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白い彗星の艦長室のひとり言

ガンプラをはじめとして、各種トイ、話題のアニメについて盛り上がりましょう。

HG ティエレン地上型 ロールアウト

2007-12-20 23:39:05 | ガンダム・模型情報
MGデスティニー以来、久しぶり?の模型ネタ、現在絶賛放送中の『機動戦士ガンダム00』に登場する人類革新連盟軍の主力機MSJ-06Aティエレン地上型です。

ヤラレメカながら、そのフォルムや劇中での演出のおかげで巷で絶大な人気を博しているティエレンを簡易モデルであるFG(ファーストグレード)ではなく、その上のHG(ハイグレード)でリリースされた物です。

その形式番号やモノアイなど名機ザクを彷彿とさせる部分が多く、オールドファンにも馴染みやすい機体ではないでしょうか。
キットは安価ながらティエレンのボリューム感満点のフォルムをよく再現してある好キットだと思います。



1/144と小スケールながら、可動部も多くて様々なポージングが可能ですが、立ち姿が一番美しい気がします。
無機質というか、機械然とした姿に戦車のイメージを重ねる人も多いと思います。また作業工作機械にも通ずるイメージも内包していますね。

仕上げはいつも通り、ゲート跡や合わせ目などを処理した後、各部の面出しとエッジ出しをしっかり行う事でより機械ぽさを強調しました。
そのまま塗装してもよかったのですが、更に一味加える意味でバトルダメージを各部に入れてます。
あまりうるさくならないように注意しながら、パッケージイラストやイメージイラストを参考にして、エッジ部に切り裂きを入れたり、アーマー部分に松本零士風(笑)弾痕を入れたりしてみました。
一生懸命磨き出した面やエッジにキズを入れるのは、自分で作った砂の城を自ら崩すような作業で少々切ないですね(汗)


塗装は関節色に近いガンダムカラーのファントムグレーを下地にして全体に吹きつけ、その上から同じくガンダムカラーのジオングリーン1(ワッパ用にアソートされています)で基本色を塗りました。

普段はパーツ同士が擦れて塗装が剥がれると「ミギャー」となるのですが、ティエレンの場合はキズが付いた部分から下地のグレーが現れて天然のダメージ再現になってます(笑)
バトルダメージは、エッジの切り込みはデザインナイフで三角に切り込みを入れ、弾痕はアロマ用線香を使ってプラ表面を溶かして入れてますが、そのままだと生々しいので、軽くサンディングして馴染ませています。

ウェザリングはリアルタッチマーカーを使ったり、フラットブラックをクリアに溶かした物をススとして吹き付けたりしてます。



サイドビューです。
肩の人革軍章は電撃ホビー1月号付録のシールを利用しました。
ウェザリングについては、極僅かしか行わずなるべく塗装による使い込まれた機体表現をしてみたつもりです。
理由は……AFVの知識やウエザリングに関するセンスではとてもそのスジの人(笑)には敵わないからです。



リアビューです。
背部コンテナ?から生えているアンテナについては、キットの物は安全基準からかとても太いので、基部だけ利用し、先のアンテナ部は市販のアンテナパーツを流用してシャープなイメージにしてあります。



バストアップです。
頭部には市販パーツを利用しアンテナを増設。モノアイも市販パーツを埋め込んでみましたが、非常に小さいパーツで撮影時にうまく光らなかったので画像加工でモノアイは点灯してあります。

第10話でアンカーが収められていた胸部両サイドにあるオレンジ部分は、コストダウンの為かパーツ分割されていなかったので、マスキングにより塗り分けました。何故ここにオレンジ色が配してあるのかということを想像して、識別色であると解釈し、設定画よりは劇中に近い明るめの色で塗ってあります。
左側にある30ミリ機銃は、市販パーツを埋め込みバレルを再現してみました。




パッケージイラストを意識して。
カーボンブレードは、その名の通り金属ではなくカーボン性であることを意識して、メタリック色を使わずに光沢のブラックにたっぷりのクリアを上掛けした後、コンパウンドで磨いてギラっとした輝きを目指しましたが、撮影時の落下事故(汗)により一部の塗装が剥げてしまいました……あーあ(涙)



肩ブロックが胴体のレールに合わせて可動したりと特徴的な構造のティエレンですが、個人的に一番感心したのがこの『振り向きざまシュートBy桜木花道』です。
劇中でも描かれていましたが、脚部の進行方向とは別の角度へ上半身を回転させて射撃するという、戦車などを見れば当たり前の構造なのですが、今までモビルスーツではあまり取り入れられなかった構造です。
ガンタンクではキャタピラを利用して方向転換しなくてはならず、マゼラアタックでも分離機能のせいで砲塔を回転させることができず、モビルスーツでも腰の回転に制限のある物が殆どなので、この機構は大変合理的で有意義なデザインだと思います。



キットの説明書に載っている射撃ポーズです。
本当はシールドのくぼみにライフルが収まるのが正解なのですが、色々頑張ってみましたが実現できませんでした。説明書の写真も角度から見てどうも胡散臭いんですけどね(笑)
劇中でこのスタイルで射撃している場面は見た覚えがないですが、とてもカッコイイので動いている画面で見てみたいです。



ユニオンフラッグと。
正反対のフォルムを持つ2つの量産機です。
開発された国の違い理由だけではここまでの違いが出るとは思えないので、ユニオンと人革連ではモビルスーツに対する考え方が根本から違うんでしょうね。
フラッグは航空戦力として戦闘機に代わる物として、ティエレンは地上戦力で戦車に代わる物としてそれぞれ開発されたというのが見て取れます。



最後にエクシアと絡めて一枚。
ティエレンの場合、やはりエクシアにぶった切られているのが一番の見せ場ですよね(笑)
今後、アンフなんかがキット化されれば、強いティエレンを演出できると思うので、バンダイさん是非アンフもキット化して下さいませ。

キットを組んでの感想は、とてもいいキットだと思うのですが、もう100円200円上げてでもオレンジパーツを別パーツ化したり、リアアーマーの裏側を塞いだりしてくれたら完璧でしたね。
現在放送中の番組に登場するメカだけに、価格的に低年齢層のことも考慮しないといけないのは分かるのですが……


HGでガンダム3種、1/100デュナメス、グラハム専用フラッグカスタムと作りたいキットが山積みなのですが、次回は多分、年末最大の話題キットMGユニコーンになると思います。
あのサイコフレーム発光をどう再現するかが最大の課題ですねぇ……

月刊 ニュータイプ 1月号

2007-12-11 17:56:15 | ガンダム・模型情報
『ファイブスター物語』が長期休載中の今、毎月ニュータイプ誌を買っているわけではないのですが、今月は例のアレが掲載されているということで早速購入してきました。

しかし、流石に書店でニュータイプを買うのはいよいよ恥ずかしくなってきた(汗)
アマゾンでは雑誌1冊程度では送料が掛かるし…う~む

巻頭ピンナップは『劇場版 空の境界』と『レンタルマギカ』のイラスト。更に両作品の作者である奈須きのこ×三田誠の対談が掲載されています。
<魔法><魔術>を扱うのが得意なお二人ですが、以前から親交があったようですね。


巻頭特集はもちろん『機動戦士ガンダム00』
GN-004ガンダムナドレのイラストと設定画が掲載されています。冒頭のアレとは当然このナドレのことで、早売り情報から掲載されているのは知っていましたが、やはり本編での初見のインパクトを重視したかったので、悶々とした数日間を過ごしましたよ(笑)

以前、ガンダム00のレビューで幼い頃の刹那をソラと表記しましたが、『ソラン』が正しいようです。

その他はサーシェス専用AEUイナクトカスタム、ティエレンタオツー、グラハム専用ユニオンフラッグカスタム等の設定画が掲載されています。


そして来春放送の『コードギアス 反逆のルルーシュ』の続編に関する新しい情報として、スザクとゼロの新イラスト。そして新キャラクターのロロのイラストが掲載されています。
スザクは仰々しい騎士服に身を包み、以前の甘さが消えた表情が印象的で、ゼロの方はマスクの形状が少し変わっているようです。
STAGE25では最後にどちらが引鉄を引いたのかが不明瞭でしたが、少なくともスザクは存命のようです。

続編ではSTAGE25の後、日本(エリア11)に留まらずに世界を舞台に描かれるとのこと。個人的にガンダム、エヴァ以外で久しぶりに面白いと思えたロボットアニメ?なので、続編にも期待しています。

気になる放送枠については明言されていませんが、時期的にガンダム00の第1シーズンの後、土6でコードギアスの第2シーズン、そしてガンダム00の第2シーズンといった流れになりそうな気がします。


同じく来春放送のマクロスF(フロンティア)はフォッカー機風の黄色と黒のラインが入ったVF-25と主要キャラのイラストが掲載されています。
今回の歌姫の一人であるシェリル・ノームの衣装がけっこうとんでもないことに
キャストも発表になりました。

