【四季】 (2014/2/24):日本農業新聞記事
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東日本を中心に降った記録的な大雪から10日。被害が日々拡大していくのを聞き胸が締め付けられる。雪の重みでハウスが損壊し、イチゴ、野菜、花きが出荷できない▼桃、ブドウ棚の倒壊、畜産では豚や牛、鶏の犠牲も多い。関東甲信のJAでは管内の8割の施設に被害が出た地域も少なくない。復旧にも時間がかかる。太平洋側の雪害としては過去最大級となりそう▼内閣府の世論調査によると、将来の食料供給に「不安がある」は8割に上る。理由は「農地の減少や農業者の高齢化」(82%)、次いで「異常気象や災害による不作」(62%)、「食料や石油の輸入が停止する可能性」(53%)と続く▼農家の高齢化対策は農政の柱だが、異常気象による施策はどうか。「想定外」の豪雨、竜巻、猛暑、豪雪が毎年発生する日本列島。災害時の農業支援は素早く、手厚くを願う▼静岡県で小松菜を栽培する農家から「ソチ五輪で雪の被害が報道されない」と嘆く電話があった。ハウス30棟が雪の下敷きになった。農業をやめようか、2日間考えたが、「自分には小松菜しかない」と再出発を心に誓ったという。再建には3000万円が必要、しかも収穫まで無収入。果樹だと苗木を植えて6、7年はかかる。食べ物が普通に手に入ることに感謝する。
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東日本を中心に降った記録的な大雪から10日。被害が日々拡大していくのを聞き胸が締め付けられる。雪の重みでハウスが損壊し、イチゴ、野菜、花きが出荷できない▼桃、ブドウ棚の倒壊、畜産では豚や牛、鶏の犠牲も多い。関東甲信のJAでは管内の8割の施設に被害が出た地域も少なくない。復旧にも時間がかかる。太平洋側の雪害としては過去最大級となりそう▼内閣府の世論調査によると、将来の食料供給に「不安がある」は8割に上る。理由は「農地の減少や農業者の高齢化」(82%)、次いで「異常気象や災害による不作」(62%)、「食料や石油の輸入が停止する可能性」(53%)と続く▼農家の高齢化対策は農政の柱だが、異常気象による施策はどうか。「想定外」の豪雨、竜巻、猛暑、豪雪が毎年発生する日本列島。災害時の農業支援は素早く、手厚くを願う▼静岡県で小松菜を栽培する農家から「ソチ五輪で雪の被害が報道されない」と嘆く電話があった。ハウス30棟が雪の下敷きになった。農業をやめようか、2日間考えたが、「自分には小松菜しかない」と再出発を心に誓ったという。再建には3000万円が必要、しかも収穫まで無収入。果樹だと苗木を植えて6、7年はかかる。食べ物が普通に手に入ることに感謝する。