いつのまにか、多臓器不全

普通より元気なオッサンがいきなり多臓器不全!?生死の境をさまよった約2か月間の闘病と、その後。

6月11日(木):水気のないすいか。尿なし、発疹、部屋移動。

2009-08-31 23:08:01 | 救命センター入院2週目
いつのまにか、多臓器不全
6月11日(木):水気のないすいか。尿なし、発疹、部屋移動。



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[Tの定期メール]

朝:安定しています。脱水気味だったため透析をいったんはずしていますが、手のシワが減ってきたところを見ると、体に水分が戻ってきているようです。
尿の出はあまり良くない状態が続いています。
数日前より体に発疹が出ていたので、皮膚科の先生にみてもらったそうです。
モニターでは
脈→75~85
血圧→145~150
酸素飽和度→100
呼吸→15回/60秒でした。
「今日は6月11日木曜日だよ」と話しかけると、脈が93まで上がりました。

夕:部屋が、個室から、しきりのない大部屋に移動しました。
本日、通常(慢性腎不全用)の透析開始。12時10分から始まって、3時10分終了。
血圧も下がることなく、問題なし。
筋弛緩剤が打ち切りになって2日目です。麻酔は倍増したけど、意識が戻り掛けている模様。苦しさを感じているのではないかと心配だが、もう少し様子を見るとのことです。
皮疹の検査の承諾書を書きました。皮膚の写真を撮り、組織をとって、調べるそうです。
夜も変わりませんでした。
血圧は最高170前後位で最低60前後でした。脈拍は80前後位でした。



[妻の記録]

 大部屋に移った。個室よりは状態が少し良くなったということか。医療機器も、点滴も数・量ともに少しずつ減っている。
 大部屋は6つの重体患者のベッドがおかれ、モニター、点滴、人工呼吸器などジャンジャン音がなりまくり、常に騒々しい。個室にいたころは、自分たちだけなのだと錯覚していたが、実は、まわりの人たちも大変だったのだ。

 1日3回の面会で、毎回、熱いタオルで顔を拭いている。顔はものすごく脂っぽく、タオルは茶色くなる。なんとも拭きがいのある顔だ。

大部屋に移った日、何か夫自体が「温泉の源泉」を思わせるような
何か不思議な雰囲気を漂わせていた。
ああ、古いものを捨てて新しくなるんだ、エネルギーを貯めているんだと何故かすんなりとそう思った。



[娘の記録]

 母は感極まった様子で
「温泉のように生命力がこんこんと出てくるみたい」
と言っていたが
「ウチはもっと早くから気づいてたわい」
意地を張った。(心の中で)
 救命センターに来てから1、2日で、ああもう大丈夫、と思ったからだ。
 私が能天気だからそう思ったのか?否、これはれっきとした直感である。つまり、たんなる能天気であったかもしれない。
 しかし、そうした、"ボンヤリとした正体不明の希望"を胸に抱きつつ、腎臓の数値の悪化を聞いた時には、やっぱり良くなっても人工透析は免れないな、と思った。

 部屋が大部屋に変わったが、まわりの患者さんには私と変わらない歳の方(事故で意識不明の重体)もいたことが分かった。毎日通う家族用待合室で、よく一緒になる御夫婦が、その方のご両親だったことも分かった。彼の体には父よりもたくさん管が入っていたと思う。
 ほんの10日前、突然の家族の危篤というショックを受けた私たちは、御夫婦と彼のことを考えると本当に自分たちのことのように思えてしまう。
 この切なさは言葉では言い表せない。
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6月10日(水):24時間透析が外れて…

2009-08-30 18:05:59 | 救命センター入院2週目
いつのまにか、多臓器不全
6月10日(水):24時間透析が外れて…



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[Tの定期メール]

 異常無しです。脈拍も少し下がってきました。脈拍95前後血圧140前後で最低60前後でした。
 看護師さんと足浴、爪切りをしました。
 脈拍はだんだん下がってきて75を少しきる位でした。血圧最高145前後で、最低は60前後でした。



