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WEcafe vol.58「義手・義足のお仕事」開催レポート

2017年03月19日 | WEcafe開催レポート

2017年3月12日(日)に、

東京・千駄木のさんさき坂カフェにて、

WEcafe vol.58「義手・義足のお仕事」を開催いたしました。

 

ゲストには、公益財団法人鉄道弘済会義肢装具サポートセンターの、

義肢装具士 桑山大介さんをお迎えして、

WEcafe久しぶりのスタートです。

 

 

まずは、参加者の自己紹介です。

今回はからだがテーマということで、

「気になる人体のパーツ」を皆さんに言っていただきました。

「男性ですが、仕事でネイルサロンに言って以来爪が気になります」

「学生時代に鎖骨を折っていて…」

「偏平足なんです…」

 

意外にも、皆さんいろいろな「からだ」エピソードをお持ちでした。

桑山さんも解決法をアドバイスしてくださったりして、

自己紹介だけで20分ほど盛り上がってしまいました。

(鎖骨をさわる桑山さん)

 

 

トーク本編では、

初めに義肢装具士の仕事内容、

義肢(=義手や義足のこと)の作製手順、

義肢の種類などをお話しいただきました。

 

 

また、昔の義足と現在の義足を比較して、

技術の移り変わりも教えていただきました。

最近の義足には、人工知能(AI)を搭載したものも登場しているそうです。

足の振り方を検知して、

より自然な動きができるように調整するそうです。

(上記義足に関する鉄道弘済会の紹介ページはこちらです)

 

 

最近パラリンピックなどで注目されるようになった、

スポーツ用義足の話題も出ました。

桑山さんがおっしゃっていたことで印象に残ったのは、

「義肢はあくまで道具であり、

スポーツでの成果は、99.9%、選手本人の努力によるもの」

というお言葉でした。

 

さらに、話題は義手へ。

なぜ義手は義足に比べて普及していないの?

自由に動かせるために必要な技術とは?

といった話で議論が盛り上がりました。

現在使われている筋電義手(腕の筋肉に力を入れたときに出る電気信号をもとに、義手の動き方をコントロールする仕組み)を、

さらに使いやすくするための技術として、

ここでもまた、人工知能による機械学習の可能性が挙げられました。

(特殊な義手に関する鉄道弘済会のページはこちらです)

 

 

(どんどんお酒も進みます)

 

初めて聞くこと、考えることが多く、

あっという間の1時間半でした。

お越しくださった皆様、どうもありがとうございました。



ある参加者の方の一言、

「誘われなかったら来なかった、でも来たらすっごく面白かった」

WEcafeをやっていて良かったなと思いました。

次回もぜひ、お待ちしております。



今回の様子は、twitterでもご覧いただけます。

まとめページはこちらです。


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