早乙女アルト=中村悠一
ランカ・リー=中島愛(新人)
シェリル・ノーム=遠藤綾
ミハエル・ブラン=神谷浩史
ルカ・アンジェローニ=福山潤
松浦ナナセ=桑島法子

グラハムの中村さんに、ティエリアの神谷さん(うほ!)、絹江の遠藤さんと00のキャストと被る印象がありますね。
更に福山さんに桑島さんとキャストもえらい豪華です♪

福山さんといえば『xxxHOLiC』の第2シリーズも来春始まります。


そしてSwitched-on CVのコーナーでは旬の男、神谷浩史さんが登場。
ティエリアを意識して用意されたという衣装を着て、鉢植えの前でポーズを決める神谷さんが素敵です(笑)
話題の愛猫、にゃんこ先生の写真も掲載されています。


1月号恒例の2008年カレンダーでは、ひょっとして今年は掲載されないのでは?と思っていたFSSのイラストも掲載されていて一安心。
久しぶりに見るFSSのイラストは、アトロポスとすえぞうコンビでした。アトロのウエストのコルセットにスリットが入っていたりして、お馴染みのデカダンスーツもブラッシュアップされています。
最近、永野成分に飢えている自分は、このイラスト一枚で随分と心の保養になりました。

また『がんばれエスト スクールカレンダー2008-2009』も発売されるようです。2008年のカレンダーが3月上旬発売予定というのがいかにもFSSらしい(笑)
黒騎士のパートナー以外にも、数々の国家や騎士の間を渡り歩いたエストらしいカレンダーになるようです。
そろそろ連載再開して下さい………


設定資料集は『ドラゴノーツ-ザ・レゾナンス-』
大好きな役者さんが大勢出ているの作品です。何気にSOS団が全員集合しているという奇蹟のキャスティングで、平野綾ちゃんの超ドSな軍人さんが素敵です♪
中田譲治さんが出ているのも個人的にポイント高し。

ただ肝心のドラゴンのデザインがデジモンみたいでちょっと萎えます



とまぁ、個人的に興味を引かれた記事はこんなところですが、今月のニュータイプで一番インパクトがあったのは、パクロミさんのミニスカ姿でした・・・

MG デスティニーガンダム 番外編 画像ソフトで色々遊んでみました

2007-12-08 04:55:53 | ガンダム・模型情報
以前から、純粋に模型を紹介するページ以外(ガンダム00のレビュー記事など)では密かにやっていたのですが、デスティニーという画像加工をするのに最適なアイテムが完成したのでつい色々と遊んでしまいました(笑)

使用しているソフトはJTrimとかPictbearなどのフリーソフトですが、今回紹介するちょっとした遊びには必要十分な機能を持ったソフトです。
かめっチさんのガンプラ秘密工場(仮)にて詳しい解説がされていますので、興味のある方は是非参考にして下さい。とても親切に解説してくれていますよ♪



二つのソフトのいいところを合わせるとビームライフルの表現も簡単にできます。







パルマフィオキーナの発射エフェクトもそれっぽく再現できます。
効果範囲や放射線の数などをイジると色々な表現が可能になりますよ~





画像ソフトを使用すれば左手からもパルマフィオキーナを発射できますね。MGグフのヒートロッドを使用すれば、対アスラングフ戦も再現できるかもしれませんね。




アロンダイトのレーザー刃はキットではクリアパーツで再現されるのですが、入れられているギザギザのモールドが甘くてモッサリしているのと、表現がやや子供っぽいと感じていたので、クリアパーツを付けずに撮影した写真にレーザー刃を再現してみました。




通常ビームサーベルはキットのクリアパーツにガイアカラーのクリア系の蛍光カラーを使って、部屋の蛍光灯の灯りの下で一番カッコよくことを目指して製作していますが、画像ソフトを使ったサーベル再現も楽しいですね。
曲線を上手く使えれば、初代ガンダムにあったような弧を描いて振りぬく表現もできるかも知れませんが、まだまだ使いこなせてないのでいずれまた。





ストフリのカリドゥス複相ビーム砲もこんな感じで再現してみました。発射直前のエネルギーが膨張しているところとビームは別物で、ビームは3段階のグラデーションです。



ビーム同士が切り結ぶ時のスパークにも有効に使えます。SEED開始のときはリアルではないと否定的な表現でしたが、最後の方は使っちゃってましたよね(笑)
まぁカッコよければ細かいことはいいんです。



頑張って本数を描き込めば、ドラグーンの一斉射を回避する様子も再現できます。
まぁ…なんちゃってレベルですけどね(笑)



ブレ加工を使えば、デスティニーの特殊能力であるミラージュコロイドを使った分身攻撃も再現できる……かなと思いましたが、もう少し研究の余地ありですね。

ということで、画像加工ソフトを使ってMGデスティニーを遊び尽くしてみました。本来模型というものは、光っているなら光っていることを塗装その他で再現するのが醍醐味だと思うのですが、そういった模型的表現を突き詰める傍らで、こんな遊びも現在の模型の楽しみ方の一つだと思います。
これからも色々と試してみたいですね~♪



■オマケ■


「見せてもらおうか…連邦軍のモビルスーツの実力とやらを!」



ブォーン



「シャア!引けぇ!!」



「俗物が……堕ちろ!!」



「いけっ!ファンネルたち!!」



「こんなところに隠れいるのがいた!落ちちゃえぇーーーーー!!」



「ポセイダル覚悟!!」
あ、これは違った(汗)

SEED系だけではなく、ジオン系のモノアイMSとも相性がいいので色々遊べますよ♪

MG デスティニーガンダム その2 エクストリームブラストモード

2007-12-07 18:46:54 | ガンダム・模型情報
先日は主に本体部分の紹介をしたMGデスティニーガンダムの第2回は、エクストリームブラストモード(長げぇ)と言われる特別版の付属品を中心にお送りします。

まずMGデスティニーは通常版とエクストリームブラストモードの2種類が発売されているのですが、これは約1年前に発売されたMGストライクフリーダムのフォーマットに合わせる形で設定されています。
どちらの特別版も初回限定版というわけではなく、定期的に再販もされる商品なのですが、出荷数の少なさから争奪戦が繰り広げられるのでも有名ですね。
ネットショップでは予約が開始されるやいなや、あっという間に売り切れになってしまうという…DSやWiiの発売当初に似た状況になっています。

反面、通常版は出荷数が多いわりに人気が特別版に集中しているのでアマゾンなどの通販サイトでは発売間もなく40%引きで販売されるなどしており、バンダイさんの発売方法に少し疑問を感じてしまいます。
あくまで個人的な感想としてですが、特別版に含まれている追加パーツの全てが魅力的というわけではなく、メッキの関節パーツなどは価格帯を無理矢理ストライクフリーダムに合わせるために設定を捏造したとしか思えなかったり……

商売的なことを考えれば、現在『ガンダム00』を放送している状況で、前番組のメカ売るためにはインパクトが必要なのはわかりますが、通常版に『光の翼』と『パルマフィオキーナ』の発射エフェクトを足した物を1種類の発売で良かったんじゃないですかね。





そういう自分はというと、予約もせずに店頭では姿も見かけなかったので、潔くアマゾンで40%オフになっていた通常版を買ったのですが……
作る気もないのに何か盛り上がっていたから買ってしまった(汗)という知り合いから譲り受けて計らずも通常版とエクストリーム版の2つが目の前に並んでしまいました。

そのエクストリーム版に付属しているスペシャルパーツの中から『パルマフィオキーナ掌部ビーム砲』の発射シーンをイメージしたエフェクトパーツです。
製品では無色透明のクリア成形で少々味気ないので、ガイアカラーの蛍光クリアと蛍光ブルーでグラデーションしてみました。
蛍光灯の光をうまく当ててやると結構印象的に光ります。





これがエクストリーム版の目玉である『光の翼』を再現したスペシャルパーツです。
ビームシールドと同じような薄いクリア素材(多分PET素材)にピンク色で『光の翼』の文様がプリントされているのですが、更に光の当て方によってはオーロラ風に光ります。

ソリ具合の関係か、正面より後ろから見たときの方がオーロラが強くでます。
劇中でもCGでとても印象的に描かれていた『光の翼』ですが、模型としてはこれ以上ないほどの素晴らしい再現だと思います。

スタンドで浮かせて『光の翼』を取り付けた状態のボリュームはとんでもなく、かなりの場所を取りますが満足度は非常に高いです。
尚、パーツ請求で注文することもできるようですが、片側で1500円もします!
まぁこれは純粋なコストというよりは、パーツ請求であまり出回らないようにする配慮ですかね。



『パルマフィオキーナ』と『光の翼』を組み合わせれば重田氏の描かれたキーイラストの雰囲気も再現できます。
正直この2つだけで十分な気が……





通常版にももちろん付属する長剣『アロンダイト』も『光の翼』と組み合わせることで劇中のイメージに近づきます。
『アロンダイト』は合わせ目を消して、先端の実剣部分を鋭くした以外は特にイジってません。ビーム部は蛍光ピンクでコート。
肩の引き出し機構のおかげで両手持ちすることもできます。頑張れば劇中にもあった正眼の構えもできると思います。