[主治医O先生の話]

・透析について
今後は間欠的な透析となる。一日透析をはずせば腎臓の数値は悪くなっている。今後の腎臓については専門医の方に任せることになる。


・体が酸性へ傾いている
この状態は、透析によってすでに良くなっている。

・「起こす」ことについて
今後は自分で呼吸できるように少しずつ慣らしていく。
すでに筋弛緩剤は昨日から投与を止めている。
そのため静脈麻酔(プロポ)を増量している(5→10)。意識レベルを見ながら、麻酔薬も投与量を徐々に減らしていく。
呼吸器を入れる直前まで意識があったということや、脳の疾患がないことから、「起きない」ということは考えにくいが、肝臓の状態が完全ではないため、起きるまでは相当時間がかかると考えられる。

・全身の発疹
薬を減らしても変わらずに出ているので、皮膚科医に診てもらうことにした。必要であれば、投薬する。

・発熱について
37度程度の微熱が続いている。炎症反応は低いとはいえ、どこかに少しあるのかもしれない。
今後は感染症についても定期的にチェックしていき、必要があれば抗生物質を入れる。

・本日15時すぎより、気管支鏡にて、右肺の無気肺状態の部分の治療と痰の排除を行う。



[妻記録]

 持続的な透析が外れて1日経って、もう腎臓の数値が悪くなっているのか、と少しショックを受ける。

 私たち家族にできることは何だろうか。
 いつも考えていたが、この救命センターというところでは、家族のできることはほとんどない。
 医療以外のこと、例えば体をさすったり、見守ることや、顔を温かいタオルでふくこと、伸びた爪を切ること、そういったことしかないのだ。
 それでもできることがあるだけありがたい。

 看護師さんは私たち家族に、足浴や洗髪を一緒にやれるように、できるだけ面会時間に合わせてくれている。救命の看護師さんは、家族のサポートも仕事のうちに入っているようだ。
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6月9日(火):24時間透析が外れる

2009-08-28 22:10:48 | 救命センター入院2週目
いつのまにか、多臓器不全
6月9日(火):24時間透析が外れる



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[Tの定期メール]

朝:異常無しです。脈拍や血圧が高くなっていることは、あくまで推測ですが体が酸性に傾いていたのが治ってきたので、昇圧剤(DOB)が効き始めたせいだと思います。脈拍95前後血圧最高160前後で最低65前後でした。

夕:今日昼行ったとき、いつもついている透析がとれていました。何故かと母さんが尋ねたところ、一度にザッと透析できる位まで全身の状態が回復したためらしい。です。
あと心拍数が高かったのは、体が脱水ぎみになったためでした。父はのどが渇いていたのかもしれないです。夜も脈拍は高めでした。脈拍105前後血圧最高140前後最低は60前後でした。



[妻の記録]

 昼に面会に行ったら、透析が外れていた。大丈夫なのかと心配になったので、訊いてみた。今後は慢性腎不全の人と同じ透析に切り替えるとのこと。
 それに、少し水を引きすぎて、脱水気味になっているようだ。

 水分多くても心配、しなびても心配。
 どうか、いいかげん真ん中になってほしい。



[娘の記録]

 このころは、カタボン(昇圧剤。DOBというやつも入れている)の投与量がだんだん減ってきて、毎日「カタボン減ったカタボン減った」と喜んでいたように思う。(もうこの日にはカタボンは無くなっていたような気もする。)
 そういえば、「カタボン」を「バカボン」といって笑っていた。
 
 透析で、体内から水を出し過ぎた、とのこと。数日前までむくんでたと思えば、今はしなびてて、「いそがしいなあ」と思った。
 しかし脈拍が妙に速い理由がわかってよかった。
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6月8日(月):心不全、腎不全、今後のこと

2009-08-28 21:49:24 | 救命センター入院2週目
いつのまにか、多臓器不全
6月8日(月):心不全、腎不全、今後のこと



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[Tの定期メール]

