いつのまにか、多臓器不全

普通より元気なオッサンがいきなり多臓器不全!?生死の境をさまよった約2か月間の闘病と、その後。

6月18日(木):元気のないすいか

2009-09-05 22:57:16 | 救命センター入院4週目
いつのまにか、多臓器不全
6月18日(木):元気のないすいか。



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[Tの定期メール]

朝:熱は昨日より少し下がりました。
けど、まだ微熱があるみたいだったのでそっとしときました。
今、人工呼吸器を酸素濃度の30㌫に設定していますが、呼吸回数は設定されていません。つまり、呼吸自体は全て自発呼吸です。
そして、気管切開のことですが、本人にとっても今より楽になると先生が言っていたので、もしかしたら今週末にでもするかもしれないです。

夕:朝8時 F医師より
(昨日のような元気はなく、汗を大量にかいている。脈拍が110~120くらいまで、呼吸数は30回/分前後。かなり多い。呼吸器を外す痰の吸引をしてもらったが、しばらくしてまた息がしんどいというので、看護師さんに言う。いろいろ本人に聞いているうち、F医師がきて、呼吸器の押し出す設定を5→10に変更した)
現在、完全に自発呼吸の状態で一晩様子を見ているが、二酸化炭素の体内の蓄積量が増えているそうだ。
少し設定を戻したので、9時ごろには良くなっているだろう。
やはり、まだ呼吸をするための筋肉が疲弊している状態で、慣らしていく必要がある。そのため、本人が楽に呼吸器を離脱するには、やっぱり気管切開したほうがよいだろう。ちょうど今はランニングをして息が切れた状態のような感じで心拍数が増えている。二酸化炭素が体にたまっているせいで、一時的にぼーっとした感じになっている。
やっぱり呼吸のトレーニング中なのでしんどそうでした。
足をもんでくれといったので、みんなでもみました。
いつ目覚めるかわかりませんが静脈麻酔も手術の間の短時間しか投与しないらしいです。2日に一回透析をしているので、目覚めるまで、そんなに長くかからないはずです。



[主治医O先生の話]

 昨晩は熱が38度7分出たので、昨日より抗生物質を使用している。
 毎日採血して血の検査をしているが、本日は動脈から直接採血し、細菌検査をしている。呼吸器がはいって、点滴、透析のドレーンが入っているので、感染が起こりやすいためである。
 それで、もし何かが見つかったら、抗生物質の種類を変えて対応することになるかもしれない。体の皮疹は感染症と関係ないと考えている。
 サンプルによる検査結果がまだなので正式なコメントではないが、皮膚科の方でも薬疹だろう、と言っている。
 ウイルス性のもので、出ていないものがあるかもしれないが、すでに時間的に免疫が確立しているはずなので、いまだに出ているのは説明がつかない。
 とにかく明日午前中に、気管切開をしようと思う。それで、じっくりと呼吸器の離脱をすすめていく。
 一気に良くなったかなと思うと、まだ戻るような感じになるが、その波の繰り返しになるだろう。それから、気管切開のときに、静脈麻酔も少し行うので、また覚めるのに時間がかかるかもしれない。
 心不全状態はほとんど解消されているし、肝臓も現在ほとんど問題なくなった。腎臓以外は戻っている。



[妻の記録]

 余計なことをコミュニケーションする余裕がないようだった。まだまだ自発呼吸に任せるには、筋力がついていない。
 ぼーっとするようになって、明らかに良くない。看護師さんに相談していたらF医師が来てくれて、人工呼吸器の設定を元に戻してくれた。二酸化炭素が体にたまりだしているそうだ。「吐く」ことが難しいらしい。1時間くらいで元に戻るだろうとのこと。
 こんなことをごちゃごちゃ繰り返しながら呼吸リハビリは少しずつ進むのだろう。
 熱がよく出る。それでわきの下やそけい部にアイスノンをいれてくれるのだが、夫はそれがとても嫌がっている。


[すいかの記録]

 胸の痰が引っかかり、昨夜から朝まで非常に苦しかった。「ゆっくり大きく息をする」といわれるが、心音にせかされた感じで十分息を吐ききれず、二酸化炭素がたまったらしい。
 この日、男のH看護師が担当になる。これまでも毎日、担当看護師が決まっていたはずであるが、気づかなかった。H看護師は、顔つきや話し方が昨年研究室にいた学生に非常によく似ている。痰の取り方も丁寧で上手である。一口に痰を取るというが、喉にチューブを突っ込むわけで、オエッとなるし涙が出るという、非常に苦しい処置である。その苦しみの度合いが、看護師によって全然違うのである。
 私は呼吸器をくわえたままなので、唾が糊のように口を固めくっ付いてきた。水で口の周りを湿らせて洗浄して欲しいと思い、意思表示する。この一件はA先生が処置してくれた。
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