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スペイン不動産市場が最悪水準 CDSも危険水域に突入

2011年09月24日 01時49分25秒 | 金融危機


金融危機前まで、スペイン経済を引っ張ってきた不動産市場が同国
の統計開始以来、最悪水準まで落ちてきている。

土地や建物といった住宅の売買件数が、2004年以降で最も少なく
なったというのだ。
今年第2・四半期に行なわれた不動産物件売買件数は90746件。
昨年同時期と比較すると約41%ものダウンという。

また7月の住宅販売も前年同月比34.8%も減。

そして不動産価格自体もここへきて急激に下落し、今年の第2・四半
期は2009年のバブル崩壊時期に次ぐ下落幅。
詳細な部分でいえば、住宅ローン件数は1995年以来の最低値だっ
たという。

一方でユーロ安から輸出が増加し、1月から7月までの貿易赤字が
15.8%も減少。
しかしこれでも貿易黒字まで転換できていない。
あくまで赤字幅が減ったということだけ。
日本が急激な円高でも貿易黒字を維持していると比べて、スペイン
のモノ作りは競争力を含め、非常に乏しいといえる。
不動産と観光業でしか取り柄がないということか。
経済的な問題もあり、同国では夫婦の離婚率が4年ぶりに上昇した
という。

スペインの5年ものCDSスプレッドも上昇してきている。
9月22日には432bpまで上昇。
リーマンショック後の水準の2.5倍近くまで達しているのだ。
ユーロ域内最大の経済大国ドイツの指標を基準に表しているのだが、
ドイツのスプレッドもぐんぐん上がってきていることから、まさに欧州全
体で危機が急拡大している。

いよいよ10月中には、ギリシャが完全な資金不足に陥るらしい。
しかしドイツやフランスも安心はできない。
ギリシャ問題だけでなく、12月には自分たちも年度末決算を迎える
ことになるからだ。
スイスやオランダ、ベルギーも同じ。
とにかく9月いっぱいは、米国の企業決算時期と重なることもあって、
来週も息が抜けない一週間になるだろう。


 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者



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1 コメント

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日本はまだマシのはずです (THE5145)
2011-09-24 08:23:48
日本はデフレ円高でいつ貧血で倒れるか?。

民放テレビの〇〇ショー、ニュース番組では悲観的記事ばかり横溢していますが、円高だからガソリンも今133円/lで済んでるし、大手中堅企業はといえば、円高に対してはずっと以前から海外シフトを進めており最後の踏ん切り、決断のきっかけになってるにすぎない。

建前上揚げ足取られるのがイヤだからマスコミに「困ったもんだ」といってるだけ、これ常識でしょう。
今本当に困ってる?、もう相当な馬鹿だな生きてる資格ナシ去ってしまへ。

これが逆でインフレ円安になったら今の自殺者数は十倍二十倍になるでしょうね。
日本はASEANインド中南米と親密にやっていけば最悪の事態は何とかなりませんか。
勿論アメリカ メキシコ 豪州 台湾等とは今までどおりよろしく・・・。
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