『Welcomeのぶ・ろ・ぐ』A recluse in Manila

隠遁オヤジは今日もまた桜散る散る日本と陽はまた昇るマニラにて世の無常を嘆きつつ、後は野となれ山となれ。

ミトコンドリアDNA

2004年08月25日 | 閑話休題(世相、健康、独白等)
 先日何気なくテレビのワイド劇場の再放送を見ていたら、バイカル湖が出てきた。
そうしたらいつ頃だったか、テレビで俳優の天海祐希が自分とまったく同じミトコンドリアDNAの塩基配列をした「兄弟姉妹」がバイカル湖周辺にすんでいるというので会いにいったという番組を思い出した。
 この番組を見た後、「イブの7人の娘達」(ブライアン・サンクス博士著:ソニーマガジン)を購入して読んだ。小生はたいして賢くないので、理解度は低いが、細胞の中にミトコンドリアという器官があって、そのなかに独自にDNAを持っているらしい。これは
普通われわれが呼んでいるDNAとは別のものだということだ。
 この「ミトコンドリアDNA」は、母親からのみ受け継がれ、決して父親の「ミトコンドリアDNA」が子供に伝わることはないそうだ。誤解してはならないのが、あくまでも普通いうところの遺伝子ではなく、「ミトコンドリアDNA」のことだ。
ということは母親の母親の母親の母親・・・・・とたどっていくと、たった一人の母親にたどりつく。
 現代人にミトコンドリアDNAを残した先祖は、たった一人の女性で、他の系統は途絶えたことになる。女の子が出産する前に死んだり、あるいは男の子しか生まれなかったのかもしれない。このたったひとりの女性を「ミトコンドリア・イブ」と呼ぶ。
 この本によれば、15万年前に、「ミトコンドリア・イブ」がアフリカで誕生した。ヨーロッパの人々の90%はこのミトコンドリア・イブの7人の女性を共通先祖としていることがわかったそうだ。
 なんと我が日本人は、95%が9人の女性を共通先祖としていることがわかった。つまり「ミトコンドリア・イブ」から派生した9人の女性の子孫だということだ。ヨーロッパよりも多いということは、この島国日本は、人の往来に多様性があったということだろうか?
 現在では、全世界の人類の系統樹(ツリー)をつくることができ、35人の共通先祖にまとめることができるそうだ。つまり、「ミトコンドリア・イブ」から始まり、すべての今生きている人類は、住んでいた場所や時代も違う35人の女性のうちの誰かを先祖に持つ
ということになる。
 また、自分の細胞(口内の頬の裏側の細胞)を爪で掻いてとり、英国の機関におくると自分(日本人の場合)が9人の母親の誰の子孫かがわかるということだ。
ちなみに費用は約25000円くらい。

 テレビのワイド劇場からこういう話しになってしまったが、この本を読んでいろいろなことを思ってしまった。
 この世では男がいばりくさって支配的になっていることに対していろいろいわれているようだが、よく考えると、母親の「ミトコンドリアDNA」しか子孫に伝わらないし、女のほうが長生きしている
し、亭主の死んだ後は保険金をもらえるし(笑)、結局最後は女のほうが強いかなぁ、なんて思ってしまいましたー。そう思うと、なんとなくかわいそうな男という生き物。おぉ、小生もそうだ。
「ちょっとだけいばらせてくれよー」っていう男たちの悲鳴にも似た叫び声が・・・。

 余談だが、ブッシュもケリーも400年さかのぼると、ある姉妹から派生しているそうな。

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