【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
配給:ギグリーボックス
【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:131/192
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
【あらすじ】
江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、
新しい時代の到来を敏感に察知した若き2人の青年武士がいた。
五代才助(後の友厚、三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)である。
2人はなぜか、大勢の侍に命を狙われていた。
日本の未来を遠くまで見据える2人の人生が、この瞬間に重なり始める。
攘夷か、開国か。
五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。
そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い、
「自由な夢を見たい」という彼女の想いを知り、
誰もが夢見ることのできる国をつくるため、
坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと
志を共にするのであった。
【感想】
五代友厚の半生を描いた映画。
といっても、日本史を専攻していた僕でも名前ぐらいしか記憶がない。
世界に追いつくため大阪経済の立て直しに奔走するという彼の功績は大きすぎるのだが、
僕が身近に感じるようなモノやサービスを直接作ったわけではないから、
あまり頭に残っていないのかもしれない(笑)
話としては、彼が20代~30代の頃をメインに扱っているのだけど、
けっこう話が飛び飛びなので、
彼のことをよく知らないと、
「で、結局何した人なんだっけ?」という印象で終わってしまう。
かなりダイジェスト感強いのに、
映画のレビューサイトでメチャクチャ点数高いんだよね。
三浦春馬効果、、、?
なので、ストーリーとしては前提知識がないと理解しづらいかもしれないけれど、
五代友厚という人物が、
ものすごく"危機感"を持っていたということは強く感じられる作品ではある。
三浦春馬の鬼気迫る演技が素晴らしかったのはもちろんなんだけど、
世界に目を向け、未来を見据え、
このままでは日本がナメられっぱなしだというのを、
人一倍強く感じていた。
だから、武士がいなくなる世界を予見し、
英語を学び、大阪の商人をまとめ上げたのだ。
そのような革命者って、
理解できる人が限られるから、当然敵も多い。
でも、彼は自分のしていることが
未来の日本のためになると信じ、最後まで走り続けた。
もちろん、数は少ないが、心強い仲間にも恵まれた。
坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文。
劇中ではすき焼きを突き合ってる仲だったが、
同じように志を高く持った今思えば豪華すぎるメンツだ。
江戸から明治に変わるほどの大きな時代の転換期というのは、
なかなかないかもしれないけど、
今でも五代友厚のような人物は若い政治家だったり、
スタートアップの社長だったり、
きっといるんだろうな。
こういう歴史モノの映画を観ると、
つくづく暗記だけでなくきちんとストーリーとして
史実を理解しておかないとなと痛感する。
とはいえ、人類の長い歴史を学生時代だけで知るのは、
よほど歴史好きじゃないと難しいとは思うけど。
しかし、岩崎弥太郎が西川貴教ってのがちょっと笑ってしまう(笑)
五代友厚、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文ってみんなほぼ同じ年なのに、
この映画だと西川貴教ひとりだけまわりと20歳近く離れてるから(笑)
あと、大阪府知事の吉村さんが映ってるw