生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。
本澤二郎の「日本の風景」(1247)
<「ムサシ」は武蔵の国>
推測だが、KK「ムサシ」は、武蔵の国からとったものだろう。だんだん見えてきた。宮本武蔵は名前だけしか知らないが、彼も武蔵の国の出身という意味が込められているのかもしれない。戦艦武蔵は宮本武蔵の強さを拝借したものだろう。選挙屋「ムサシ」は、江戸や下総、上総、常陸などの地名から取ったのだろう。
<群馬県は武蔵の北端>
今の群馬県は武蔵の国の北端に相当する。群馬というと、馬である、馬が群れる場所で、格別の印象がない。戦国武将にとって、馬は貴重だが、ただそれだけのことである。馬は福島県の相馬の方がお似合いである。
従って古い時代に興味を持つ群馬県人は、好んで武蔵を愛用しているのではないだろうか。武蔵に格別の思いを抱くのかもしれない。選挙屋「ムサシ」は、武蔵の国に愛着を持つ株主・経営陣が付けたのであろう。
<福田赳夫との関係?>
「ムサシ」が自動の投票読み取り機その他投開票一切の選挙システムを開発、販売したのが、この会社の資料によると、1970年からだという。佐藤栄作内閣だ。7年8か月の長期政権は、72年の沖縄返還の時点で退陣する。
第1次角福戦争はほぼ70年からである。福田赳夫と田中角栄の権力闘争の火ぶたが切って落とされる時期でもある。福田は、安倍晋三の祖父・岸信介の派閥を継承していた。岸も実弟の佐藤首相も、共に福田を後継者にしようと企んでいた。佐藤内閣末期の福田は、大蔵大臣や外務大臣を歴任していた。それこそ党内に敵なしの佐藤内閣で、飛ぶ鳥落とす勢いがあった。
「ムサシ」はそんな場面で選挙ビジネス独占に打って出たことになる。強力な後ろ盾が、武蔵の国の福田赳夫ということになろうか。岸と佐藤が支援する福田こそが、ポスト佐藤の一番手を走っていた。衆目の一致するところである。
「ムサシ」の株主が福田支援者であったことが、おいおい明らかになるだろう。当時の中曽根康弘は小派閥の大将で、福田の足元に及ばなかった。
<金融機関を牛耳った赳夫>
福田は大蔵官僚で知られる。特に銀行・金融機関に強かった。「アメリカの金融機関とも」との憶測も出て不思議ではない。
以前、小泉純一郎を取材したことがある。小泉内閣発足当初、マスコミや出版社はこぞって小泉宣伝をしていた。筆者一人「純ちゃん、間違っていませんか」(データハウス)を書いた。彼の靖国参拝によって、日中友好を破壊したことに対する抵抗だった。
余談になるが、筆者は小泉の結婚式に招かれている。引き出物が、そこいらに転がっている時計だ。それが最近まで動いていた。これは仰天すべきことである。日本の時計技術はスイスに勝る。むろん、目下、有頂天になっているセガレの進次郎は生まれていなかった。
小泉は1回目の選挙で落選した。彼は福田邸の下足番を始めた。秀吉の草履取りを真似たのだが、福田家は大いに喜んだ。福田は、小泉の選挙区の金融機関に対して「小泉支援」を厳命した。以来、連続当選することになった。小泉が郵政改革を決断した背景には、銀行への恩義からでもあった。「派閥の終焉と日本の進路」(長崎出版)で触れておいた。
福田の金融機関に対する影響力は圧倒していた。「ムサシ」重用など容易なことであったろう。
<康夫に献金事実>
どうして「ムサシ」と福田とを関連付けるかというと、この選挙屋が福田の後継者である康夫に政治献金をしていることが発覚しているからである。星島二郎・中野四郎の秘書をした中原義正は「政治献金は賄賂」という正真正銘の事実からすると、福田康夫への献金は親子2代に渡って、であろう。
福田の存在なくして「ムサシ」の今日はなかったろう。もっとも、この問題の発覚で康夫は、驚いているかもしれない。父親は岸の意向で振り回された政治人生だった。しかし、康夫は右翼を嫌っていた。だから小泉や安倍を嫌った。先の選挙でさっさと引退、セガレにバトンタッチしている。
