整列機とは?

部品供給方法、部品供給装置のいろいろ

インターネプコン2018

2018-01-09 09:54:41 | 効率アップ
数ヶ月前にお知らせしていましたが、ウエステック
今年もインターネプコンに出展します。
会期は2018年1月17日(水)~1月19日(金)です。

インターネプコン自体は今年で47回目だそうです。
私が関わってからも20年くらい経つのですが、
20年前とは随分と様相が変わって来ました
(20年前と言えば、ITバブルが始まる前です)。

皆様ご存知の通り、いろいろな展示会が併設
されており、昔はインターネプコンが名実共に
メインの展示で、併設展も3~4つ程度だったのですが、
年月が経つに連れ、併設展は10コ以上。
しかも、歴史の浅い、しかし新しい技術が多い、
そちらの併設展の方が集客力が出て来ているように
思えます。

特に電気自動車関連・自動車用エレクトロニクス関連、
ウエラブル関連などが人気が有ります。自動運転技術や
AI搭載など、最近話題に上る事が多くなっている
キーワードがふんだんに関わっている分野です。

実際には、それらを支えている技術は
インターネプコンにも展示されているのですが、
裾野が広過ぎるためか、また、既に確立された技術も
同時に展示されているためか、今一つインパクトに欠けます。

さて、ウエステックの製品は全てがオーダーメイドです。
厳密に言えば、整列機本体は標準品で、在庫もしています。
しかし、カタログ販売のように、この機種を選定し、
この整列機を下さい、という商売ではありません。

整列機は、必ず整列治具とセットになります。
整列治具が無ければ、タイヤの無い車と同じで、
役目を果たしません。

そして、整列治具は、お客様の特定の部品を
並べるために、整列実験をしてから作ります。

ですので、展示会場内での受注はまず有りません。
実機を見て戴きながら、打ち合わせスペースで
商談する場合も、要は仕様打ち合わせの段階までしか
進みません。

あと、並べるための部品は、基本的に市販品か、
お客様の部品ですが、露骨に"どこどこのメーカー製の、
何という部品"と特定できる物は展示できません。

実際、「うちの製品らしい物が展示されている」
とクレームが来た事も有ります。

本当はそのお客様の製品ではなく、
形状が似ている市販品だったのですが、
部品の段階ですと、それこそ寸法測定でもしないと、
外観上は区別ができない物も多い事から、
誤解されてしまいました。

しかし、誤解を招くという事態も避けなければ
ならないので、予備として用意しておいた部品と
整列治具に交換し、展示会を続けました。

よって、それらの展示を見て戴いたお客様には、
「この部品の形状が並ぶのなら、うちの製品でも
並ぶんじゃないか?」といった具合に、
想像力を働かせて戴く必要が有ります。

年間で何百件も作っている整列治具の中には、
展示できれば強烈なアピールになると思われる
部品や整列治具がふんだんに有ります。

しかし、そのほとんどは展示できない、
つまり公に見せると、特定のお客様に迷惑が
掛かる物と思われるケースが多いです。

残念ですが、差し障りのない部品と整列治具の
展示に終始してしまわざるを得ないというのが
実情です。

以前のブログにも書きましたが、±0.01mmの
精度で加工できている整列治具とその部品を、
拡大してスロー再生させながら並べるところを
撮影した動画なども、展示できれば良いのですが、
それも叶いません。

実は、このブログでも、そういった写真や
動画をアップできれば、強烈なアピールに
なる事は分かっているのですが、展示会と
同じ理由で、差し障りの無い部品や、
絵をアップしています。

特に最近は、お客様は機密性を重視しています。
弊社に部品を貸し出さなくては、整列実験も
できないですし、整列治具も作れませんが、
貸し出しを渋るお客様も珍しくなくなって
来ました。

しかし、こればかりは弊社を信用して戴けないと、
製作が進められませんので、宜しく御願いします、
としか言いようがありません。