朝:今日は安定していました。脈拍70前半~80、血圧最高160前後、最低75位でした。僕は20間位いましたが不整脈は起こっていなかったです。今日の昼に先生が来られるのでまた母さんがまとめてメールします。

夕:夜も異常はなかったです。始めの20分位処置中だったのでなにかと思ったら、透析の機械を胸から脚に付け替えていました。そのせいで心拍数がけっこう高かったです。もしかしたら痛かったかもしれないです。脈拍は最初は110位でしたが帰り際になると90後半位でした。 血圧は最高160前後で最低は65前後でした。



[主治医O先生の話]

■心臓:不整脈は6日の夜~7日朝にかけて多く起こっていた。
7日の夜も期外収縮がおこっていたことについて→今までも胸がどきどきすることがあったと言っていたし、それがたまたま起こったという可能性はある。しかし、それが心不全の原因とは考えにくい。心不全は良くなっていっているからだ。
現状が改善しても、全く元の通りの状態より機能は落ちるかもしれない。
場合によっては、心臓リハビリが必要になるだろう。

■腎臓:血清クレアチニン値は、最初7mg/dLだったのが、4mg/dLになり改善されている。しかし、これだけ腎臓を休ませているのに、尿量が増えてこないので、やはりこの先良くなっても透析は必要になるかもしれない。

■肝臓:数値は良くなっている。片方はまだ三ケタだが、これは時間が経てば改善するだろう。

■肺:呼吸は酸素量は常に100以上だが、まだ人工呼吸器を離脱するには少し早い。呼吸状態はすでに良いが、二酸化炭素を排出する力がまだ不足しているので、離脱するとそれが溜まってしまう。
 ☆人工呼吸器の設定は、
 当初の肺気量400ml→450ml→現在は550ml(通常の大人の肺気量)
 呼吸数の設定は、それに合わせて減らしている 20→18→15(現在)

■体に細かいまばらな発疹が2~3日前より出ていることについて
 おそらく全身症状とは関係ないだろうと思われる。薬疹ではないかと疑っている。ここ2~3日で新しい薬は使っていないが、投与後時間が経っても発疹は出てくる。なるべく早く薬を減らす方向で検討する。

■気管切開について
 やっておかなければ、人工呼吸器の離脱はできない。気管カニューレを抜いた際、声帯が腫れ、一気に気道がふさがり窒息してしまう。
 まずは気管切開をして首の声帯より下に穴を空け、そこから呼吸器を入れる。そうして声帯を落ち着かせて腫れが引いてからでないと、呼吸器の離脱はできない。
 気管切開は、30分から1時間の処置で、ベッドサイドでできるものだが、水曜日にいろいろと了解事項などの説明をする。処置は週末に行う予定。

■出血傾向について
すでに血小板なども戻っている。健康な人よりは若干出血はしやすいが、もはや問題になるほどではなくなった。



[妻の記録]

「心臓リハビリが必要になる」ということを言われた。
それは慢性心不全はさけられない、といわれたのと同じだ。慢性腎不全も避けられないという。
 入院する直前まで完全に健康だった働き盛りの男性が、何の前触れもなく、一気に身体1級の内部障がい者になってしまうのだ。これは通常なら簡単には受け止めきれないことを言われているのだ。
 この時は、まだ危篤状態が解除されたわけではないので、とにかく助かりさえしてくれればよかった。主治医も落ち着いてからだとショックが大きすぎるという判断だろうか、話をするたびに毎回繰り返し言うのだった。おかげでこちらも情報をしっかりと仕入れる時間がもてた。
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6月7日(日):不整脈、不安と闘う

2009-08-28 21:28:31 | 救命センター入院2週目
いつのまにか、多臓器不全
6月7日(日):不整脈、不安と闘う



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[Tの定期メール]

朝:昨晩から、僕達が帰ったあとから、不整脈が起こっていたそうです。血圧が下がらなければ大丈夫とのことでしたが、早急に原因をつきとめる必要があります。9時位から心臓の専門の先生が来るらしいです。昨日は、五分に1回位心拍数に乱れがあり気になっていました。