康夫のセガレなど知る由もないが、同じように「ムサシ」に驚いているだろう。筆者は康夫を知らないが、弟の伊香保温泉の「横手館」に婿入りした郁夫とパイプがあった。彼こそが福田秘書として政治記者の窓口をしていたからである。本来、彼が政治後継者だった。
<福田後継の安倍晋太郎スポンサー?>
事情通は「安倍晋太郎のスポンサー」と断言している。その可能性は、すこぶる高いだろう。安倍は岸の娘婿である。岸後継者が福田赳夫である。福田政権は岸派を後継したからである。
福田側近で知られた田中龍夫は、あるとき筆者だけに「どうして福田さんは安倍の言うことばかり聞くのか。それは岸派を後継した謝礼を払っていないからだ」とぼやいたものだ。岸の遺産をそっくりタダで手に入れた福田は、それゆえに岸の意向に逆らうことは出来なかった。
そうしてみると、福田スポンサーが後継者の安倍のスポンサーになって当然だろう。「ムサシ」と旧福田派の関係は、安倍現首相との関係にも及んでいる可能性を否定できない。
なぜなら安倍は、父親の政治資金とその団体をそっくり継承している。遺産相続の場面での脱税疑惑も持ち上がっている。週刊誌が書いている。
<小沢一郎は知っている>
ようやくにして思い出したのだが、小沢一郎と「ムサシ」のことである。彼も「ムサシ」のことに気付いている、全てを知っているはずである。もし、知らないとすれば、筆者同様無頓着な人間に違いない。
筆者にとって、選挙の不正問題など遠い世界のことで、日本でありえないと信じ込んできた。投開票を、民間の独占企業が牛耳っていることなど知らなかったからである。
小沢は知っている。彼は選挙のプロだ。小選挙区制を導入した張本人である。選挙担当役所である旧自治省の大臣を歴任している。役所の選挙人脈を握っている。
エコノミストの植草一秀は、菅直人と小沢の民主党代表選の党員・サポーター票にも不正が行われていた、犯人は「ムサシ」ではないか、と指摘している。
それにしても、これまでなぜ究明されなかったのか。小さい不正だとなかなか証拠をつかめない、からだったのか。それとも東電のように「ムサシ」は各党・政治家に献金して口封じをしていたからなのか。第2の東電なのだろうか。
国民はもっとも公正であるべき選挙の投開票事務が、民間の1企業独占という事実に驚愕している。これは不正云々以前の問題である。そこでの不正が事実であるとすれば、日本の戦後民主主義は完璧に崩壊することになる。これほどの重罪はないだろう。その罪は万死に値する。
司法・立法・行政の存立そのものが問われている事件であろう。国民は「ムサシ」の真実を知る必要があるのである。
2013年1月8日7時45分記
政党助成金 18年で5677億円28党中21党が解散・消滅「違憲 撤廃せよ」 共産党主張http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-01-09/2013010902_01_1.html2013年1月9日(水)しんぶん赤旗電子版 国民の税金を政党に支給する政党助成金の総額が、1995年の制度実施から昨年2012年までの18年間で5677億4177万円に達することが本紙の調べでわかりました。 「削るなら『政党交付金』から始めることこそ『身を切る』やり方」(「東京」昨年12月18日付「発言」欄)と批判の声があがっている政党助成金。しかし、自民、民主、公明各党などはその声に背を向け今年も受け取ろうとしています。自民党が45%に 受け取り額のトップは自民党で2565億9656万円。累計総額の45%を占めます。民主党分は30%で1712億3275万円にのぼります。 両党を含め18年間に政党助成金を受け取った政党数は28党(党名変更は1党でカウント)。うち21党は、政党助成金を手にすると政策や理念そっちのけの離合集散を繰り返して解散したり、政党要件を失って消滅しました。 昨年末には新党日本、太陽の党、新党きづな、新党大地の4党が、総務省に解散届けを提出しながら政党助成金を受け取りました。 政党助成金は、国家から独立した自主組織としての政党本来のあり方をゆがめ、政党を堕落・腐敗させています。 今年13年分の政党助成金(年総額約320億円)の各党支給額は、総務省に受け取りの請求をした政党の今年1月1日現在の所属議員数や昨年の総選挙得票などを元に機械的に計算されます。