裁判官に「罰金」も=ベトナムで新規則
時事通信 2月22日(土)6時13分配信
【ハノイ時事】ベトナムでこのほど、公務員が仕事でミスをして国家に損害を与えた場合、ポケットマネーで補償させる規則が公布された。主に裁判官の誤審など司法職員が対象で、最高で給料3年分の「罰金」を科す。3月8日から施行する。
ベトナム国家賠償責任法は、無実の罪で有罪判決を受けたり拘束されたりした人の物的、精神的損害への賠償を義務付けている。違法な土地収用や課税にも適用される。新規則は、誤審や誤認逮捕、違法課税などをした裁判官ら職員に対し、賠償額に応じて段階的に「罰金」を規定する。
賠償額が3000万ドン(約14万5000円)以下なら、故意・過失にかかわらず担当職員は最高で月給1カ月分、賠償額が5億ドン(約240万円)以上なら24~36カ月分を国庫に納付しなければならない。
ベトナムでは先に、殺人罪で終身刑になり、10年服役していた受刑者の無実が判明し、賠償問題が注目されている。
【関連記事】
- 元首相暗殺の死刑囚減刑=最高裁「嘆願審査長すぎる」
- 反同性愛法案に署名へ=大統領が姿勢一転
- クルド人デモ、催涙ガスで鎮圧=反政府指導者拘束15年
- カヌーに覚せい剤183キロ=中国から密輸、台湾人ら逮捕
- 麻薬密輸団30人に死刑=ヘロイン2トン押収
最終更新:2月22日(土)6時18分