夕:昼とほとんど変化無しです。血圧最高は150前後、最低は70前後でした。脈拍は74~80中盤位でした。ただ、やはり30分に1回くらいのペースで不整脈が起こっています。明日、主治医の先生が来るらしいのでそのときに聞きます。



[妻の記録]

 朝、心臓の鼓動は、まさにロックのリズムだった。昨夜かららしい。

 タン、タタン、・・・
 恐ろしくて、不安で、私自身、サーッと血の気が引いた。

 看護師さんに先生の説明を求めた。当直の先生しかいませんが、ということだったが、救命センターのF先生が来て説明してくれた。

 こういうことはよくあることで、昨晩も何度かあった。血圧がさがっていなければ命に別条はないが、これが続くようなら、心臓に何らかの問題があるかもしれない。本日は主治医O先生は休みだが、朝9時になれば連絡を入れておく。また、循環器の専門医にも意見を聞くようにするつもりだ・・・。

 言われていることはわかるが、恐ろしさで叫び出しそうになるくらいだった。

 そこで、今まで足をさすったり指圧したりしていたが、「爪もみ」を思い出した。
 2本の指で、ツメを両サイドから挟んで、そのままギュッギュッと圧迫する。
 不整脈は、確か小指の爪だ。私も不整脈があり、ひどい時には使っていたツボだ。
これは何故かはよくわからないが、とてもよく効く。

 爪をもみ出して、ロックのリズムが何回か普通になった。最初は気のせいかと思ったが、反対側をもみ出してさらに規則的になった。
 終了すると、またロックのリズムに少し戻るのだが、もみだすと再度正常になる。結局、もんで良くなる、休むと悪くなるを繰り返しながらも、徐々に良くなり、こんなにもんでも大丈夫か、と思うくらいやらざるを得なかった。私は無言で必死でもみ続けた。ほとんど30分くらい続けたと思う。
 朝の面会時間が終わるころには、時々不整脈が出て、正常の方が多いようになった。かなり不安だったが、もう帰らざるを得ない。
 本当に不安だった。

 午後の面会で、もうほとんど起こっていないということが分かるまで、みんな生きた心地がしなかった。
 そして、やたらに家事に力を投入する。
 他にできることが無かったからだ。

 一喜一憂、まさにその連続だった。



[娘の記録]

 朝の面会で、いきなり、心電図のモニタが、ある一定のリズムで狂いだした。ジャズのリズム、ターンタンタタン タンタターンタンタタン …に感じた。
 あまりにも急に変になったから、モニタか心電図の読み取りミスではないかと思ったが、医師が言うには、
「いえ、昨日からよくあったパターンの不整脈です。」
とのこと。
 さすがにゾワリと嫌な感覚になった。ここまで順調に回復してはいるし、主治医にも、
「よくなったり悪くなったりしながら、だんだんと良くなっていくんです。」
と言われていたが、その「悪くなったり」を初めて直に見てもうた、という感じ。
 あ~母の心配ごとが増えたな。と確信した朝であった。
 私だって実際はとても焦っていたのだけれども。
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6月6日(土):これから

2009-08-27 18:19:09 | 救命センター入院2週目
いつのまにか、多臓器不全
6月6日(土):これから



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[Tの定期メール]

朝:今日も安定していました。
脈拍85前後。血圧最高143位で最低は60位で平均は80位でした。
腕の腫れも少しひいていました。

夕:昼と変わりなかったです。脈拍は70前半~80位の間でした。
血圧は最高145前後位で最低は65前後位で平均は80位でした。



[娘の記録]

 家族の不安・緊張はいぜん続いているものの、父の容体は安定し、回復に向かっている。
 「助かる確率は5分5分」と言われてまだ間もないけれど、主治医の話しぶりや、"これから"の話しをしてくれるところを見ると、もう急変したりせず、命は助かるだろうと確信した。
 病院への通い道にも慣れた。最初は朝昼晩タクシーを使いまくるという財布のひもユルユルなゴージャス通院生活だったが、
 「さすがにこれからのことを考えるとなぁ。」
と、通院方法を思案して、朝以外は自転車や原付で通うことになった。
 坂道はキツイけど、私たちには"これから"があるのだ。
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6月5日(金):まだまだ身体は酸性。

