7月16日(木)：朝食がパンに

[Tの定期メール]

昨日も今日も元気でした。それから腹部のエコーも異常なしです。あとご飯がお粥から普通のご飯になりました。まだ腎臓食ですが腎臓の数値からみてもほぼ正常になりつつあるので、そのうち普通のご飯になるでしょう。
今日ソーシャルワーカーさんと母さんが話しをしました。リハビリのために転院をするか退院をするかはまだわかりませんが、近いうちにどちらかになるでしょう。



[すいかの記録]

この日から、朝パンになる。パン２個とマーガリン、パック牛乳、果物というのが基本で、パンの形状と果物が日替わりである。

牛乳はS牛乳というローカルな牛乳であるがおいしい。
パンはオーブントースターで焼く。
３，４台置いてあるがみんなで使用するので順番待ちになる。
明日からは、７時半頃「お食事来ましたよ。」
と言う声を聞くやいなや、ダッシュして一番にパンを焼こうと決める。

そのためにもしっかり歩けるようにならないといけない。



[妻の記録]

MSWのMさんが病室に来られた。

転院先が決まらない、と言う。受入れが難しいようだ。

先生からは、貧血が改善してきたころからリハビリ専門病院へ転院を、と言われていた。二つほど候補を言われていたが、近いほうの病院は音沙汰なしで、先生も返答がないことを気にされていた。ここで治療しなくてもいい人を長く置いておくと、ここのような超急性期病院は実績に響くのだ。

重体になるくらい重病だったのに、今は何もないのだから、むしろそのせいで引き受けてがないのかもしれない。

というか、リハビリしかしていないのに、なんで入院していないといけないのかわからない。あぶなっかしいが、歩いているし、階段も上らされている。そろそろ家に帰してもらう。

その旨MSWさんに伝えた。

リハの方に確認を取るとのこと。

この病院は超急性期病院なので、普通は退院してくれというはずだが、なぜか先生方も転院にこだわる。
やっぱり一時重体だったせいか。

とにかく、ここ一週間ほどの間に、退院の受け入れ態勢をつくらないといけない。


まずはベッド。

貧血がまだひどいので、立ちくらみがする。
夜間の尿の濃縮まで腎臓の機能が回復していないのか、夜中が頻尿でトイレに行くが、畳に布団だと、起き上がるたびに倒れることになる。
介護保険というわけにはいかないので、自費で貸してくれるところを知り合いのケアマネさんに聞いてみることにした。

それから、昼間起きているための楽椅子とエアロバイクの購入。

エアロバイクは安全のためもある。

私が仕事に言っている間に、
早く体力をつけるのにトレーニング、といって
一人で外を歩いて、
誰もいないところで倒れるかもしれない。

考えるだけで恐ろしい。

これはアマゾンで購入。結構安い。

7月15日(水)：ごはん

[すいかの記録]

朝、採血あり。
昼13:10腎エコーの検査。
その後昼食とのことで空腹に耐えられるか気になる。
車いすで３階（？）の検査室に連れて行ってもらう。

腎臓は２つとも大きさ５×10cmで正常らしい。

来るとき乗ってきた車いすがない。歩けますからと言って歩いて戻る。
ああ、腹減った、とつぶやいたかどうか、２時すぎの昼食は初のご飯（親子丼）であった。

しばらく前から、おかゆでは足りないと感じていたが、いやしい気がして黙っていた。もっと早くから訴えておけば良かったと思う。

実は、これまでのおかゆ食では３食決まってカ●ロ飴３つが出され、無理に食べたときもあったが、さすがに毎日９個はきついでしょう。口が甘く喉が渇き、噛めば歯に詰まり、氷と一緒に口にしたこともあったが、最近ではいっさい手を付けず返品していた。ごはん食になってやっと飴３つから解放され、すがすがしい。

エリスロポエチン注射。
当初エリスロポエチンに大きな期待を寄せていたが、
あまり即効性はないようである。
貧血に関しては気長に回復を待つしかない。妻、M来る。



[妻の記録]

ご飯になったと思ったら、いきなりどんぶり飯だ。
多い。

エリスロポエチンの二回目。

治療食も徐々にゆるいレベルになりつつある。
一番ゆるいものになったら、家に帰っても普通のご飯を食べられる。
血液検査の状況を見ると、もうBUNは15で正常範囲。
クレアチニン値は1.63でもう一息。10日前には3.68だったので、すごい勢いで元通りになりつつある。
息子Tが、すいかが退院できたら、みんなで行きたい店があるという。
病院の近くにあるフランス料理の店だ。