議席増となった日本維新の会や、「日本未来の党」を党名変更した「生活の党」も新たに受け取る方向です。 日本共産党は、支持政党にかかわらず国民の税金が各党に配分される政党助成金制度は、憲法が定めた思想・信条の自由を侵すとして一貫して受け取りを拒否し、同制度の撤廃を求めています。一般紙も問題視 消費税増税や議員定数削減をあおってきた一般紙も 「まさか政党交付金欲しさで政党を作っているわけではなかろう。だが国会議員が集まれば政党になる、政党などいつでもできると、政治家自身が勘違いしていないか」(「毎日」3日付社説)、「『企業・団体献金の禁止』が制度導入の前提だった。それがいっこうに進まないまま交付金を受け取っているのでは、二重取りではないか」(「朝日」昨年12月15日付社説)と政党助成金を問題にしています。
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税金泥棒総理の尊称を!
2013/1/8(火) 午前 9:02
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2013年1月7日(月)しんぶん赤旗電子版
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●yamaji20062001(気ままな独り言)
2010/1/8(金) 午前 11:46
国際比較、政党助成金制度と国会議員数
この記事のURL: http://blogs.yahoo.co.jp/yamaji20062001/40689841.html
●gann(天地の超常現象)
政党助成金が絡む“未来の党”の人事 年内分裂なら阿部、助成金受け取れず
2012/12/25(火) 午後 5:56
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●atushi (真正保守を訴える)
政党助成金に対して根本的な疑問を抱かざるを得ない。
2013/1/6(日) 午後 11:09
この記事のURL: http://blogs.yahoo.co.jp/atunao2002/65805358.html
●ak0*8*0( にほんの島 クナシリ・エトロフ)
政党助成金 解散した政党も がっぽり、
2013/1/3(木) 午後 8:05
この記事のURL: http://blogs.yahoo.co.jp/ak08880/55268049.html
●oce**n1616 奥村勉の言いたい放題
政党助成金制度に対する??
2007/8/9(木) 午後 0:24
この記事のURL: http://blogs.yahoo.co.jp/oceann1616/16420481.html
転載元:
軍事費削って!5秒に一人、飢餓で命を落とす子ら
米国は非合法活動で世界を混乱に陥れるhttp://yokodo999.blog104.fc2.com/blog-entry-858.htmlhttp://img.mixi.net/img/basic/icon/blank001.gif
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
米国国防総省(ペンタゴン)の良識派が、北朝鮮政策をガラリと変更、安倍晋三首相、小泉純一郎元首相、竹中平蔵元総務相ら「北朝鮮利権屋」への処罰が注目される
◆〔特別情報①〕
フリーメーソン・イルミナティ筋(ニューヨーク・マンハッタン島発)によると、米国国防総省(ペンタゴン)の良識派が、北朝鮮政策をガラリと変更したという。政策を変更したのは、北朝鮮が2012年12月12日午前、北西部の「西海衛星発射場」から、「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイルを発射し成功させたのが、キッカケだった。これに衝撃を受けたのだという。このミサイル発射の何にショックを受けたのか?