2009-08-27 12:19:31 | 救命センター入院2週目
いつのまにか、多臓器不全
6月5日(金):まだまだ身体は酸性。



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[Tの定期メール]

朝:少し血圧が高かったです。最高123前後で最低が79前後でした。最低値が高めでしたが、最高値と最低値の差が大きくないので大丈夫らしいです。脈拍は108前後でした。

夜:血圧は腕で測っているのでモニタでは少し高めに出ています。血圧は最高は135前後で最低は65くらい。平均は81でした。
脈拍は90に下がっていました。
また、カタボン(※昇圧剤)の投与をストップしていました。それから、人工呼吸機のおくりだす酸素濃度が40㌫になっていました。



[主治医O先生の話]

・心臓
→昨日の気管支鏡の所見で、右肺出血痕との関連で心不全が起こったかもしれないと疑った。だが、本日心臓のエコーをとってもらい、専門医の所見では問題はなさそうとのことだった。これ以上の心臓の検査では、造影剤を入れる必要があるため、透析をした今の状態ではできない。
エコーでも、まだ心不全状態が続いている。そのため不整脈がときどきあるが、特別に不整脈の治療をしなければならないというほどではない。
 昇圧剤カタボンHi 8ml→3ml
 昇圧剤DOB 14ml→12ml→7ml と減った。

・血圧
→血圧監視装置はそけい部につけていたが、出血があるため、腕につけなおした。それで血圧は少し高めに出るようになっている。

・肝臓
→数値的によくなってる(前日と同じ)

・腎臓
→数値的な悪化はストップし、少し良くなっている。
透析のスピードをMAXにしている。状態が良くなった後も慢性腎不全として透析を週に2~3回しなくてはならないかもしれない。
体の酸性に傾いている状態の改善も、この透析にかかっているといえる。

・人工呼吸器
→長く今の状況は続けられない。口から挿入してノド奥まで入っているので、声帯の腫れが起こり、窒息してしまうことがある。
そのため、気管切開をして首に気管チューブを入れることになるだろう。口からの呼吸器より本人も楽になるはずだ。呼吸器を離脱した後は、のど元に切開した傷痕が少々残るが、大したことはない。

・呼吸器と24時間透析をはずす順序
→透析により、体全体の毒素や水がたまった状態を改善
 →慢性腎疾患用の透析をかけても安全だと分かった時点で、24時間透析を離脱
  →静脈麻酔投与を中止し、「起こす」。
   →呼吸機能が改善
    →人工呼吸器もとれる状態となる

24時間透析をしたままだと、起きても全く体を動かせないので、本人が辛いと思う。
なお、出血しやすい傾向にあったが、それは改善してきている。




[妻の記録]

 主治医によると、肺の状態については、X線であれだけ真っ白だったのに、気管支鏡でみると健康な部分がきちんと存在している、という。
 「風邪の悪化で肺炎がおこった」と漠然と考えていたが、肺炎ということなら、ふつうはそういう状態ではないものらしい。肺炎じゃなかったということか。

 早く体の酸性状態が戻ってほしい。
 血液濾過装置に夫の命がかかっている。
 早く一緒に話がしたい。
 話すことはいっぱいある。

 夫の処置で今まで私が何度も決断を求められた。
 そういうとき、なぜかいつも
 「夫に相談すればいい」と反射的に考えてしまうのだった。
 今、目の前で危篤状態の夫に相談できるはずもないことはわかりきっているのだが、反射的にそう思ってしまうのだ。
 その考えが浮かぶと、言葉では言い表せないくらい、悲しい気持ちになる。

 私たちは今まで本当に困ったことはいつも一緒に考えてきたのだ。
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