すいかの面会に行く途中で、友だちか家族かわからないが、楽しそうに店に入るのを何度も目にしていた。

はやくそうなりたい。

7月14日(火)：ナンプレ

[Tの定期メール]

特に異常もなく元気でした。明日腹部のエコーをとるらしいです。あと落語を聞くと落ち着いて寝れるらしいです。



[すいかの記録]

暇になってきた。

ナンバープレースパズルでひまつぶしをする。後ろの最難問から解いていくが、本当に難しく、本格的なヒマが必要である。

Kばあ来る。
ちょうどリハビリの先生が来たので、一緒にリハビリ室に行き、見学する。
そのおかげか、ちょっと手を緩めてくれた気がしたが、最後に階段を登らされたのはきつかった。とりあえず今日のところは３階まででギブアップ。３階から５階はエレベータを使用した。

妻来る。
６月分の請求書受け取る。（即日支払ったとのこと）
昼間はメールチェックしたり、新聞を読んだりで結構忙しい。

夜はヒマでナンプレパズルをし、落語を聴き、１Ｑ８４を読み、痰が出るので氷をかじるという生活を送る。
　　　


[妻の記録]

6月の請求書だ。
救命センターでのまるまる一カ月だ。
限度額適用認定証を発行してもらっていてよかった。

病院では小出しに検査をやっている。
もう退院かな。
そろそろ準備を始めないといけないかもしれない。

7月13日(月)：初くしゃみ

[Tの定期メール]

腎臓のクレアチニン値は１、８８（正常値０、７～１、３）でＢＵＮが２３（正常値８～２０）でかなり戻って来ています。あと今日も元気でした。
エリスロポエチンが効いてきたみたいで、７月１０日にはヘモグロビンの値は６.９だったのが７月１３日には７.８と戻ってきました。



[すいかの記録]

検尿、検便、採血、採痰、Ｘ線あり。妻来る。この日初めてくしゃみをする。
「初くしゃみ目の薬」と言ったかどうか。

一般病棟に来て５月末からの朝刊夕刊を２週間分程度に分けて持ってきてもらい、せっせと読んでいる。これとは別に当日の新聞も持ってきてもらう。７月の「私の履歴書」（加山雄三）の連載が面白い。

夜は１１時、１時、３時、５時と大体２時間に一度トイレをする。
尿瓶にし、ナースコールして持って行ってもらうが、
毎回２００ｃｃは出ていると思う。
これがよい兆候かどうか分からないが、熟睡できていないのは間違いない。



[妻の記録]
エリスロポエチンのおかげかどうかわからないが、
貧血にストップがかかった。
以下のグラフは本日7月13日までの血液データ。




こちらは腎臓の数値のグラフ。



グラフの曲線が、実に美しい。

7月12日(日)：K先生見舞いに来る。

[Tの定期メール]

今日も元気でした。今日父の同僚のK先生が来ました。
いろいろ大学のことを心配していたのでいろんな後の事について聞けて安心したと言っていました。アイスなどやいろんな甘い食べものを食べていました。ここ２、３日は急激に歩けるようになりましたが、やはり貧血なので余り長く歩くとしんどくなるらしいです。



[すいかの記録]

土日はリハビリが無く、ゆっくり過ごす。
朝はいつものメニューで午前中にシャワーにはいる。

昼に妻とTが来る。その後、K先生がお見舞いに来る。
職場に関する情報交換をする。

こちらは今までの経過を話し、意識不明時に見た夢の話をする。

後に弟のJが来る。今日はこのまま自宅のあるY市に戻るようだ。
さりげなく、ナンプレ（ナンバープレース、数独）パズルと村上春樹の最新小説「１Ｑ８４」を持ってくる。
私が読書とパズルが好きなことを覚えている。

院内歩いて散歩する。
１階の食堂前にレギュラーコーヒーの自動販売機があり、アイスコーヒーを買ったが大変おいしかった。



[妻の記録]

本格的に歩くようになってきた。
つい数日前までは、車いすへの移乗くらいだったのに、トイレにも歩いて行くようになり、あれよあれよというまに普通に歩くようになってきた。

