国で急増しているという。
また大黒柱が職を失っても、もう一方の配偶者がパートを始めれば、
単純計算で失業率は悪化しない。

NYの株式市場では、株価が回復しているというが、ダウ工業株に
ついては、たった30社だけなのである。
またこのダウ工業株30社は、時代に合わせて入れ替えが行われ
ていることをご存じだっただろうか

第2次大戦以来、現在までこの30社に継続して残っている会社は、
ゼネラル・エレクトリック(GE)社だけだ。
悪い業績の会社は、都合良く撤退させられている。
中央銀行(FRB)から資金援助されるのは、大手金融機関と大企
業だけ。 現在のまやかしの景気回復は長く続くことはない。


 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者



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1 コメント

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驚きました、そんなトリックが? (THE5145)
2010-12-12 15:27:22
ダウ工業株云々とはアメリカのたったの超大手30社の平均株価だったのですか。
こんな僅かな会社の平均値なんか意味ありませんよ。
日本の東証一部上場平均とはかけ離れていますね。
しかも時代に合わせて都合よく入れ替えとはまさしくペテン詐欺ですよ。
GEだけですか、残ってるのは・・・。
もし仮に立場を変えて日本がこんな事したら世界中、特にアメリカはなんと言ってくるでしょうね。
ペテンのジャップ、黄色いイカサマ野郎、もう悪口雑言の山だったでしょうね。

何にも知らなかった低レベル日本人の一人として今回も感謝と驚きのみです。
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