森ふれ

体験を通して、森にふれあい、親しみます。
そんな楽しい内容を紹介します。

キャベツの植え付けから読み解くジオパーク

2016年04月30日 | 日記

嬬恋村・長野原町は浅間山北麓ジオパークの申請を行った。

ジオの話題を一つ。

今、嬬恋キャベツの植え付けは進む。

この風景からいくつかのジオの視点をあげてみる。

繰り返し流れた溶岩流や火砕流は谷の部分を埋め、やがて平坦な地形を

作っていった。規模の大きいキャベツ栽培を可能にしているのは火山活動の結果だ。

白根火山、四阿(あずまや)火山、烏帽子・浅間火山群などそれぞれ傾斜の緩い(数度)の

平坦な地形を作った。

黒土は黒ぼく土と呼ばれ、この中にも降下火山灰が含まれ土壌の役割を担っている。

火山の恵みの上に成り立つ産業としてのキャベツ栽培もまた大きな実利を生んでいる。

家計を支えるのは言うに及ばず、地域の人口の維持・活性化、地域経済・村の財政もまた

大きく支える。

財政状態の良くない嬬恋村の収支バランスを一気に10%弱改善したのはキャベツ農家の

収入だった。それほど大きなインパクトを持っている。

ギリシャ神話の大地の女神ガイア(あるいはゲー)(日本の神話で言うなら国土を生み出したイザナミ)

がジオの語源になっている。

大地の女神がジオパーク認定に向けて微笑む日も近い。

(投稿:ワイルド三太)

 

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