余談ですが、『アロンダイト』とはアーサー王の臣下にして円卓の騎士(Knights of the Round Table)で一番有名な騎士であるランスロット卿の持つ有名な剣の名前です。
インパルスの持つ『エクスカリバー』はもちろんアーサー王の持つ伝説の剣の名前ですね。




通常版のパッケージを意識して1枚。



こちらはエクストリーム版のパッケージ風で。残念ながら左手には『パルマフィオキーナ』のパーツを付けることはできません。



対デストロイ戦をイメージ。



「フリーダム?!そんな……なんで!!」



MGストライクフリーダムがあればポージングの幅が広がりますね。
本当ならば∞ジャスティスとも絡めたいところですが、流石にMGデスティニーと並べるには身長を始めとして何もかもが足りないので、是非とも∞ジャスティスもMG化して欲しいものです。



付属品いろいろ。
メッキランナー(少しパーツ切り取ってますが…)にビームサーベル、ビームブーメランのクリアパーツ。
変な形の2本の棒はビームブーメランを投げたところを再現するパーツなのですが、正直ビームブーメランという武器自体が許容範囲外なのと、装着してもあまりかっこよくないので使いませんでした。
ビームシールドは2枚写っていますが、各キットに1枚ずつしか入っていません。装着した写真は撮り忘れてしまいました(汗)

ちなみにメッキパーツはランナーごとでのパーツ請求に限られ、その価格は何と1枚4000円!どんだけぇ~
クリアパーツはランナー1枚800円、キラとシンのフィギュアパーツが800円、そして光の翼が両方で3000円と、パーツ請求でこれらのパーツを揃えるのは現実的ではないですね……
どうしても手に入れたい方は、今月中旬にある再販を狙うのがいいですね。しばらくすれば流通数も増えてくると思うので、抱き合わせや定価以上で売っているお店で買う前に一考してみた方がいいかも知れませんね



上の写真に写っているキラとシンのクリアフィギュアは、設定通りに塗り分けるのはとても手間が掛かるので、それぞれの機体の関節色をイメージした色に塗ってみました。オーブに戦争博物館とかできればこんな銅像が飾ってあるかも(笑)オーブ出身の2大エースパイロットです。


ということで、MGデスティニーのエクストリームブラストモードでした。次回はこれらを使った番外編をお送りできると思います。

MG デスティニーガンダム その1

2007-12-06 18:08:22 | ガンダム・模型情報
最新マスターグレードであり、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主役モビルスーツであるデスティニーガンダムです。

暇をみてはボチボチ作っていたのですが、何だかんだで結構時間掛かっちゃいましたね。
このデスティニーは、アニメ本編のメカ作画監督である重田智氏の協力により設定画のバランスに留まらず、アニメ本編で描かれた迫力のプロポーションが再現されています。

劇中ではアスランの駆るジャスティスにコテンパンに敗れてしまった印象が強いですが(笑)キットとしては、最新マスターグレードの名に恥じない仕上がりになっています。



アクションモデルの印象が強いですが、中々どうして素立ち姿も決まっています。
足首や太ももの形状が左右で異なるなど、重田氏らしいこだわりに溢れています。
製作については、各エッジのシャープ化や面出し等の成形過程で生まれる不具合を修正した以外はストレート組みです。



デキが良いと言われていた無印1/100キットと比べて更に巨大化した羽が印象的な背面です。
直線基調のストライク・フリーダムの羽と比べて、有機的なウネウネっとしたラインで形成された羽はデスティニーの悪魔的なイメージにマッチしてますね。




塗装は、ヤフオクやネットでの完成品を見ると白っぽく仕上げている方が多いようですが、ストフリとの差別化のためにもデスティニーらしい色を目指しました。

写真では光の加減で2段階くらい明るく写ってしまっていますが、キットの成型色に比べてもややダークに振ってあります。

本体グレー:ガンダムカラーのグレー20(ディンやストライク・ノワールの色)にガイアカラーのEXシルバーを50%位加えてあります。

青:成型色では白っぽいブルーになっていましたが、個人的なデスティニィーのイメージはもっと濃い青なので、ガンダムカラーのブルー11にガイアカラーの蛍光ピンクを少量加えてやや紫方向に振っています。

赤:先に塗った2色とのバランスを考えて朱色に近いガンダムカラーのレッド7を使用しています。最近はピンク系を使うことが多かったですが、この朱色もやや濃い目のブルーにとても映えて割りと気に入っています。

黄:ガンダムカラーのイエロー2

関節等のメカ色:特別バージョンでは、ほんのり焼き色の付いたシルバーメッキのパーツは付属していますが、全ての内部フレームがメッキで再現されるわけではないので、メッキパーツの使用は諦めて塗装で再現してあります。
ガイアカラーのガンメタリックとEXシルバーを50:50位でブレンドしています。

頭頂部や目のカメラはクレオスのメタリックグリーンにガイアカラーのEXシルバーを加えたもので塗装しましたが、カメラ部分はともかく面積の少ない目の部分はキットに付属しているシールや市販のメタリックテープ等を使った方がキラっとしたアクセントになりそうです。

デカールは、インレタ式のガンダムデカールのみキットの物を使用し、他の部分は水転写デカールを適当に使いました。ボールやストライク・ノワール等、汎用性の高そうなデカールは余分に持っておくといいですね。



上記のカラーチャートにも書いた通り、本体のグレー部にはとても粒子の細かいEXシルバーが混ぜ込んであるので、普段はグレーですが蛍光灯の光を反射するとメタリックに輝きます。
最近の粒子のとても細かいメタリックカラーがあればこその術ですが、キットの箱絵にCGで描かれているようなフェイズシフト装甲の独特の輝きを再現できたと思います。





フル装備の状態でもうまくバランスを取ってやることで自立します。
長時間展示するならスタンドを利用した方が安全ですかね。
フェイズシフト装甲ではないシールドや肩のブーメランはあえて白として差別化しています。

デスティニーの魅力はモモタロスの言うところのテンコ盛りにあると思います。
インパルスがそのフォームごとに色を変えるなど、平成ライダーやウルトラマンの特徴をうまく取り入れてヒーローっぽさを表現しているんですかね。



以前製作したストライク・フリーダムと比較するとデスティニーの進化が窺えます。ストフリも重田氏のディレクションが入っているのですが、デスティニーと比べると股関節の表現など不自然な部分もありますね。
それだけデスティニーがより自然なフォルムに近づいたということなのでしょう。

こうやって並べると色の違いもはっきりしますね。



付属のスタンドを利用すれば飛行状態なども簡単に取れるようになります。
ストフリのスタンドは差し込みで角度を変えるようになっていて、その差込部分が取れやすかったですが、デスティニーのスタンドは無段階で角度が調整でき、ビス留めで固さ調整もできるので便利です。
但し支持アームと腰のアーマーとの隙間が殆ど無いので、ビームライフルを腰に懸架することができなくなります。



羽を広げることで蝶のように悪魔のようにも見えます。小羽は3枚がそれぞれ連動して開く優れた設計です。
最近では『ガンダム00』のシンプルな背面に慣れてきたのですが、このゴージャスなフォルムはSEED系ならではですね。




無印1/100では設計の不具合から手に持たせることが困難だったビームライフルは形状を見直して左右どちらの手にも問題なく装備できます。
形状もアサルトライフルを思わせる形状にアレンジされていて実にカッコイイです。

背面に装備されている長距離ビーム砲も独自のアレンジでスコープ部が展開格納できるギミックが追加されています。
かなり大きく造形されていますが、アニメ本編での極端なパースが付いた絵を見慣れているためかこれでも小さく感じてしまいます。
長距離ビームは取り回しの自由度が低いので、カッコよく構えさせることができませんでした(涙)



パルマフィオキーナの発射体勢を再現できる平手も左右用意されています。
造形も素晴らしくて文句無いですね。


ということで、まだアレやソレなどを紹介していませんが、デスティニーはかなりボリュームのあるネタなので、数回に分けて紹介します。
通常版は半値近くで売られているところもありますし、特別版のエクストリームブラストモードも今月19日に再販の予定があるので、まだ組んでいない方には十分におすすめできる素晴らしいキットですよ♪

ガンダムエース&模型誌感想~

2007-11-28 00:25:21 | ガンダム・模型情報
ちょっと遅くなりましたが、今月発売の各模型誌とガンダムエースのチェックが終わりました~
今月号も色々と熱い記事が多かったですね。


◆ガンダムエース1月号◆
表紙はRX-78-2ガンダムとアムロ。安彦先生のジ・オリジンがいよいよ新章突入ということで舞台は宇宙へとなります。
それにしても、毎月連載を欠かさず、尚且つ表紙も欠かさずに書き続けている安彦先生は凄いですね。ユニコーンの挿絵が無くなってしまったのは残念ですが、この仕事量は感服します。それに比べてファイブスターは……いや言うまい。

