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万年セカンドポジションで体だけ許しまくる『男の優しさは全部下心なんですって』

2021年06月24日 23時24分50秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:121/123
   ストーリー:★☆☆☆☆
  キャラクター:★☆☆☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★☆☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
セックス
ビッチ
メンヘラ

【あらすじ】
遊園地の跡地にできたショッピングモールの
メリーゴーランドで働く宇田みこ。
好きになる男には常に本命がいて、
"恋愛体質純情セカンド"状態の日々を送っている。

次々訪れる出会いと別れの仲、
日地上と非日常の境界線も超え、
宇田みこの奮闘は続く……!

果たして、宇田みこは愛する人の一番手になれるのか?

【感想】
この世界観や作中に流れるBGMなど、
監督には独特の才能とセンスがあると思った。
でも、この映画自体が面白いかというと、
個人的にはあまりハマれなかったかな。。。
男目線からすると、
結局ヒロインってただのビッチにしか映らなかったので。。。

ストーリーはあってないようなもので、
ヒロインの宇田みこが恋人の家を追い出されるところからスタート。
彼女はただの浮気相手でしかなかったから。

その後、いろんな男に会うんだけど、
全員本命アリ。
つまり、彼女は常にセカンド。
求められたら、
とりあえず体は許しちゃう。
で、本命に見つかって、
追い出されて、
また別の男のセカンドになって、、、
っていう繰り返し。

タイトルで『男の優しさは全部下心なんですって』とは言うものの、
優しさの描写なんてあったかな、、、?
行く家がない彼女に「ウチ来る?」と聞く人はいたけど、
それ優しさじゃなくて、
ヤリモク確定じゃんとしか思えず(笑)

そもそも家に本命がいるのに誘う男もだいぶアレだし、
それでホイホイついてく宇田みこも相当なアレだけども。

でも、彼女って特にセックス好きっていうわけじゃないんだよね。
セックスが好きで、
体を重ねているときだけ生きている実感が沸くとか、
そういうんじゃない。
また、体を許してでも、
誰かに必要とされたいという
承認欲求が強いわけでもない。
なんか、人生諦めてるというか、
ルーティンとして受け入れているような気さえした。

上映後のトークイベントで、
監督は「生きてるってのを描きたかった」
みたいなことをおっしゃっていたけれど、
それにしてはヒロインがあまりにも生きてる感がなくて(笑)
若い頃には身のまわりに
こういうタイプの人もいたような気もするぐらいにはリアルだけど、
実際に誰かさんの実体験なのかもしれない(笑)
普通は病みそうなところを、
ヒロインはそれでも元気に生きてたから、
そこはよかったというか、
図太いというか。

とはいえ、シリアスなのかコメディなのかホラーなのか、
いまいち掴めない映画だったかなー。
女性目線からしたら、
また違った見え方になるのかもしれない。

邦画でこういう性とか男女間のあれやこれやを描く場合、
割とシリアスめな作品が多い気がする。
で、「わかるぅ」って共感を呼ぶものとか。

これがコメディに走ると、
今度は最終目標がキスでしかない、
量産型高校生キラキラ青春純愛映画になっちゃって、
だいぶパターンが決まってるように感じる。

洋画みたいに、
「やっば、まーた寝ちゃった!」
みたいなポップな感じのものってないよね(笑)

韓国映画も純愛系が多くて、
むしろ男女の絡みってまったく見ないけど、
あっちは通常時の感情表現が豊かすぎて、
コメディでもシリアスでも面白かったりするけど。

映画『男の優しさは全部下心なんですって』

映画『男の優しさは全部下心なんですって』公式サイト

映画『男の優しさは全部下心なんですって』

 


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