ヤマハ旧車 空冷2気筒 4ストローク1サイクル SOHC GX & XS Heritage Special 破壊ブログ

ポイント式バッテリー点火・セル&キック併用式・リターン式6段変速・前後ディスクブレーキの旧いオートバイです。

古の点火システム ポイント点火 点火時期調整 ②

2018年05月10日 18時02分00秒 | ヤマハ GX
タイミングライトが届いたところで早速点火時期の調整の続きをやりたいと思います。


やり方は、まずブレーカープレートという部品の取り付けネジ(写真中央の一番大きなネジ)をドライバーで緩めます。


B.T.D.C10°の時にコンタクトポイントが開くように、左右どちらかにほんの少しブレーカープレートを回転するように動かして調整して点火時期を決めます。
では、B.T.D.C10°はどこなのでしょうか。
今度こそジェネレーターカバーを外さないと分からないようです。という事で早速カバーを外してみます。


↑写真の様に、クランクシャフトをレンチで反時計回りに回してみると、覗き窓からローターという部品にLF→LT→RF→RTと書いてある刻印が順番に見えます(写真に写っているのはRF)。
LやRは左右のシリンダーを指すようです。FはFire、要は点火を指します。TはTop、上死点を指します。
という事で、まずは左側の点火時期を合わせてみます。LFのマークが、覗き窓の印とピッタリ重なった時にポイントが開く様にブレーカープレートを左右に回転させてみます。
ポイントが開く瞬間は目視では非常に分かり辛いです。検電テスターという道具を使うと良いらしいのですが、もちろん持ってません(-.-;)y-~~~
という事で、早速ホームセンターで検電テスターを購入して来ましたε-(´∀`; )


まずバイクのメインキーをONにします。
次に検電テスターのクリップの部分をエンジンのボルトに噛ませます。これはコンタクトポイントに流れて来る電流をエンジンにアースする為だそうです。
そして検電テスターの先っぽをポイントの金属の部分にくっ付けます。
検電テスターはポイントが開いた瞬間に音と光で電気が流れている事を知らせてくれる様です。
右側も同様に検電テスターを使いながら、ブレーカープレートを左右に回転させて調整し、固定します。


左右共に点火時期の調整が終わったら、次は実際にエンジンを掛けてタイミングライトにて点火時期を確認します。
GXのバッテリーの両方の端子にタイミングライトの電源コードを繋ぎ、バッテリーから電源を取ります。タイミングライトから伸びるもう1本のコードは点検したいスパークプラグのコードに噛ませます。


エンジンを掛けてみます。すると、スパークプラグに火花が飛んだ瞬間にタイミングライトがフラッシュして、ローターの覗き窓からLFなどの文字が見えます。初めて見るので、何だか面白いです。
でも、しっかり検電テスターで点火時期を合わせたつもりなのですが、何故か少しズレていました(-_-;)
どうしてなのでしょうか。
ほんの少し(1mmぐらい)LFマークより早い時期に点火しているようです。


ちょっとズレてるのを気にしてしまう性格の私はここで迷います。検電テスターを信じるべきか、タイミングライトを信じるべきか…(*_*)
とりあえずエンジンが掛かっている状態に合わせるべく、タイミングライトを信じる事に決めました。
今度は検電テスターを使わずに、カンでブレーカープレートを動かして調整してみます。
そしてまたエンジンを掛けてタイミングライトで確認します。まだズレてます。またカンで調整します。何度か繰り返して調整していると…
左右共にバッチリ合いました( ˆoˆ )/
これでアイドリングは安定するはずです。



ジェネレーターカバーやブレーカーカバーを元に戻し、期待を胸にエンジンを掛けると…


残念ながら少し改善が見られたぐらいで完全にはアイドリングは安定しませんでした(T_T)
2000回転まで上げておけばエンストはしなくなりましたが、アイドリングはフラフラします。
アイドリングが安定しない原因は点火時期のズレだけでは解決出来ない様です(´・_・`)
少し悔しい気持ちのままGXの試運転に出掛けると、点火時期を調整する前より格段に乗り易くなっていました( ˆoˆ )/
でも、アイドリングの規定値までは程遠過ぎます。諦めずに1200回転での安定を求めて行きたいと思います。