そのジ・オリジンはいよいよ『めぐりあい宇宙』のパートへ。個人的に未だに全ガンダム中で一番燃えるシチュエーションである『めぐりあい』冒頭の戦闘シーンが安彦先生の筆で描かれたのはもう感無量でした。これはもう家宝モノですね。
基本的には映画そのものの展開なんですが、ホワイトベースが高速巡航中での戦闘ということで、機動力の低いガンキャノンはワイヤーでホワイトベースに繋いでいたのが新鮮でした。

ガンダム00の外伝ストーリー『ガンダム00F』では、冒頭にこんなキャプションがあります。

―民族 国家 宗教を超越しすべての紛争に介入するソレスタル・ビーイング
ある者は彼らを恐れて武器を捨て
ある者は彼らを利用しようとして消え去った
やがて……
個々の紛争に代わり
世界の武力のすべてが彼らソレスタル・ビーイングに向き始めていた

こ、これって何気にアニメ本編でも語られていない核心的な部分だと思うんですが……

ガンダム00の外伝ストーリー『機動戦士ガンダム00F』では、今月のホビージャパン誌に設定と作例が掲載されている水中狙撃用の大型ライフルを装備したガンダムデュナメストルペードが登場したり、電撃ホビーマガジンに掲載されているガンダムサダルスードの発展型が登場したりと、ますます各誌の連携が強まりガンダム00の世界観が広がっている気がします。
サダルスードはデザインを見て分かるようにガンダムデュナメスのプロトタイプに当たる機体で、先月のガンダムアストレアと同じく第2世代ガンダムに該当する機体なのでしょう。ちなみにO(オー)ガンダムが第1世代、アニメ本編に登場するのが第3世代とのことです。
サダルスードは、リボルバー型の大型銃や両肩に装備されたキャノン?が目を引きますが、何となくスーパーロボット大戦に登場するアルブレード・カスタムに見えてしまって(汗)

マスターグレードでのユニコーン・ガンダムの発売も迫ってきた『機動戦士ガンダムUC』は、小説とはいえ50ページにもおよぶ連載で福井先生の気合が伝わってきます。百式の後継機であるδ(デルタ)プラスが登場したり、逆シャアの時に描かれたスターク・ジェガンが登場したりと、相変わらずカトキさんもガンダムマニアのツボを心得ていますね(笑)

毎月カラーページを8Pも独占している富野監督の対談コーナーは、いつもは割りとナナメ読みしていますが、今月はちょっと面白い内容でした。



◆電撃ホビーマガジン 1月号◆
表紙&巻頭特集は1/100のガンダムアストレア。エクシアのデザイナーである海老原氏によって描かれたガンダムエクシアのプロトタイプという設定です。
次号にはHGガンダムエクシアをアストレアに改造する為のパーツが付属するということで、キットに組み込んだ写真が掲載されています。
白単色のパーツなので、塗装しないとちょっとツライですが、こういう改造パーツは電撃ホビーマガジンの十八番ですね。
時間があればアストレアの改造にも挑戦したいと思います。

このブログでも紹介した1/100のエクシアは、キットの素性が良い為かほぼストレート組みの内容ですが、やはり手首を小さめのハイディテールマニュピレーターに交換するだけで随分と印象が良くなりますね。
37歳♂サラリーマンを想定したのエクシア製作記は面白いですね。
塗装以外は自分もほぼこのまんまの製作環境です(笑)

そして今月号の目玉、ガンダムマーキングシールはガンダム00をメインに、SEED系、アドバンスZ、UC系と色々と使えるデカールが満載です。
特にガンダム00ではまだオフィシャルでのデカールはないので重宝すると思います。切り離す必要はありますが、マスターグレードに付属しているガンダムデカールと同等の薄いシールなので使い勝手も良いと思います。
欲を言えば水転写デカールが良かったですが、劣化や対象年齢等を考えればこれがベストなのかな。
1/100エクシアを作ったときは、市販デカールを流用して再現しましたが、エクシア用各モニター部を模したデカールも付属するのでこれから作製する方は海老原氏のイラストのようなエクシアが再現できますね。てか、もっと早く付けてくれ!

『機動戦士ガンダム00P』では、時系列ではガンダムエースに登場した物より過去のガンダムサダルスードの設定とHGガンダムデュナメスを改造して作られた作例も紹介されています。
アストレアのように改造パーツが用意されるかどうかは分かりませんが、アストレアより多くのパーツが必要になりそうなのでちょっと難しいかな?!
腕に覚えがある方はHGデュナメスと来月号に付属するアストレア改造パーツから自作するのが近道ですかね。

スーパーロボット大戦からは、コトブキヤの1/100アルトアイゼンが紹介されています。自分のイメージするアルトと比べると頭が大きく肩が小さい気がしますが、1/100キットが発売されることが一つの祭りなので、たまにはガンプラ以外のキットを作るのもいいかなと思います。

巻末には『電撃ガンプラ王2007』に応募された全作品が掲載されています。
一度はこういうコンテストに応募できるような入魂の一点物を作ってみたいですね~


◆ホビージャパン 1月号◆
表紙は1/100アヴァランチ・エクシア。巻頭特集は『第10回全日本オラザク選手権』の受賞作品及び参加作品が掲載されています。

個人的には『機動戦士ガンダムUC』に登場するクシャトリアが早くも立体化されていたのが驚きでした。
王子さんの着ぐるみ風ジオラマも流石の一言ですね。GMのオシリが最高です♪
受賞作ではありませんが、キュベレイを使ったメイザー・ブロースも個人的にはツボでした。キュベレイを使ってブローズを作るというのは誰もが考えることだと思いますが、実際に立体化するのは凄いですね。

電ホビの欄にも書きましたが、たまにはこういうコンテストに出せるような一点物を作ってみたいとは思うんですが、次々と発売される魅力的な新製品の誘惑には中々勝てないんですよねぇ(笑)

『機動戦士ガンダム00V』では、ガンダムデュナメス・トルペードの作例が掲載されています。GN粒子を利用して魚雷を発射する超大型の銃ですが、個人的にはアニメ本編に登場した超長距離狙撃用のライフルが見たかったですね。

バンダイホビー事業部の岸山氏のインタビューでは、発売を控えたMGユニコーンガンダムへの道のりや、そのユニコーンガンダムをも踏まえたネクストとして開発中のMGガンダムVer.2.0についても興味をそそられる発言をされています。
ユニコーンの次にすぐにでも発売されるということではないと思いますが、ガンダムVer.2.0が開発中というのはとても嬉しいニュースです。
気になるポイントは

・多色成形
・コアファイター内蔵ギミック
・Gアーマーとの連携

ということです。多色成形やコアブロックシステムは今までのMGでも取り入れられていますが、あえて上げられているということはMGターンAガンダムでも採用されていた目の周りの黒い部分の別パーツ化やハイパーバスーカの色分けは当たり前に再現されているのでしょうね。

コアブロックについても、ただコアファイターを収めるだけではなくて、コアファイターを内蔵していても肩の引き出しギミックや腰のフレキシブルな動きなどザクVer.2.0並の可動はやってきそうですね。

スタイリングはPGガンダムを継承する物を卒業した新しいスタイルを見せて欲しいです。Gアーマーとの連動については、個人的には1/100サイズのコアブースターの方が欲しかったりします。

またガンダムVer.2.0が出ればGMのVer.2.0も期待できるわけで、実はそっちの方が楽しみなんですけどね(笑)

ザクVer.2.0の系譜では、1月に黒い三連星の06Rの発売が決まったのと、ザクキャノンの発売も名言されています。
少々以外かも知れませんが、世代的にはMSV直撃世代のはずなのですが、今まで一度もMSV関連のキットを買ったことも作ったこともないんですよ(汗)
MSVが商品展開して盛り上がっていた頃は別のアニメに熱中していたり、デザイン的にもザクならザクのドムならドムのオリジナルのデザインが好きなので、オリジナルから大きく逸脱したデザインは好きじゃないんですよね。

06Rもザクのデザインで一番好きなスネの部分がごっそり変えられているので苦手なのですが、ジ・オリジンで安彦先生が描かれた黒い三連星用のザクを参考に、彗星的な06Rを作ってみたいですね。

また同じホビー事業部の野口氏とガンダムSEEDのメカ作画監督の重田智氏との対談も面白い内容になってます。
自分も現在作成中のMGデスティニィーガンダムについては、その売り方はともかくとても意欲的な好キットです。
大河原先生の描かれた設定画とは似ても似つかないバランスのキットですが、作画監督であった重田氏の描かれる版権イラストや劇中で活躍したデスティニィーのイメージを見事に再現されています。

記事を読む限りは難しいかも知れませんが、是非ともMGで∞ジャスティスもリリースして欲しいですね。
単体で見れば好印象のの無印1/100キットですが、MGと並べるには全然身長が足りないので、何とかMGで3機並べてみたいです。


最近は、模型誌の記事を読む前にキットを完成させてしまうこもと多々アリ、How to物として模型誌を見ることは殆どなくなったのですが、こういうキット開発にまつわるエピソードや対談等はこれからも続けて欲しいです。

