森ふれ

体験を通して、森にふれあい、親しみます。
そんな楽しい内容を紹介します。

一茶の遺産相続

2017年09月04日 | 日記
長野県高山村は一茶ゆかりの地だ。


梅が香よ湯の香よさては三日の月


春風に猿もおや子の湯治哉

記念館も設置され、看取り記もしくは父の終焉日記とも呼ばれる原本を所持している。
3歳で母と死別、継母との折り合いが悪く、見かねた父親は一茶15歳の頃、江戸の奉公にだす。
父の重病を知り、50歳少し前に一茶は帰り、親を看取る。
日記はこのことを記している。
死後、遺産相続をめぐり、継母・弟と争う。
一茶ファンからは概ね好意的に見るが、
四十数年、家を守ってきたものには、最後をチョット看ただけで、
財産の多くを持って行かれてはたまったものではない。
たまたま見た「図書」(岩波書店)2017.9巻頭はまさにそう記していた。

(高橋敏)

介護の大変さ、骨肉相争う相続、現在と少しも変わらぬ姿がある。
北信濃・高山村、大湯につかり、わずか百数十年前の人間模様をみた。

父ありて あけぼの見たし 青田原(一茶)
(投稿:ワイルド三太)
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