http://blog.kuruten.jp/itagakieiken/237421http://img.mixi.net/img/basic/icon/blank001.gif
[飯山一郎氏]「アメリカとイスラエル・ユダヤの深い関係」は終焉し、 「アメリカと北朝鮮・ユダヤの新しい関係」が始まるのだ。http://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=39738http://img.mixi.net/img/basic/icon/blank001.gif
竹下雅敏氏からの情報(3点)です。
昨日のコメントでの、"北朝鮮を中心とする偽ユダヤ人の国"についてですが、この飯山一郎氏の情報が決定的です。またフルフォード情報とも合致しています。
これは私の憶測なのですが、こうした計画に小沢一郎氏が何らかの形で絡んでいるのではないかという疑念が拭えません。私は小沢氏をまったく信用していません。権力を求める人は信用出来ないのです。
(竹下 雅敏)
――――――――――――1点目――――――――――――転載元より抜粋)飯山一郎のLittle HP 13/1/8 グーグルの会長やリチャードソン前ニューメキシコ州知事の訪朝目的の一つは、北朝鮮内のユダヤ人勢力のトップとの秘密会談だ。
このことは、大連在住の大物ユダヤ人の一行が2~3日前から北朝鮮入りしていることと符合する。(GT情報)
イスラエルと米国ユダヤロビーが全力で応援したロムニーに勝利したバラク・フセイン・オバマは、イスラエルのネタニヤフ首相の意向などは完全に無視して、「新・ユダヤ政策」を打ち出そうとしている。
つまり、「アメリカとイスラエル・ユダヤの深い関係」は終焉し、
「アメリカと北朝鮮・ユダヤの新しい関係」が始まるのだ。
――――――――――――2点目――――――――――――転載元より抜粋)ヤン教授の北朝鮮情報 9/5/11 「いま,大連でも平壌でも,“移住イスラエル人” が増えている.」
と済州島の梁 (ヤン) 教授は,最新情報を伝えてきた.
“移住イスラエル人” とは,イスラエルから大連に移住してきたユダヤ人だ.
もっと詳しく言うと,イスラエルという国を捨てて大連に移住してきた人達だ.
「3年もしないうちに,“移住” は何万人規模になるだろう.」
そして,驚くべき “予想” を付け加えた.
「10年後には何十万規模になる.そして,第2のイスラエルができる!」
さらに,もっと驚く情報がある.
「この第2のイスラエルをつくる運動を進めているのは,北朝鮮在住の日本人だ!」
と言うのだ.
私が驚いたのは,その運働の名前だ.なんと,『福計画』.
(=フク(Fortune Under Korea)プロジェクト)
――――――――――――3点目――――――――――――転載元より抜粋)ヤン教授の北朝鮮情報 9/5/13 「第二のイスラエルは,38度線のすぐ向こう側にできる.社会形態はキブツだ!」
と済州島の梁 (ヤン) 教授は,“驚天動地” の近未来図を明快に語りはじめた.
満州にユダヤ人の自治区をつくるという計画には,80年もの歴史があるのだ.
この計画は,当初 『河豚 (フグ) 計画』 と名づけられた.
ユダヤ人は河豚みたいに “毒” もあるが,調理の仕方では最高の料理になる…,というわけだ.
この計画を発案したのは,日産グループの総帥・鮎川義介だった.
注目すべきは, 『河豚計画』 を大日本帝国政府が閣議決定をして,“国家の方針”として,実際に,満州国において実行に移していたことだ.
ちょうど,ナチス・ドイツによる迫害から逃れた,何万人ものユダヤ人がシベリヤ経由で満州に到着しはじめていた.
このなかには,“日本のシンドラー” 杉原千畝氏が救った6千人のユダヤ人もいた.
この6千人も,満州における大日本帝国陸軍の救助活動と保護活動がなかったら,野垂れ死にしていた可能性が高かった.
だから今でも ユダヤ人だけは 大日本帝国陸軍には感謝しているのである.
杉原千畝氏の行為は,大日本帝国政府が閣議決定をした 『河豚計画』 に沿ったものだったのだ.
その後,『河豚計画』 は,同盟国・ナチス・ドイツの圧力により頓挫する破目になる.
しかし,反面,それから60年以上も続く “不思議な友情” が生れていた….すなわち,“ユダヤ人と日本人の連帯感” である.
この友情と連帯感は,満州国で生まれ,北朝鮮で拡大培養されてきた.
