WOODBASE BLOG.

普通の主婦が製材所の事務員さん始めました。

桶の修理

2011-04-30 | ⇒ WORKS
10年前に桶を購入していただいた方から修理の依頼がありました。


柾目の、背の高い水を汲んでおける桶です。

木がかなり縮んでしまっているため、銅で巻いた”たが”がはずれてしまいます。
どうやら使用しない間、長いことずっと乾燥している状態で置いてあったようでした。

桶づくりの職人の方に相談したところ、また乾燥させて木の縮みをなくしたところで”たが”を締め直してあげると問題なく使用ができるそうです。

まだまだ、現役!!

今回のように桶の材料の木も乾燥すれば当然、縮んでしまいます。
すると水が漏れるようになります。
でも、少しの間水をはった状態、もしくは水に桶をつけてあげただけで木が水分を吸収し、不思議とたいていの水漏れはおさまります。

いいものを永く使えるように。
また、永く使ってもらえるように。

木とのつきあい方にもちょっとコツがあります。

最後に、少しだけ桶をつくる作業場を見せていただきました。


鉋(かんな)、銑(せん)など、削るための道具がたくさんあります。
職人さんの大切な道具です。


木でできた小さな小屋は、狂いを最小限におさえるための乾燥小屋。


ここにも修理を待つ、桶が。
お餅をついた後に使う、大きな大きな桶ですが、底板の一枚ものに杉板の大きさにも驚きました。

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