WOODBASE BLOG.

普通の主婦が製材所の事務員さん始めました。

梁桁の製材

2013-03-29 | ⇒ 製材日記
3月も末、桜の季節がやってきましたね。
ウッドベースの坂の桜も、蕾から少しずつ開花し始めています

今日は杉の梁桁の製材です。
六寸や特に八寸をメインにたくさん挽きました!






木口面に□やΓなどのマークがありますが、これは「化粧面」として見せることができる面を示しています。
乾いて出荷するときに化粧面となる部分の確認がしやすいようにしているんです。

これから、構造材はゆっくりと自然の風にまかせて乾燥をさせていきます。
天然乾燥っていう乾燥の種類ですね。
何ヶ月も外に置くので、木も日焼けをして表面は黒くなっていきますが、修正挽きしたときの木肌の色はとても美しいですよ!


北村林業の丸太を製材!

2012-12-26 | ⇒ 製材日記
今日は長物を挽いたあと、先々月の市で競り落とした北村林業の杉を製材しました。
カウンター用のいい節盤がとれるかと思ったのですが、想像以上に無地がとれました。
目合いは最高ですね、さすが川上村!!







この丸太は吉野ツアーでも見学いただいた丸太です♪
いいのが挽けて嬉しいです。

梅雨の中休み

2012-06-14 | ⇒ 製材日記
昨日は夏を思わせるような、いいお天気。
製材日和でした



造作を挽いていて良い無地がとれたので、しっかり割れどめを塗って割れを防ぎます。
少しでも良い状態で、大工さんに手渡せるように!



さて、今年も夏が近づき樽ビオトープの登場です。



メダカもちゃんと越冬してくれていました^^
見た目も涼しくてお気に入りです。

建具挽き

2012-02-09 | ⇒ 製材日記
今日は製材で建具材挽きました。



挽いた木は、目の詰った杉、4m。


半分に割った反対側はアテ、おもしろうなコブのある板がとれそうだったので、板挽きにします。
向かって右側はまっすぐな目通りの建具を期待して、木取りをしています。






少しでも広い巾のとれる建具の挽き方。
ただ、どうしても真ん中の方は追い柾になってしまします。


途中で、木が風に揺さぶられたことによってできる”シナ”が出てきてしまいました。


四つ割にした、反対側ではできるだけ柾に垂直に刃を入れる挽き方をしました。
ロスは少しでますが、この方が本柾といって美しい柾目の材に挽くことができます。




いい建具材が挽けました。
よく乾いている方だと思います。
建具材に挽いたあとは、さらにゆっくり屋内で乾燥させて出荷を待ちます。
建具にしたときに「目合い」や「色合い」を合わせてあげることが大事なので、一本の木でなるべく材料を使った方がいいです。

◎おまけ◎

反対側のコブを挽いたらこんな杢がでてきました!
建具をとったのと同じ木ですよ~。
表面を触ると、しっとり、油分が多い気が。

製材の奥深さを改めて感じた日でした。

曲りスギ(杉)、製材日記

2011-10-20 | ⇒ 製材日記
先日、ちょっと早起きしてウッドベースみんなで曲った杉を製材しました。
ふだん挽いている杉とは違って、ちょっとみんなテンションも上がりまくり。
おもしろいものが挽けたので、ブログにアップします。
少々長いですが、どうかお付き合いを。

原木市場から仕入れていた、全長7mある杉。
根元が、かなり、曲ってる~!!!
(小伐る前に皮をむきたかったのですが、曲りすぎてバーカーに入らなかったため手で一生懸命剥きました;)




径が750~あるので、刃が長いチェーンソーで小伐ります。・・・でかい!


小伐った側の断面。(※根元ではない)
むちゃ芯よってる~!!
この丸太が若木で山にたっていたとき、なにか育っているときに傷害物があったようですね。
どんな杢が出てくるのが、期待。


いつも比較的真っすぐな丸太ばかり挽いているので、こんな曲った丸太を挽くのは初めて。
木取りを計画中・・・。


製材用台車にセット!(曲っていて固定するだけで少し大変でした・・・)


製材したとき木の表情がおもしろいところ、どの面で見せたいのか、いろいろと考えながら木の芯と丸太の形を見ながら微調整して刃を入れる角度、寸法なんかを決めていきます。


一挽き目~!
なんだかアルファベットの”P”に見えなくもない。
(社内では後にパーマンバッチと名付けられる・・・)




2挽き、3挽き目~!(カウントの単位がおかしいですよね。)
う~ん、もうちょっと赤がはってきてほしい!


