◆不満は我慢…政府に追従
念願の政権奪還を果たした自民党が、与党の「醍醐味」である予算編成作業で影響力を発揮できないでいる。
通常、年末に1カ月程度かけて行われる予算案議論は、昨年末の政権交代や平成24年度補正予算の編成などで今回はわずか1週間の短期決戦。
党内からは「短すぎて地元の意見を反映できない」との不満も漏れるが、滑り出し好調の安倍晋三政権に水を差さないよう政府の方針を追認するしかなく、党に残った議員たちは隠忍自重の日々を過ごしている。
◆反対述べさっさと退席
「地方公務員の給与をどんどん減らせというのは地方に『死ね』と言っているのと同じだ」
「地方を兵糧攻めにしている」
23日朝、自民党本部で開かれた政務調査会の全体会議。
22日に政府が提示した25年度予算編成の基本方針をめぐり、厳しい批判が続出した。
麻生太郎財務相が口火を切った地方公務員の給与削減方針は地方自治体だけでなく、国会議員の間でも反対意見が目立ち、夏の参院選への悪影響を懸念する声が高まっている。
だが、全体会議では、政府の削減方針に反対意見を述べるとさっさと退席する議員が相次いだ。
開始時に約80人いた議員は1時間後には30人に。
終了時は新人を中心に約15人しか残っていなかった。
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