それは昨日の出来事であった。仕事が午前中で終わり(仕事が無いんだよ!)、気がついた時にはオイラの足は大町市へと向かっていた。折りしもこの日は好天気、絶好の釣り日和である。
大町温泉郷を過ぎ、黒部ダムへと向かうと道路と平行するように篭川(かごがわ)が流れている。この川でヤマメ・イワナを釣ろうってぇ魂胆だが、果たしてお魚ちゃんは微笑んでくれるでありましょうや?
「篭川(かごがわ)」から黒部ダム方面を望む
黒部を源とする篭川は青く澄んでいて如何にも渓流といった佇まいを見せる。水底まで見通せるかのような水質ゆえにこういった場所での釣りは難しいとされる。
何時だったか友人で渓流釣りの達人T氏が言っていた。「篭川は素人の釣り人じゃぁ絶対にと言って良い程釣れない」とね。
「絶対に釣れない」などと言われると、俄然燃えてくるのがオイラの悪い癖。それじゃぁってんで、過去何度か挑戦したことがあるが、全てボーズ(釣り人にとってやな言葉!)。
そこで、T氏の言葉を思い出し、今日こそはと意気込んで篭川へとやって来たって訳。
清冽な流れは身も心をも洗い流してくれる
ヤッパT氏の仰ることに間違いは無いわな。魚の居そうなポイントを見つけては餌を流すのだけれど、何度流してもアタリは全く無し。
この川には魚がいるんかいな?と思いながら餌を交換していると、背後の藪の中で何かの気配?恐る恐る振り返ると、立ち木と雑草の隙間で何かが蠢いている。「熊か!?」
眼はそちらの方向へと向いているのに、足のやろうが勝手に逃げようと動き出す。これがいけなかった。あろうことか、倒木に足をとられもつれるようにしてその場へスッテンコロリ(正確に表現すると、どっし~~~ん!!!)。右ひじと右ひざを河原の石でしたたかに打ってしまった。
だがしかし、釣竿は折れないように手にしっかりと握られていたのは自分を褒めてあげたい(そんな呑気なことを言ってる場合じゃないだろっ!)。
川辺に咲く花の名は知らねどもその美しさにハッとする
その音でオイラの存在に気がついたのか、その得体の知れない物体はゴソゴソとこちらへ向かって来る様子。「こりゃぁヤバイ!」
やがて雑草の間からヒョイと顔を出したのは・・・防虫網を頭からスッポリと被った山菜採りらしい人間(中年の男らしい?)であった。
全身黒ずくめの服を着てさ、頭から防虫網を被った人間が藪の中からいきなり現われりゃぁ、そりゃぁオイラでなくても驚くわな。山の中では、ある意味、熊さんよりむしろこっちの方が不気味だってぇの!
おまけに、その野郎ときたら、オイラの無様な姿を見て、防虫網の下でクスクスと笑っていやがんの!頭きた!しかも、両手に山ウドをこれ見よがしにゴッソリぶら下げてんだぜ!「バカヤローーー!」
コイツがオイラをあざ笑ったカラス
その防虫網野郎が立ち去った後、ようやく我に返り膝と腕を眺めたのだが、それは見事な青タン赤タンとなりにけり。
独り言のように「あいててて・・・」とやっていると、少し先の倒木の上でカラスがこちらの様子をしげしげと見つめている。その眼は、遠目に見ても「アホ、アホ」と笑っているようで憎ったらしいったらありゃしない。ついでにお前も「バカヤローーー!」
暫くは、防虫網とカラスは見たかねぇ!
オイラの膝
こんな話、カミさんにでも知られたら大目玉を食らうに違い無い。でね、何事も無かったような顔をしているんだが、立ったり座ったりするたび結構痛いのね。
肝心の釣果はどうだったかだと?・・・釣果ってな~に?
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大町温泉郷を過ぎ、黒部ダムへと向かうと道路と平行するように篭川(かごがわ)が流れている。この川でヤマメ・イワナを釣ろうってぇ魂胆だが、果たしてお魚ちゃんは微笑んでくれるでありましょうや?