HGUC ヤクト・ドーガ ギュネイ用&クエス用 お披露目

2007-11-22 01:37:01 | ガンダム・模型情報
昨日、PCのモデムが故障してしまい修理に来てもらったのですが、モデムが設置されている部屋は禁断のガンダム部屋……
「何か凄いですねぇ……」
「そうですか?アハハ、アハハ……」
数多くの完成品や雑誌の中で非常に気まずい空気が(汗)

まぁそんなことはさて置き、その1から相当の期間が経ってしまいましたが、HGUCヤクト・ドーガの完成です。
基本的な塗装はエクシアと同時に終わっていたので、その後暇を見つけては細部をちょこちょこ進めながらようやく完成しました(汗)
それ程思い入れの強い機体ではなかった上に2体同時進行は腕を4本とか足を4本とか作らなければいけない訳で……何度かモチベーションを失いかけました(笑)
でもまぁ完成してしまえば、赤と青、金と銀といった感じで非常に見栄えのする機体なので満足感はかなり高いです。




■立ち姿
HGUC化されるにあたって、ボリュームがありながらもスラっとした頭身の高いプロポーションになっているようです。
出渕さんの描く設定画とはイメージが随分と違いますが、立体映えのするアレンジは流石カトキさん&現在のバンダイの力といった感じです。
ヤクト・ドーガは末広がりのジオン系重MSの系譜を踏襲したフォルムですが、二の腕や太ももを見ると細身のフレームに重装甲を取り付けた着膨れさんであることが強調された形ですね。

設定画では一体化したデザインだった腰のフロントアーマーとサイドアーマーを別パーツにすることで、可動範囲の向上は勿論のこと、ガンダム世界の中ではやや不思議ちゃんだったヤクト・ドーガのデザインをガンダム世界の住人として引き戻す効果もあると思います。




■ヤクトドーガ・ギュネイ用
いつも通り、安全基準で先が丸まっている所を修正したり、目立つ合わせ目やパーティングラインを処理した以外はいたって普通に組み上げただけですので、色のお話を。

ギュネイ用の青緑のような特徴的な機体色は、自分で混合すると濁ってしまうので、ガンダムカラーの中からイメージに最も近かったケンプファー用の基本色となるブルー13を使いました。成型色より青みが強いですが、ほんのり緑掛かったいい色です。もっと緑寄りに仕上げるならばギャプラン用のグリーン19も使えるんじゃないかと思います。
また、現在はヤクトドーガ用カラーも発売されましたので、勿論それを使うのも良いかと思います。

ゴールド部分は、キットではパール成分の入ったイエローで成形されていて、それはそれでアリだと思いますが、ここはやはり金色に拘りたい部分でした。
ガイアカラーのスターブライドゴールドが一番イメージに近かったので採用しましたが、ゴールドは実に多くの色や再現方法があるのでこれがベストという訳ではありません。

また、ゴールドといっても当たり前ですが本物の金をコーティングしているのですはなく、あくまでメタリック成分をクリアーオレンジに溶かした物を吹き付けているので、塗り重ねていくと段々色味が濃くなってきます。
各パーツで統一した色味にする為には、最初に理想とするマスターピースを一つ作製し、後はそれと比べながら徐々に濃くしていくと失敗がないのではと思います。
一度濃くなった物は薄くはできないので、様子を見ながら少しずつというのがコツですかね。
特に今回使用したスターブライトゴールドは、使用前の成分が分離した状態を見ると分かりますが、えげつなくオレンジ色が強いので、うかうかしているとすぐに金ではない何か(笑)になっていまいます。

関節部は成型色でもメタリック成分の入った物になっていましたので、そのイメージを伸ばす方向でガイアカラーのガンメタリックを使いました。
他のメタリックカラーでもそうですが、下地に光沢のピュアブラックを使うことで仕上がりが向上します。
武器類は関節のガンメタよりも一段トーンを落としたオリジナルの黒鉄色を使用していますが、写真ではあまり分かりませんね(笑)

全身に設置されたバーニアじゃないアポジモーターの内部及び胸部コックピットハッチはブライトレッド、つま先や胸部装甲、バックパック等はガンダムカラーのグレー8を使用しました。




■ヤクトドーガ・クエス用
赤のクエス用は、クエスがネオ・ジオンに参加したときの偽名であるクエス・エア用になっているんですね。流石に連邦高官の姓であるパラヤを使うほどのバ○ではなかったと。

クエス用ヤクトの特徴である赤は、各部のアクセントにもなっているブライトレッドと区別する為に少し落ち着いた赤にしてあります。
色々と赤系の色を調合して作ったので、レシピは良く分かりません。パティシエには絶対になれない性格ですねぇ……
ギュネイ用もそうですが、1/144スケールにしては大柄なのと、曲面を多用しながらもディテールが少な目のデザインなので、黒下地によるグラデーション塗装を復活させました。

シルバー部は、成型色では白っぽいグレーで再現されていますが、ギュネイ用との対比のためにもやはりここはシルバーでしょう。
クロームメッキのようなギラついた色目ではなく、自動車のアルミホイールによく使われている上品な白っぽいシルバーを目指しましたが、結局のところいつも使っているガイアカラーのEXシルバーに落ち着きました。
スターブライト系よりも更に粒子が細かく、クリアカラーも掛かっていないので、ギュネイ用より強く光を反射してしまいます。見難かったらスイマセン……

その他の部分はギュネイ用に準じていますが、シールド表面やバックパックはガンダムカラーのブラック1を使いギュネイ用と差別化しています。

今まであまり気にしてなかったのですが、クエス用とギュネイ用って結構塗り分けパターンが違うんですね。クエス用のほうがメタリック部分が多くなっています。




■頭部
見た目上で唯一デザインの異なる頭部の角飾りですが、安全基準上ものすごく野暮ったいパーツ形状になっているので、ただひたすら削り倒しました。これでもまだまだな感じがしますが、キットのパーツに比べれば随分とマシになっているはずです。

またモノアイはプラプラさんの2.5ミリレンズを使ってみましたが、クリアランスが狭いのでキットにあるモールドを全て落とし、更にマスク裏面を削ってようやく入った感じです。
マスクがメタリックなので目立たないのでは?と心配しましたが、プラプラさんのレンズは反射が強いので小さくてもキラリと主張してくれます。
ギュネイ用はモノアイを見せてい無い状態、クエス用が見せている状態です。

肩部のパーソナルマーキング及び腰アーマーのマーキングはハイコンプロのギュネイ用初回限定版に付属していた物を流用しました。





■武器
武器については、ギュネイ用、クエス用共に接着して合わせ目消しをした以外は各センサー部にモノアイ同様プラプラさんのレンズを使用したのみです。
クエス用のガトリング砲のグリップはユルユルのプランプランになってしまうので、軸を太らせておくと良いですかも知れません。
サーベルのビーム部分は、何故か長短2本が付属していますが(写真は長いほう)、逆シャアでの特徴的な演出だった、切りつける時だけビームが伸びるというエフェクトを再現できるパーツが入っていると良かったですね。

シールドは、関節の可動方向の兼ね合いであまりカッコよく構えることができません。これはキットのというよりは、出渕MSデザインの共通の特徴というか弱点だと思いますね。

逆襲のシャアでは、上記のビームサーベルの表現の他に、丸いボール状の操縦系アームレイカーや目くらましのバルーン、コックピットのエアバック等々、演出上の様々な新機軸が打ち出されましたが、意外と後の作品に受け継がれた物は少なくて残念です。





■ファンネル
ヤクトドーガの最大の武器であるファンネルは収納状態の物と展開状態の物がそれぞれ付属されています。
頭部はキュベレイのように引き出して上を向くことができるので、劇中にもあった飛行?状態ポーズも再現できます。

収納状態ではコストダウンの為か、組みやすさを優先した為なのか、3つのファンネルが連結されているのでノコギリで各ファンネルを切り離して成形しました。
とても面倒ですが、おもちゃっぽさが軽減できるので頑張ってみると良いかも。
但し、2機分で収納状態が12個、展開状態のタコさんが12個の計24個を塗装するのは本当に面倒ですのでくれぐれも自己責任でお願いします(笑)

また切り離すことで、写真のようにシールドにいくつか残して放出することができるメリットもあります。
キットに付属する透明のプラ棒を使うことでファンネルの放出を再現できるようになっていますが、キットに付属する分だけでは1本1本が短くなってしまうので、タミヤの2ミリ透明丸棒を使用しました。
まったく同じ物?と思えるくらい同じ感覚で使えるのでオススメです。

説明書では鋭角に曲げるのはご法度のように書かれていましたが、徐々に力を加えていけば折れることもないので、写真のように鋭角に曲げることも可能です。
個人的なファンネルのイメージは、ゆるやかなカーブというより鋭角的な軌道を描いて飛んでいくイメージです。
12本全て違ったパターンになるように折り曲げるのは大変ながらも楽しい作業でした。幾何学模様が際立つように蛍光ブルーで薄ーく色付けしてあります。



ということで、HGUCのヤクト・ドーガでした。
シリーズの切り込み隊長として先行してリリースされることの多いヤクト・ドーガですが、来年1月に発売されるリ・ガズイや必ず出るであろうνやサザビーのデキも期待できる内容だと思います。
ファンネルや腰のアポジモーターのように省略表現されている所を修正するだけで非常に見栄えが良くなるのでHGUCといえども侮れないです。

