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コメディとシリアスの間で成長する10歳の少年の物語『ジョジョ・ラビット』

2020年01月18日 00時22分44秒 | 映画


2020年公開映画ランキング:4/8
ほっこり😊:★★★★☆
  感動😭:★★★☆☆
  笑い😂:★★★☆☆

タイカ・ワイティティにスカーレット・ヨハンソンというマーベルってる2人が、
マーベル以外の作品に出ているのが新鮮。

第二次世界大戦中のドイツを舞台に、
ナチスに影響を受けた少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)と、
ユダヤ人のエルサ(トーマシン・マッケンジー)との交流を描いたヒューマンドラマ。

この映画は、キャラクターとしてのジョジョのかわいさと、
お話としてのコメディとシリアスのバランスのよさが面白く感じる要因なのかなと思った。

ジョジョには“空想上の友達”としてヒトラー(タイカ・ワイティティ)がいるんだけど、
失敗したり悩んだりしたときにはふらっと現れてアドバイスしてくれるんだ(もちろん、ジョジョにしか見えない)。

それに勇気づけられてまた元気よくがんばるみたいな、
小さな少年の典型的な素直さ純朴さ全開なところが本当にかわいくてほっこりする。

そして、お話の部分。
前半は、戦争中かつユダヤ人が迫害されるというご時世ではあるものの、
映画の中では比較的穏やかなシーンが多く、
コメディ色も強かったんだけど、
途中で衝撃的な事件があって以降は
シリアスな空気になるという対比がよかった。

特に終盤の市街地戦が衝撃的。
聖歌隊のコーラスのようなバラードが流れる中、
銃撃爆撃の嵐といういわゆる「音と画の対位法」と呼ばれる撮影手法があってこそだと思うのだけど、
前半が穏やかで笑いがある雰囲気だったからこそ、
余計に後半のシリアスさが際立つ。

この物語の後半部分は、空想に耽ってたジョジョ少年が、
初めて現実と向き合わなければならないタイミングでもあり、
子供から段階を踏んで大人になることを許されず、
今後、否が応でも早く成長せざるを得ない状況になるんだろうなと思うと
胸が締め付けられそうでした。

コメディとシリアスの対比をうまく使い分けながら、
かわいいジョジョ少年の成長を描き切ることができたこの映画、ぜひ観て欲しいです。

公式サイト


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