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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

ストーリーよりも五代友厚という人物に着目したい『天外者』

2020年12月12日 23時38分12秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
 配給:ギグリーボックス

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:131/192
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、
新しい時代の到来を敏感に察知した若き2人の青年武士がいた。

五代才助(後の友厚、三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)である。
2人はなぜか、大勢の侍に命を狙われていた。
日本の未来を遠くまで見据える2人の人生が、この瞬間に重なり始める。

攘夷か、開国か。
五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。

そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い、
「自由な夢を見たい」という彼女の想いを知り、
誰もが夢見ることのできる国をつくるため、
坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと
志を共にするのであった。

【感想】
五代友厚の半生を描いた映画。
といっても、日本史を専攻していた僕でも名前ぐらいしか記憶がない。
世界に追いつくため大阪経済の立て直しに奔走するという彼の功績は大きすぎるのだが、
僕が身近に感じるようなモノやサービスを直接作ったわけではないから、
あまり頭に残っていないのかもしれない(笑)

話としては、彼が20代~30代の頃をメインに扱っているのだけど、
けっこう話が飛び飛びなので、
彼のことをよく知らないと、
「で、結局何した人なんだっけ?」という印象で終わってしまう。

かなりダイジェスト感強いのに、
映画のレビューサイトでメチャクチャ点数高いんだよね。
三浦春馬効果、、、?

なので、ストーリーとしては前提知識がないと理解しづらいかもしれないけれど、
五代友厚という人物が、
ものすごく"危機感"を持っていたということは強く感じられる作品ではある。

三浦春馬の鬼気迫る演技が素晴らしかったのはもちろんなんだけど、
世界に目を向け、未来を見据え、
このままでは日本がナメられっぱなしだというのを、
人一倍強く感じていた。
だから、武士がいなくなる世界を予見し、
英語を学び、大阪の商人をまとめ上げたのだ。

そのような革命者って、
理解できる人が限られるから、当然敵も多い。
でも、彼は自分のしていることが
未来の日本のためになると信じ、最後まで走り続けた。
もちろん、数は少ないが、心強い仲間にも恵まれた。
坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文。
劇中ではすき焼きを突き合ってる仲だったが、
同じように志を高く持った今思えば豪華すぎるメンツだ。

江戸から明治に変わるほどの大きな時代の転換期というのは、
なかなかないかもしれないけど、
今でも五代友厚のような人物は若い政治家だったり、
スタートアップの社長だったり、
きっといるんだろうな。

こういう歴史モノの映画を観ると、
つくづく暗記だけでなくきちんとストーリーとして
史実を理解しておかないとなと痛感する。
とはいえ、人類の長い歴史を学生時代だけで知るのは、
よほど歴史好きじゃないと難しいとは思うけど。

しかし、岩崎弥太郎が西川貴教ってのがちょっと笑ってしまう(笑)
五代友厚、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文ってみんなほぼ同じ年なのに、
この映画だと西川貴教ひとりだけまわりと20歳近く離れてるから(笑)

あと、大阪府知事の吉村さんが映ってるw

映画『天外者』公式サイト

映画『天外者』公式サイト

 

『三國志』を知らないと面白くない『新解釈・三國志』

2020年12月12日 23時15分42秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
 配給:東宝

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:131/191
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
今から1800年前。
中華統一を巡り、三国(魏・蜀・呉)が群雄割拠していた時代。

民の平穏を願い、のちに英雄と呼ばれる一人の男・劉備が立ち上がった。
激動の乱世を経て、物語はやがて[魏軍80万] vs [蜀・呉連合軍3万]という、
圧倒的兵力差が激突する「赤壁の戦い」に突入していく。

という歴史的に超有名な『三國志』を福田雄一が新たな解釈で描く。

【感想】
うーん、壮大なチープ映画っていう印象かな(笑)
歴史モノのパロディなので、
昔、はんにゃがやってた本能寺の変のネタっぽい感じ。
「うわ、やっば、メッチャ火ついてるやん!」的な。

『銀魂』×『今日から俺は!!』×『勇者ヨシヒコ』の
オールキャストが集結するってんで、そこはすごく豪華。

内容も相変わらずの福田節で楽しいんだけど、
もはや笑わせてくるっていうのが見え見えなのと、
「これ面白いだろ?」っていうドヤ感があって、
個人的にはそこまでハマらず。。。
確かに笑えるシーンはいくつかあるんだけど、
大爆笑には程遠く、他のお客さん含めて、
小笑いがちょこちょこあったぐらい。

他にもハマれなかった理由はあるんだよね。
もともと『三國志』を読んでいないので話を把握していないのと、
それぞれのキャラクターがどういう人物として描かれているかを知らないから、
ギャップを感じられなかった。

あと、これすごく長い話じゃなかったっけ。
それを2時間でまとめている上に、
登場人物がメチャクチャ多いから、
話があっちこっち行っちゃってて集中しづらいんだよね。

それゆえに冗長なのに扱いがあっさりしているから、
いつもより笑いのキレもなかったように感じた。
『斉木楠雄のΨ難』や『銀魂』、
『今日から俺は!!』の方がわかりやすくて好きだったし、
個人的にはそっちの方が面白いかなー。

ここ何年かはけっこう福田作品観まくってたから、
ちょっと笑いに耐性がついちゃったってのもあるかもしれないけど。

『三國志』をよく知ってる人の方が楽しめる気がする。
知識だけなら、『レッド・クリフ』を観ていった方が理解度は深まるかも。
でも、今作はロケ地がオール日本なので、
チープさはかなり目立ってしまうけど。

日本人からしたら、『三國志』よりも『桃太郎』とかの方が楽しめそう。

映画『新解釈・三國志』公式サイト

笑いの神に愛された男 大泉洋 × コメディ界屈指のヒットメーカー 福田雄一 映画『新解釈・三國志』大ヒット上映中!

映画『新解釈・三國志』公式サイト