逆シャアシリーズは登場するMSの身長が高いので、MGで並べるのは大変ですが、HGUCなら適度なボリューム感でシリーズを通して並べる楽しみができますね。

ガンダム00が放送中ということでスルーされがちなヤクト・ドーガですが、是非とも沢山売れてジェガンやギラ・ドーガも発売されることを期待しています。



■おまけ
塗装途中で偶然出現した彗星謹製の漆器のお椀たち(笑)

バンダイ 1/100 ガンダムエクシア その2

2007-11-14 18:05:24 | ガンダム・模型情報
1/100ガンダムエクシアの記事に多くのアクセスを頂きありがとうございました。前回収まりきらなかった武器&ポーズ編です。






[GNソード]
HGの時点で既に設定にあるギミックを再現されていたので新鮮味はないですが、流石に1/100になると大きな刃が迫力満点です。
刃の部分は設定上ツートンカラーで、自分もHGではマスキングで塗り分けたのですが、正直あまり効果を感じられなかったので、今回はシルバー単色で塗ってみました。

丸い部分(GN粒子のコンデンサー?)は1/100でも色分けされなかったのでマスキングにて塗り分け。
同じく裏面も色分けされていないので塗り分けましたが、今回パーツが大きくなったことで肉抜きされている部分があるのですが、そこは時間的な都合もありスルーしました。労力の割りに効果が少ないかも知れませんが、より完成度を高めたい方はここを埋めるといいですね。

ライフル部分の銃口は1/100では2段落ちモールドが予め施されているので、奥の穴をピンバイスで開口しただけに止めました。

このGNソード、HG、1/100の解説やニュータイプ付録の小冊子等を見る限りはGN粒子を纏って切断能力を向上するという記述は無かったのですが、アニメ第6話『セブンソード』で、ソレスタル・ビーイングの総合整備士イアン・ヴァスティさんによりGNブレイドと同じ仕組みだと名言されましたね。
個人的にはこの武器は素材や質量で切る実体剣にしておいた方がGNブレイドの遅れてきた秘密兵器感が出ていいと思うんですけどねぇ?
それでもFF8のガンブレードを思わせるこの武器はとても好きです。





[シールド]
このシールドは、HGに比べてパーツ分割が増えてパーツ段階で色分けが再現されました。表面の白と青を分担する黒いラインも裏面のグレーのパーツを使うことによってシャープな造形です。
但し、裏側には肉抜き穴が目立つので、ここも埋めた方が見栄えが向上するんですけどね……





[ビームサーベル&ビームダガー]
HGでは柄と一体成形された物が一振りだけと少々淋しい内容でしたが、1/100では長短4本のクリア刃が付属しているのでセブンソード完全再現です。
ビーム刃もエクシア専用の平たく造形された物です。
柄の部分は2パーツ構成で、側面に合わせ目が来るので接着して処理した方が美しく仕上がりますが、今回はそのまま使ってます。
ビームはの部分はガイアカラーの蛍光ピンクと蛍光レッドを重ね掛けしてあります。ガイアカラーの蛍光色はクリア系なので、ビームサーベルと相性がいいですね。ガイアカラーが出る前は、水性ホビーカラーの蛍光ピンクを長時間放置して上澄み液を使ったりしていましたが、この程その水性ホビーカラーの蛍光ピンクは生産終了するらしいです。水性派の方は見つけたら買っておくといいのではないでしょうか。






[GNロングブレイド&GNショートブレイド]
第6話『セブンソード』にてついに登場した腰に装備される2対の実剣。
GNソードの項でも書いたとおり、本来はGN粒子を纏って驚異的な切断能力を発揮する、開発に最も時間の掛かった秘密兵器扱いでしたが、なんとなくその存在が取り回しの良さだけになっちゃったような……
そういえば、この武器を持ってきたイアン・ヴァスティさんは、アニメに登場するかなり前、ホビージャパン12月号の連動企画『ガンダム00V』の解説の中に名前だけ登場してましたね。元はAEU軍の主任整備士だったそうです。

HGではグレーの部分が色分けされていませんでしたが、1/100ではパーツで色分けされています。
先端が安全基準の関係でダルいので、シャープに成形しました。効果は高いですが、立体的な形状なので鋭く薄く成形するには割りと手間が掛かります。
このあたりの安全基準を無視した大人の為のディスプレイモデルのような物を一度は見てみたい気がします。





[セブンソード]
<ガンダム・セブンソード>ロックオンの口から語られたエクシアの開発コード。
他のガンダムと比べてそれほど多いのかなと考えてみたのですが、RX-78ガンダムが2本、Ver.kaでの予備を合わせても4本、他にもMK-II、ZZ、ターンA、フリーダム等、殆どが2本ですね。
Zはビームライフルやハイパーランチャーでのサーベル使用を入れれば4本、デスティニィーが3本、そして∞ジャスティスは剣…とはいえませんが、全身の格闘兵器を全て合わせると7…いや8かな?!
とにかく7本の剣というのは歴代ガンダムの中でも格闘戦に特化した機体といえますね。
後ろから見ると、ちょっとGP-03にも見えちゃいます(汗)



[最初のガンダムそして最新のガンダム]
O(オー)ガンダム……じゃなくて、RX78-2ガンダムと並べてみました。
こうやって見ると、エクシアは現代っ子な体型ですね。
RX78は随分とずんぐりして見えます。どちらがいいというわけではないですが、エクシアはRX78の意匠を受け継ぎながらもまったく別物のデザインに感じますね。
O(オー)ガンダムが今後本編に登場するのかどうか分かりませんが、キット化されたら隣に並べてみたいです。


とうことで、非常に短時間で仕上げたためか中途半端な部分もありますが、キットの素性がいいので非常に満足いく一品になりました。
汎用のポリキャップ等、既に懐かしささえ感じる構造ですが、可動もスムーズで範囲も必要にして十分。この仕様でMG化されていないマイナーMSを安価で発売して欲しいくらいです。

いつも早い早いと言われますが(笑)今回の作成方法は、最初にランナーから全部のパーツを切り取ってからゲート処理やエッジ、面の処理を一気に済ませるという荒業で行いました。
MGの変形モデルとかでは難しいですが、このキットのようにパーツが少なく構造がシンプルな場合は割りと有効な手段です。
少しずつ楽しみながら組み上げていくのがベストだと思いますが、時間のあまり取れないお父さんモデラーの方にはいいかも知れません?!

塗装もかなり簡略化しましたが、個人的な満足感は別にして写真にするとあまり変わりませんね……


さぁ、試験勉強頑張ろっと(笑)

バンダイ 1/100 ガンダムエクシア その1

2007-11-13 21:37:08 | ガンダム・模型情報
00レビューでも書きましたが、現在禁プラ中のはずなのですけど……作っちゃいました1/100ガンダムエクシア。
まぁ……息抜きも必要ですよね(笑)


という訳で、1/100ガンダムエクシアです。無印の1/100キットはザク・ウォーリア以来久しぶりに組んだのですが、一昔前のMG(マスターグレード)に迫る内容でコストバリューは非常に高いと思います。
MGとの差異は、コックピット開閉の再現や見せる内部フレームの有無ぐらいなもので、組んだ感じはMGのGP-01とか、ガンダム4、5号機のような雰囲気ですかね。組み上げればMGと遜色無い満足感を得られると思いますよ。

エクシアを作るのはHGに続いて2つ目なのですが、改めてよくできたデザインだと感じます。
SEEDの頃のデザインは、羽や武器などの装飾を除けば至ってオーソドックスなデザインで、例えて言うならランサーエボリューション等のカスタムカー、チューニングカーのようなカッコ良さだったのですが、エクシアはガンダムの意匠は引き継ぎながらもフルモデルチェンジと言えるほど新しいアイデアが詰め込まれています。
フォルムはシンプルとも言えるスタイルですが、ターンAに匹敵するほどの変化を個人的には感じています。この辺は、デザイン画を眺めているよりも実際にキットを組むことでより強く感じられると思います。



[立ち姿]
HGに比べると骨太でどっしりしたプロポーションになっています。
スケールモデルと違って、各スケール毎に一番見栄えが良くなるアレンジが入るのがガンプラの特徴であり、魅力の一つだと思います。
今後、MG化されることがあれば更にブラッシュアップされるんでしょうが、現状では十分に魅力的だと思います。
各部の平面出し及び一部パーツを鋭く削った以外は特にプロポーションはいじっていません。



[背面]
GNドライブと4本のビームサーベルが特徴的なエクシアの後姿がとてもよく再現されています。太もも等に合わせ目がありますが、今回は時間の都合もありそのままにしてあります。ぶっちゃけ完成後はあんまり後ろ見ないしね……