その一つの “結論” が…,
「38度線の北側に第二のイスラエルをつくる.社会形態はキブツとする!」
という壮大なスケールの “建国運動” だ.
この巨大なプロジェクトに,移住イスラエル人達が,三々五々,参画しはじめている.
つまり…,
『河豚 (フグ) 計画』 は,現代においても生きているのである.
本澤二郎の「日本の風景」(1249)
<安倍デフレ脱却は嘘>
またまた弱肉強食・格差拡大派の竹中平蔵一党が、公然と安倍官邸に乗り込んできた。そのせいだろうか、もともと国民の支持の低い政権に対して、列島から、新たな怒りが噴出してきた。そうした友人がまたしても1時間も電話をしてきた。「デフレ脱却は嘘である。副作用が怖い」と断じた。その通りである。安倍や竹中の浅智恵で、日本の沈下は止まるどころか、速度を速めることになろう。この国は3・11による放射能まみれから、とうとう政府の脳乱経済政策で、さらに悪化することになるのだろうか。
<物価は需要と供給で決まる>
いま家庭の中は、物・モノで膨らんでいる。テレビのない家があるだろうか。洗濯機のない家庭など見つけることなどできない。多くが車を持って、途方もない高い税金を払っている。
物の値段は需要と供給で決まる。この原則が変わることなど無い。需要が少ないところでは、価格は下がる、上がることはない。上げれば、さらに消費が冷え込むだけだ。小学生でもわかる理屈以前の理屈であろう。
正確にいうと、全くゼロではない。古くなった洗濯機を買い替える家庭は少しある。しかし、お先真っ暗の世の中だから、庶民は安くていいものを購入する。海外からの、安くていいものが手に入る日本である。安かろう、悪かろう、の製品などに、市民は目もくれない。そんな製品は最初から排除される。
買い替え需要は、したがって、景気を強く押し上げる力はない。多くの物産・工業製品は、今後とも横ばいか下がってゆく。コストの低い近隣諸国から安い製品が輸入されてくる。安倍の言う2%インフレは起きない。
<買いたい製品はない>
要するに、これを買わないと生活が成り立たない、何としても買いたい、という製品が存在しない日本である。日本で売られる製品の競争は、それゆえに激しさを増すことになる。値下げ競争がなくなることはない。これぞ市場原理なのである。
いま家電メーカーが4Kとかいうテレビ新製品を売り出したが、これに飛びつく家庭がどっと生まれる可能性はない。現在のテレビで十分間に合うからである。
それは車についても同様である。高いものは一部の富裕層が手を出す程度だ。オバマに限らず、これから欧米各国の指導者は、当然のことながら優遇の塊である富裕層の課税強化に関心を抱いている。そのため、富裕層もまた消費に慎重になっている。
結論をいうと、物が沢山売れることはない。金は動かない。日本だけでなく国際的な傾向である。世界的不況が、さらにそれに追い打ちをかけている。デフレ脱却はない。其の分、年金生活者は命をつなぐことが出来るのだが?