夫は「アイ●の実」をとても食べたがる。
アイス消費量がすごい。
私はおなかが痛くなるので、とてもじゃないが、つき合いきれない。


夫は3週間近く眠っていた時の夢をずいぶん思いだしてきたようだ。
話すことで、だんだんと明らかになる。
病気になる直前のこともそうだ。
体の不調のためか、入院の数日前くらいからの記憶があいまいだった。

しっかりといろんなことを思い出しておくことは重要だ。
しんどいことは忘れた方がいいという人もいるが、私は原則、賛成しかねる。

思い出し、それを人に何度も話し、または文に書き起こして
いろんな人に読んでもらって感想を返してもらって、初めて乗り越えられる。
そうでなければ、ずっと心の中の「辛さ」に囚われることになる。

また、それによって今回のような場合は、原因究明につながるかもしれない。
なぜこんなことになったのか、まだわかっていないのだ。

私は夫や子どもたちと何度も何度も話がしたい。
せずにはいられない、そんな感じだ。

7月11日(土)：T一家見舞いに来る。

[Tの定期メール]

今日はJおじさんとTおじさん一家が来ました。ので、Kおじさんにだけメールします。今日はしゃべり疲れたように思います。Jおじさんに寝てた時の話しなどを長々と語っていました。
あと普通に元気でした。



[すいかの記録]

朝食はいつものメニュー。午前中にシャワーにはいる。

昼、Tくん（妻の弟）一家来る。
お見舞いもらう。
また、T氏（弟の妻の実家）からもお見舞いもらう。

Tくんは禁煙のためか、ちょっと太った。
Y（弟の息子）は大きく温和しくなった。
Hさん（弟の妻）はすっかり元気そうに見える。

続いてJ（すいかの弟）来る。
職場から直行してきたらしく、服装もしゃっきりしている。
暑かったのかしきりに紙で扇ぐので団扇を貸した。
みんなでいろいろ話し楽しかった。
夕方、Tくん一家が引き上げた後、M（このブログの編集長、娘）が来る。

夜はCDの落語を聞いてリラックスする。



[妻の記録]

救命センターでの噂では、一般病棟に移ると、
シャワーに頻繁に入れないと言われていたが、ほとんど毎日入らせてもらっている。
なんらかの事情で入れないときは、少なくとも頭は必ず洗ってくれる。

転棟した最初の日、看護師さんに
「救命センターでは毎日洗ってもらっていました。シャワーに入れないときはシャンプーだけはしてもらっていました。頭の後ろの褥創もあるし、皮疹も出ていたので清潔にしないといけないらしいですが・・・
ですから、救命のほうではそうしてもらっていました」

と、誰もそんなこと言ってないが、そう言っておいた。

そういうことは転棟したら伝わらないと踏んでいた。

7月10日(金)：微熱とれず

[Tの定期メール]

今日も相変わらず元気でした。しかし注射して２日たっても改善されません。それと熱がでているのがきになります。腎臓のクレアチニンの値が１・９になりました。正常値は０・７～１・３なのでもうほとんど改善されています。一般病棟に移った時は１０くらいだったのからみると日に日に改善されています。



[すいかの記録]

採血あり。微熱とれず。ここに来てまだ微熱が残るのが気にかかる。腎機能が完全には復活していないとか、貧血があるとかで微熱があっても不思議ではないとのことではあるが。

昼、Hばあ来る。ちょうどリハビリが入り、病室で３０分程度待たせ、申し訳なかった。

パソコンのメールに急な依頼が入っており、断りの連絡を入れてもらうように妻に指示する。

晩、胸の奥から痰が出ている感じがしてちょっと憂鬱。



[妻の記録]

一般病棟に移ってから、シフト表を作っている。
救命センターとは違って静かな分、一人でいると、それだけで体調が悪くなる。

面会時間は朝がなくなったのだが、できるだけ誰かが来ている状態にしたい。
それで、来れる人を調整し、シフト表にした。
他の人が来れるときは、私も夕方まで仕事をすることにした。


今日は夫の母が午後行ってくれることになっている。
私は仕事がひけてから病院へ。

夫はいつの間にか足がしっかりとしてきていて、
車いすへの移乗が遠くにおいていても大丈夫になっていた。

しかし、体調はすごく波がある。
貧血はいままでで最もひどくなっている。
8日：HGB7.1→10日：6.9
である。
不安感が出てくるのも仕方がない。