[頭部]
目のパーツがクリア化されていない以外はMG並の分割で側頭部にある薄紫のきしめんコードの塗り分けもしやすくなってます。
V字アンテナは安全基準上先端が丸くなっていますので、シャープに成形しました。
カメラ部分と側頭部の丸いレンズ?の底は付属のシールを使用、HGの時はクリアパーツをそのまま使いましたが、このサイズになると塗装部分と無塗装のクリアパーツの差が目立つので、クリアパーツはクリアグリーンとクリアブラックを混合したカラーでコーティングしてみました。通常では黒っぽく、強く光が当たるとグリーンに光るのでいいアクセントになったと思います。

ツインアイはエクシアの独特の色味を再現するために、スカイブルーに蛍光グリーンを加えた青信号色を塗ってみましたが、殆ど見えないので付属のメタリックシールを使った方がいいかも知れませんね。





[胴体]
エクシアの新しいアイデアが詰まった胴体部です。殆どパーツ単位で色分けされているので、マスキングして塗り分けたのは正面の白いリング状パーツの一部(シールも付属しています)と、背面のGNドライブの上にあるカメラ?部分くらいです。
脇のきしめんコードもHGはシールでしたが、1/100ではゴム製の別パーツになり質感が向上しています。
GNドライブ正面の球体は頭部と同様にシールが付属しているのですが、半球の形状にシールは上手く貼れないので近い色を作って塗装しました。その上から適当なデカールを貼りダークグリーンで色付けしたクリアパーツを被せることでデザイナーの海老原さんのイラストにあるような文字が浮かんだ状態を狙ってみましたが、さて効果の程はどうですかね。

背面のGNドライブ発光部は、メッキシールの上にクリアパーツを被せることでキラっと光る仕様になっているので、それを生かしてクリア部分に蛍光ブルーをコートしてみました。青いラピテープを巻いたような感じですね。

構造的にもHGから進化していて、肩の関節や胸部ダクト(GN粒子排出口)もHGのようにポロリしにくくなっています。




[腰部]
ふんどしにある赤いパーツは上下間違わないように取り付け部が配慮されています。HGの時は写真撮影の直前まで逆さまに付けてました……
今までのガンダムデザインからすると、上下逆に見えちゃうんですよね(汗)
股関節は、HGでは野心的な3ボールジョイントが採用されていましたが、1/100では腰からは固定の丸棒が生えているだけで、可動は太ももの関節に任せている設計です。個人的にはオーソドックスですがこちらの方が扱いやすいですね。
キュっと切れ上がって足長効果をかもし出しているフロントアーマーは、グレーの部分をマスキングにて塗り分け(シールも付属)、金型からの抜きに必要なことからパーツのきわにある小さな面、通称バンダイエッジは削り取り、シャープな形状になるように成形しました。

デザイン的に股関節上部の球体部分と、腰アーマーの裏側が干渉してしまうので、ガンプラ秘密工場(仮)でのかめっチさんのレポートを参考にパーツの裏面のエッジを丸くヤスっておきました。
これでいくらか塗装剥げの心配がなくなると思います。

第6話「セブンソード」で見せた通り、ビームダガーの取り付け部は持ち上がり水平状態にすることができます。他陣営ではまだ実用化に至っていないビームサーベル技術ですが、刹那は気前良く投げつけちゃってましたね。後からティエリアあたりに小言を言われそうです。




[腕部]
肩と二の腕は合わせ目が目立つので接着して成形しました。二の腕にあるきしめんコードは接続部を加工して後ハメができるようにしてあります。
前腕の部分はバンダイエッジが目立つので削り取りシンプルな形状にしました。
この前腕のデザインは特徴的ですが、裏側が目立つので黒く塗っておくとよいですよ。前腕にあるレンズも他所と同様に仕上げましたが、こちらの底は平面なのでキット付属のシールを使ってあります。挟み込んだデカールはよく見るとGATなんちゃら…って書いてありますが目立つ部分ではないので問題なし(笑)
武器を付けると隠れちゃいますしね……

このキットで唯一にして最大の不満点はこの手首です。MGではないので指可動がないのはよいのですが、とにかくデカイ!デカ過ぎる!!
特徴的な手甲デザインさえなければ小型MGあたりから流用したいところですが、近々B-CLUBからハイディテールマニュピレーターが発売されるようなので、そちらに期待します。




[脚部]
脚部のデザインは一見オーソドックスなようで、これまた色々と新しいアイデアが詰まっています。特に膝の回転軸はZガンダム以降のブロック式二重関節を踏襲していながらも、大型のドラム式のデザインになっていて、ASIMO等に見られる実際の二足歩行ロボットからのインスパイアを感じます。

キットはHGでは再現されていなかった股関節球体部の可動が再現されていて、これによりかなり自由なポーズ付けが可能です。
この股関節はガンプラの歴史の中でも長らく鉄アレイ型のボールジョイントが主流でしたが、最近になって複合した軸可動にてポーズの幅が広がるようになりました。このキットも3軸の複合した股関節になっています。
足首の接地が追いつかないので、立たせる時は足首の動きで限定されてしまいますが、別売りのスタンドを使えば開脚の制限はほぼなくなります。
但し、腰にGNブレイドを装着すると干渉してしまうので、ブレイドの装着部分に軸可動を入れるなど、もうひと工夫欲しかったところです。
それでもHGに比べると随分とマシになっているのですけどね。


[塗装]
今回はアニメのカラーチャートではなくて、模型誌等で公開されたデザイナーの海老原兼武さんのデザイン原案イラストを強く意識してみました。
スケールが違うとはいえ短期間で同じ機体を作るのに変化を付けたかったこともありますが、単純にそのイラストがカッコ良かったという理由です。
これから『ガンダム00』関連のキットはいくつか作っていくと思うのですが、HGはアニメ風、1/100はイラスト風といった感じで塗り分けていきたいと思ってます。

また今回は1/100サイズで定番にしていた黒下地からのグラデーションは行わず、サーフェーサーで下地を整えた後は、クレオスの新色クールホワイトを全体に塗布して発色を良くしてから、各部をガンダムカラーで塗り分けています。

白…ガンダムカラーのHGエクシア用の新色、ホワイト17です。定番のホワイト5ほどグレー寄りではなく、殆どクールホワイトと変わらない感じで、つまり真っ白です(笑)

青…これもHGエクシア用のブルー43です。キットの成型色よりは赤味が強く人気のコバルト系の青で、他にも流用ができそうなとてもいいブルーです。

赤…というよりもろピンクですが、MGガンダム Ver.ONE YEAR WAR 0079用のレッド10を使いました。この色で印象が決定的になりますね。
参考にしたのはホビージャパンのイラストですが、電撃ホビーの方では印刷の違いからかもう少し赤味が強くなっているので、蛍光ピンク等をブレンドしてもいいかも知れません。

黄…イラストの微妙な色が再現できなかったので、他の色に合わせるように黄燈色に白を加えて調整しました。

グレー…イラストの雰囲気を再現するために、かなり明るめのグレー23を使いました。ゼータプラスC1用の機体色ですね。もう一段明るいグレーでもよかったかも知れません。

紫…エクシア用のアソートには00系ガンダムの特徴でもあるきしめんコード用のバイオレット1が入っていますが、HGと違って殆どがゴムパーツで再現されているので、頭部と首の一部にしか使いどころがなかったです。首はセルゲイ中佐のティエレンにアイアンクローを食らった時に確認できましたね。

各所に貼ったデカールは、余っているジャンクデカールを適当に貼ってみましたが、今までのガンダム系のセオリーがよいのかどうかはまだ分かりませんね。
早いところ00用のデカールが発売されるといいのですが……特にソレスタル・ビーイングのロゴマークなんかが欲しいところです。


というわけで、長くなってしまったので武器編、ポーズ編は後日ということで、まずはスッピンのエクシアを堪能してください。
最後にこのキット、現在アマゾンのネット通販で37%OFFで購入できます。ギリギリ送料無料にもなるのでお買い得ですよ。

ガンダムエース&模型誌感想~

2007-10-26 21:53:40 | ガンダム・模型情報
昨日発売されたガンダムエース及び模型誌12月号の感想です。
今回は、どの紙面も放送開始されたばかりのガンダム00の特集が目に付きますね。


◆ガンダムエース12月号◆

表紙はララア。今月は章の変わり目ということで『機動戦士ガンダムTHE ORiGIN』の連載はなし。これだけで個人的には興味半減なのですが……緊急特集として安彦先生のロングインタビューが掲載されています。
今後の構成や独自のニュータイプ感について語られています。連載再開は自分がファーストガンダムで一番燃える『めぐりあい宇宙』の冒頭あたりから始まるようなので、あの名シーンがオリジンでどのように描かれるか楽しみです。
セイラさんやスレッガーさんは、ドムとの交戦で使用した新デザインのコアブースターに乗るのかな?