「篭川(かごがわ)」から黒部ダム方面を望む
黒部を源とする篭川は青く澄んでいて如何にも渓流といった佇まいを見せる。水底まで見通せるかのような水質ゆえにこういった場所での釣りは難しいとされる。
何時だったか友人で渓流釣りの達人T氏が言っていた。「篭川は素人の釣り人じゃぁ絶対にと言って良い程釣れない」とね。
「絶対に釣れない」などと言われると、俄然燃えてくるのがオイラの悪い癖。それじゃぁってんで、過去何度か挑戦したことがあるが、全てボーズ(釣り人にとってやな言葉!)。
そこで、T氏の言葉を思い出し、今日こそはと意気込んで篭川へとやって来たって訳。
清冽な流れは身も心をも洗い流してくれる
ヤッパT氏の仰ることに間違いは無いわな。魚の居そうなポイントを見つけては餌を流すのだけれど、何度流してもアタリは全く無し。
この川には魚がいるんかいな?と思いながら餌を交換していると、背後の藪の中で何かの気配?恐る恐る振り返ると、立ち木と雑草の隙間で何かが蠢いている。「熊か!?」
眼はそちらの方向へと向いているのに、足のやろうが勝手に逃げようと動き出す。これがいけなかった。あろうことか、倒木に足をとられもつれるようにしてその場へスッテンコロリ(正確に表現すると、どっし~~~ん!!!)。右ひじと右ひざを河原の石でしたたかに打ってしまった。
だがしかし、釣竿は折れないように手にしっかりと握られていたのは自分を褒めてあげたい(そんな呑気なことを言ってる場合じゃないだろっ!)。
川辺に咲く花の名は知らねどもその美しさにハッとする
その音でオイラの存在に気がついたのか、その得体の知れない物体はゴソゴソとこちらへ向かって来る様子。「こりゃぁヤバイ!」
やがて雑草の間からヒョイと顔を出したのは・・・防虫網を頭からスッポリと被った山菜採りらしい人間(中年の男らしい?)であった。
全身黒ずくめの服を着てさ、頭から防虫網を被った人間が藪の中からいきなり現われりゃぁ、そりゃぁオイラでなくても驚くわな。山の中では、ある意味、熊さんよりむしろこっちの方が不気味だってぇの!
おまけに、その野郎ときたら、オイラの無様な姿を見て、防虫網の下でクスクスと笑っていやがんの!頭きた!しかも、両手に山ウドをこれ見よがしにゴッソリぶら下げてんだぜ!「バカヤローーー!」
コイツがオイラをあざ笑ったカラス
その防虫網野郎が立ち去った後、ようやく我に返り膝と腕を眺めたのだが、それは見事な青タン赤タンとなりにけり。
独り言のように「あいててて・・・」とやっていると、少し先の倒木の上でカラスがこちらの様子をしげしげと見つめている。その眼は、遠目に見ても「アホ、アホ」と笑っているようで憎ったらしいったらありゃしない。ついでにお前も「バカヤローーー!」
暫くは、防虫網とカラスは見たかねぇ!
オイラの膝
こんな話、カミさんにでも知られたら大目玉を食らうに違い無い。でね、何事も無かったような顔をしているんだが、立ったり座ったりするたび結構痛いのね。
肝心の釣果はどうだったかだと?・・・釣果ってな~に?
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今回はプーさんでなくて良かったですね。
私のところなら、リアルにプーさんだったりしますから洒落になりません(汗)
それにしても黒部ダム方面の景色は絶景ですね~~
この実物の景色を見たら私、二週間分の活力になりそうですよ。
釣りの方は残念でしたね。
ツキノワグマでさえこの通りなのに、ヒグマなどと聞いただけでも失神ものです(笑)その意味でも、プーさん(ヒグマ)のいる野山へ出かける黒ウサギさんは偉い!
写真ではこんな感じですが、実際の景色はこの数倍素晴らしいですよ。写真で上手く表現できないのが
歯がゆいですねぇ。
それにしても、痛そうな青タン赤タンですね^u^
叱ってやれば良かったのに~!!
下手をすれば、心筋梗塞でコロリ!ですょ?!
捻挫しなくて良かった。
たとえ息子であっても相棒がいないと心細くて。
先日、飯綱山に登ったときも、登山道とは関係ないところでガサガサいうのでビビッてしまいました。
そのときは、naotyanさんと同じで山菜取りのおじさんでしたが、過去にはこういう状況でカモシカさんに出会っているので、熊さんにいつ出会ってもおかしくないですね。
怪我のほうお大事に。
それにしても、ホンモノじゃなくて良かったですね。本物だったら、カラスに「バカヤロ」なんて言ってるバヤイとちゃいまっせ。
年齢と共に、傷の治りが遅くなります(って、わたしも10日前の傷、まだ残ってますが)。
お大事にー。
大町市や北安曇(北安曇)周辺は、実に良い所ですよ。是非いらっしゃいませませ。
で、その防虫網野郎ですが、私がまごまごしている隙に去られてしまいました。なので、叱ろうにも間に合わなかったのであります。今頃きっと思い出し笑いをしているに違いない。返す返すもくやし~~~~ぃ!
渓流釣りも結構危険な場面に遭うことが多いので、本当は単独での釣行はしない方が懸命ですが、何分私の行動が無計画でしてそれに付き合ってくれる友人がいないんです。
怪我のお気遣いを頂きありがとうございます。お蔭様で大したことが無かったようで、今日あたりは随分と痛みがとれてきました。
だけど、あれだけの高性能バイクで林道をぶっ飛んで行くG熊さんの方がよっぽど危険とちゃいまっか?・・・つられて、つい京都弁になっちゃった。
何はともあれ、事故には十分気をつけて下さいよ。
怪我へのお気遣いありがとうございます。G熊さんもお大事にネ!