4挽き目~!
おぉ~~~!!すごい、いい感じ!曲ってるのもおもしろいし、ちょっとさっきより引き締まった感じもいいです!
っていうか、こんな杉の板、見たことないです(笑)
画面、右側が元、左側が末です。
芯に近いです。

末の方の杢もおもしろい・・・。




丸太の芯。おもいっきり木の縦方向断面です。
もう、わけがわからない断面になってきました・・・。
元から1mちょっとのところで急に芯が曲っているところを見ると、ここで何か、育成を妨げるものがあったのでしょうね。
それにしても、ここまで曲った後も、また真っすぐ上を向いて成長を続けて立派な木になっているからすごい・・・。




芯の裏側の2枚。
ゆるりと杢の曲りが修正されていく。


泡のような杢が出ていた。


ほとんど厚みを70ぐらい、仕上りで60ぐらいでみて挽いています。
割れ止めを塗って、これからゆっくりと乾燥させます。

まだ乾燥はしていませんが、買い手も探しています(笑)。
あまりない、ちょっとかわっていておもしろい板です。
どなたか欲しいかたは、ご連絡を!

しかし・・・。
やっぱり製材、楽しい!!と改めて思いました。
林業に興味がある、林業をしてみたいという人はよく聞くのですが、製材はあまり人気がないようです・・・。
こんなに楽しいのに、なぜ!?と思います。

本当に製材、楽しいですよ。
ハナとり(製材の補助)しているだけでも楽しい。
私は台車の製材機は操れず、製材は帯鋸テーブル盤どまりですが、それでも楽しいです。



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製材のわき役、「一寸角」

2011-09-24 | ⇒ 製材日記
急に涼しくなってきてあわてて長袖を引っ張り出してきました。
秋ですね。吉野は朝晩寒いくらいになってきました。


台風の影響もあり、丸太が山から出せないところもあるようで心配していますが、今日も製材しています。
その傍らで、「一寸角」を大量に作っていました。
製材所には、なくてはならないものです。

木材は、丸太から柱や梁などの大きさに製材して終わりではなく、そこからしばらく乾燥をさせる必要があります。
そこで登場するのが、「一寸角」。
3cm×3cm×1mの角材で桟積みをして、ゆっくりゆ~っくり自然の風で乾かしていくのです。



さてこの一寸角、桟積みする梱包の巾、1mの長さの角材を作るのですが、他に注文材などで切使いした残りや端材などでなるべく作るようにします。
1mとはいえ、目の良いまったく節のない材や巾の広い板を割るのはもったいないですからね。

製材するときになくては困る、名わき役です。



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挽っ粉(ひっこ)まみれです。

2010-09-03 | ⇒ 製材日記
秋はまだかな、と思うぐらい今日も暑い一日でしたね。

構造材の搬入が近いので、出荷する柱や梁桁などを製材機ですりかえしする作業をしました。
写真は、柱になる3mの吉野杉です。
仕上がりは120mm×120mmの角材ですが、最初に丸太から挽くときは少し大き目に挽いておきます。
そして半年から1年以上風通しのよい場所で乾燥させたものです。
日に焼けて少し黒くなっています。



変化は色だけじゃなくて・・・乾かしているうちに、表面に割れが生じてきます。



断面から見ると、割れているところが少し膨らんで、真四角じゃなくなっているのがわかります。
木が乾くうちに変形してくるものなので、乾燥後にまた四角くなるように、製材機ですりかえしてあげる必要があります。




表面は黒ずんでいてても、すりかえしてあげると、吉野杉本来の淡紅色の美しい色あいの赤身があらわれます。
この後、鉋などで削るとさらに美しいツヤが出ます~♪


ただこの作業、夏は本当に体中挽っ粉だらけになります^^;



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原木から製材

2010-08-28 | ⇒ 製材日記
ここ最近、毎日のように夕立が降りますね。
吉野のほうは山に囲まれたところなので、雷の音がすごく近かったりして少し怖いくらいです。
夕立のおかげで朝夜は涼しくなってきましたが、日中も早く涼しくなってほしいものです。

さて、こちらは先日市で仕入れてきた原木です。


左の大きいものは直径50cm!
今日製材します^^

どんな材が挽けるでしょうか・・・。

一本の丸太からどんな材をとるのか、どう鋸を入れるのかを歩留まり良く考え、柱や板材など様々な製品となる部材を取っていくことを「木取り」と言います。

製材のポイントは無駄なく一本の木から価値のある製品を取るということです。
ただ単に、丸太の形からその寸法にあった製品を取ればいいというのではなく、節の出そうなところや木の目などを見てて、どんな品質の材を取るのかを見極めます。
無駄なく、より高い価値のある部材を取る。
高い技術の問われるところでもあります。



木取りの一例。↑
明日は大工さんの手加工の墨付・刻みの見学会に行ってきます
(主催・(有)羽根建築工房

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素肌美人♪

2010-02-09 | ⇒ 製材日記
今度納材予定の杉の構造材を修正挽きしました。


丸太を割って、一年ほどゆっくり天日で乾かした天然乾燥材です。
屋外で乾かすので、木も黒く日焼けします。

それを鋸で擦り返してみると。。。






左側、吉野杉の本来の色が^^
右の黒ずんだ表面からは想像できないような木肌があらわれました。

美しい吉野杉の赤身の色が引き立ちます。

これから表面を削って、最後は大工さんが鉋がけで表面を仕上げてくださるので、
もっといい艶が出ます。

今から上棟が楽しみです^^



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