00関連では、ときた洸一さんの描く『機動戦士ガンダム00F(ダブルオーエフ)』の連載が始まりました。
ガンダム漫画の第一人者であるときた氏ですが、個人的にはボンボン等で連載していた頃の漫画を読まずに育ってしまったので、ときた氏=SEEDアストレイのイメージが強いです。
今回は各誌で00関連の連載が始まっていますが、00Fはアニメと同じ時間軸つまり2037年を中心に、パッと見、イカレ野郎の重犯罪者フォン・スパーク(18♂)とソレスタル・ビーイングの支援団体であるフェレシュテの司令官シャル・アクスティカ(31♀)が中心人物として描かれるようです。

メカニックはGNY-001ガンダムアストレアとGNY-004ガンダムプルトーネが登場していますが、頭部カットを見ると計4機のガンダムタイプを保有しているようです。
劇中でアレルヤが太陽炉(GNドライブ)は4機しかないと言っていましたが、(今、自分たちの元には)4機しかないという意味だったのですかね。
ソレスタル・ビーイングとの関連を隠すためかプルトーネを除く3機はゴーグル等で偽装しているようです。
そのプルトーネとシャル・アクスティカは他の連載と連動していて、あの森野苺のようなルックスをした彼女がなんでこんな凄味の効いたお姉さんになってしまったのかが物語のキーになりそうです。

他に重要なキーワードは、ソレスタル・ビーイング及びフェレシュテを統括するコンピュータ『ヴェーダ』の存在、フォンの手錠を解除したりプルトーネで出撃することを許可したりとかなりの決定権を持っている様子。また試作機を示す“Y”が付いてはいますが、欠番になっている004のナンバーを持つプルトーネにも何かしらの秘密を持っているようです。

今回の企画は3誌に分かれていますが、デザイナーは統一されているようで、キャラクターは『おねがい☆ティーチャー』等で有名な羽音たらく氏、メカニックはオリジナルデザイナーでもある海老原氏と柳瀬氏が参加しているので、デザインは統一感があってアストレイ同様人気を博しそうですね。
個人的にアストレイは乗り損ねてしまったというか、いまいちハマれなかったので、今回の00関連の連動企画には期待しています。

一方、もう一つの大きな楽しみである『機動戦士ガンダムUC』では、非常に残念なことに今月から挿絵を担当するのが安彦良和さんから虎哉孝征さんへと変更になりました。当初からの予定通りということですが、別に虎哉さんの絵がどうこうというのではなく、福井晴敏+カトキハジメ+安彦良和のコラボレートが魅力だっただけに残念です。
物語は新章になり、ネオ・ジオンに囚われの身となったバナージと逆に連邦に囚われたオードリーことミネバの状況が描かれます。
そしてついにシャアの再来と言われているネオ・ジオンの新たな党首フル・フロンタルがその仮面を取り素顔を見せる……
うぅぅ…シビレます。シャアか?シャアなのかぁ~??
興奮しすぎです(笑)
「今のわたしは器だ。彼ら(スペースノイド)が望むなら、私はシャア・アズナブルになる」
とのことです。


◆電撃ホビーマガジン12月号◆

表紙はHGガンダムエクシア。
巻頭特集は、最新キットであるMGデスティニィー、HGガンダムエクシア、HGユニオンフラッグ、HGUCヤクト・ドーガを使って、ガンプラ塗装テクニック集です。
個人的にはあまり見るべき物はありませんが、こういう特集は定期的に行ってガンプラを塗るという楽しみを広げてもらいたいですね。自分で塗装した物は、パチ組みした物に比べるとより愛着が沸きますからね。

00関連ではこちらは『機動戦士ガンダム00P(ダブルオーピー)』が始まりました。時代設定はアニメの15年前にあたる2292年。開発段階にあったガンダムを模型誌らしく立体と小説で展開されます。
登場人物には若き日のシャル・アクスティカ(16♀)が描かれていて、小説でもシャルがソレスタル・ビーイングにガンダムマイスターとして加わるところから始まります。
メカニックでは、00Fにも登場するガンダムアストレアが偽装される前のオリジナルで登場します。形式番号GNY-001が示すとおり、エクシアのプロトタイプと思える姿がオリジナルデザイナーの海老原氏により描かれています。

ここでも組織を統括するコンピュータ『ヴェーダ』の存在が示されていて、イオリア・シュヘンベルグの出生と同じくソレスタル・ビーイングという組織の謎を解明するファクターですね。
そして00の世界観を解読するヒントとして、スペースコロニーの存在も語られています。宇宙世紀にも登場するラグランジュポイント、そのラグランジュ1にはユニオンが他の国家群に先駆けて建造したコロニーが数基存在し、またラグランジュ3には『クルンテープ』といわれる小規模コロニーをソレスタル・ビーイングがガンダム開発の拠点として建造したことになっています。
15年後になるアニメのストーリーではコロニーの数がどの程度に増えているか分かりませんが、プトレマイオスだけで宇宙で活動できるとは思えないので、この『クルンテープ』がアニメでも登場しソレスタル・ビーイングの拠点である可能性が高いですね。

別冊付録に掲載されている大河原邦男さんのインタビューによると、予想通りO(オー)ガンダムのデザインは氏による物のようです。更にはロックオンの相棒であるハロも手掛けているとのことです。

他には、『新世紀エヴァンゲリオン』の3年後を描く『新世紀エヴァンゲリオンANIMA(アニマ)』について、中心人物であるデザイナーの山下いくとさんのインタビューや新型エヴァ(F型の発展系のようでスーパーエヴァンゲリオン笑)の部分イラスト、そして高校生になった綾波レイのイラストが掲載されています。
連載の形態は、立体物と小説という00Pと近いものになるようです。

巻末には00のスタートでやや注目度は下がっていると思いますが、ガンダムSEEDの外伝アストレイズが、小説+立体そして、ときた洸一さんによる漫画で展開されています。安彦さんの仕事量にも驚きますが、ときたさんも負けず劣らずあちこちで目にしますね。

そして個人的に楽しみにしている八房龍之助さんの描く『スーパロボット対戦OGデバインウォーズ』の漫画も復活していました。
ゲームOG1でのキョウスケルートを漫画化した物ですが、ゲームではどうもバ○女にしか見えないエクセレンが非常に魅力的に描かれていてもう堪りません(笑)
特に今回描かれているDCに大敗し、所属基地のメンバーを失い、隊長であるゼンガー・ゾンボルトも戻らなかった場面のキョウスケとエクセレンのやりとりがシビレます!こういう関係ってなんか憧れますね。


◆ホビージャパン12月号◆

表紙はアヴァランチエクシア。
巻頭特集は見開きでいきなり00の連動企画『機動戦士ガンダム00V』です。
これで、00F、00P、00Vと3種類制覇です。う~ん付いていかねば(汗)

時代設定はアニメと同じ時間軸のようですが、切り口として20年近く前にガンダムを目撃したことをきっかけにMS開発史研究者となったロベール・スペイシー(50♂)という博士の回顧録といった雰囲気で、第1弾としてGN-001/hs-A01ガンダム アヴァランチ エクシアが取り上げられています。

別の連載と違ってエクシアそのものに追加装備を施した機体のようで、これでモビルスーツヴァリエーションのお約束であるプロトタイプ、欠番や幻の試作機、そして追加装備を施したフルアーマーの3系統が出揃った訳ですね。
姿形は変わっても、このお約束は顕在のようで、本編には早くも地上型、宇宙型、高機動型、長距離支援型、そして○○専用機とモビルスーツヴァリエーションを思わせる機体が数多く登場しています。
もちろん否定的な意味ではなく、メカ好き模型好きな自分にとっては大歓迎の状況です。

そのアヴァランチエクシアは、各所に追加のパーツが施されていますが、フルアーマーというよりは、機動力を上げるブースターの役割のようです。
このアヴァランチもオリジナルのデザイナーである海老原氏が担当しているので、破綻の無い姿にまとめられていて、更には、エクシア以外の3機のガンダムをデザインした柳瀬氏の描く機体に見られる黄色(金色?)の丸いGN粒子放出口が各所に見られ、デュナメスやヴァーチェと同じように質量の増えたボディを加速させる為の大型放出口といったところでしょうが、このデザイナー間を越えた統一感が設定にリアリティを与えるのでしょうね。

Z~ZZでは、このあたりの統一性が全く無かったた為に有象無象のモビルスーツデザインが生まれ、それはそれでデザインの制約を緩めて裾野が広がることになったのですが、ガンダムセンチネルでカトキハジメさんの登場以来主流になったモビルスーツの開発や系統が見た目で読み取れるデザインが生かされている感じがします。

他には、黒歴史というか無かったことになりかかっている(笑)TVシリーズのウイングゼロが、エンドレスワルツ版MGのキットを使った今風の作例で掲載されているのが目を引きました。
模型誌が新製品の紹介でスペースを割かれることが多い中、久しぶりにシビレる作例を見た気がします。

またいつも通り、ガンダム以上に力の入っているボトムズ特集もありますが、以前と比べて紙面が柔らかくなっているというか、電ホビに近づいているように感じました。


ということで、各誌ともガンダム00の連動企画が中心の紙面でしたが、この連動企画を読み解くことで、本編の世界観をより深く楽しむことができそうです。
商売の一環と言ってしまえばそうなんですが、ガンダム00という“祭り”に乗っかる為には、その商売の一環を含めて楽しんじゃえといった気分です。