<投資先がない>
財閥は莫大な預貯金・資産を保有している。200兆、300兆円だ。投資先があれば、いくらでも投資する余力を持っている。しかし、この世界的大不況下、利益を上げる投資先がない。
政府・日銀が円札を輪転機にかけて刷りまくっても、実際のところ、無意味なのである。借りない。金はあるのだから。それでも刷りまくると言う、これの副作用が恐ろしい。
人々が消費したい物がない、需要が無いのだから、投資は出来ない。したがって雇用は増えない。逆に、資本家は社員の削減、非正規社員による雇用調整に熱心である。労働者の給与は悪化するばかりだから、消費は落ち込んで、景気はさらに落ち込む。
中曽根バブル崩壊後の20年余、こうした右下がりの経済の日本である。自公政権の公共事業のバラマキで、既に財政は破綻しているではないか。それでいて、また同じことを自公はやろうとしている。狂気の経済政策である。
<空洞化は必然>
政治と経済の不安の連鎖が市民の心を暗くしている。日本国内に新規の工場は出来ない。むしろ、どんどん縮小・閉鎖されて、海外へ出て行っている。
いうところの空洞化は定着してしまっている。その上、石原と野田の尖閣問題の表面化で、日本製品は中国で売れなくなってしまった。これの大打撃は実に大きい。日中関係の凍結状態によって、欧米や韓国・ASEANは大喜びだ。
一部の工場は、中国からASEANへと工場を移転させている。日本には戻らない。戻れない。中小企業でさえも中国・ASEANへと移転している今日だ。日本の空洞化は定着してしまっているのである。
日本で作った高額な商品は売れない。競争力を失っている。値引きして下げるしかないのだ。インフレは起きない。デフレの継続だ。
<日銀の輪転機を回して超借金・国家破綻>
さすがに、就任早々の今は口に出さないが、安倍の頭脳の低さを永田町の住人は、昔からよく知っている。誰も期待などしていない。強いて言うと、安保政策で改憲軍拡論者・好戦派ということぐらいである。
それにしても、安倍の経済政策は恐怖だ。副作用の大きなガン治療薬を、何も知らない日本人に対して、生体実験をしようというのである。さすがに、外国では使われない。いまは質素倹約しかないというのに。
安倍は、経済などまるでわかっていない。既に1度経験済みであろう。これまで苦労したことなどない無能人間だと、永田町で評価されてきている。常に、誰かの操り人形だ。そういえば、目下、ワシントンの操り人形になろうとして1月訪米を具体化させようとしたが、ワシントンからも“待った”がかかった。
そのせいかどうか、ただひたすら2%インフレ実現のためにと、経済財政諮問会議を発足させ、昨日初会合を開いた。なんと竹中一派の原発推進派ばかりのメンバーである。彼らと共に、まずは日銀の輪転機を奪い取って、円札を刷りまくるというのだ。その結果、円の価値は下がる。日本国債も下がる。円安にぶれさせるのだという。
他方、超バラマキ公共事業予算を編成する。金が無いのだから、むろん、国債を大量発行して、現在の1000兆円借金を、さらに膨らませてゆく。孫やひ孫たちに借金を残してゆく、という馬鹿げた政策を強行するというのだ。
野田も狂っていたが、安倍はその数倍、狂っているのである。国家破綻へと突き進むというのだろう。欧米は苦しくとも歳出削減、財政の健全化に死に物狂いの努力をしているのに、である。
<円安・生活必需品値上げで個人破産>
円安によって財閥輸出企業は、多少もうかるだろうが、各国とも景気は悪化している。極端に輸出は伸びない。それよりも、輸入大国の日本の被害は、庶民生活を直撃してくる。この副作用が怖い。既にガソリンや灯油の大幅値上げに悲鳴を上げている列島である。
電気・ガスは言うに及ばず、食料品をも直撃してくる。市民生活の悪化は、さらに消費を落とし、景気を冷え込ませることになろう。
10%消費税下の生活必需品の大幅値上げの影響は計り知れない。
円刷り政策は、国の財政と家計を破綻させることになろう。
<五輪誘致の無駄作戦にマスコミ動員>
おまけ付きの2013年のお笑い無駄遣いの筆頭は、2020年の東京五輪誘致という。猪瀬や石原は、その関連の無駄経費を肩代わりしてくれるだろうか。NHKはじめ新聞テレビが大宣伝に躍起だが、財政も家計も破綻するような東京での開催は、壮大なる無駄・借金を膨らませるだけであろう。
開催派は数千億円の借金を肩代わりする覚悟があるのかどうか。是非とも聞きたいところである。これも孫子らへのツケになるのである。
昨日、初めて上野の東京都美術館に足を向けた。日本書道美術院主催の第67回「日書展」で孫が入賞したというので、家族を代表して見に行った。「挑戦」という文字だ。いい字である。
人間は常に挑戦が必要だが、国民を不幸にするような挑戦はNOである。美術館には早くも五輪誘致の垂れ幕がかかっていた。
2013年1月10日8時35分記