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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

前作よりも戦争感がほとんど感じられない『ぼくらの7日間戦争』

2019年12月14日 00時27分48秒 | 映画


2019年公開映画208本中114位。

1988年に宮沢りえが女優デビューした
同名映画のアニメーション作品。
続編ということで、
宮沢りえ本人も32年後の中山ひとみ役で声やってました。

んー、なんか戦争感薄かったな。。。
全体的に『天気の子』の劣化版のような。。。
もはや別物なので、単純に比較はできないけど、
個人的にはオリジナル版の方が好きです。

オリジナル版は、
学校に嫌気がさした男子中学生8人が
廃工場に立てこもって好きなことをして過ごすうちに、
やがて宮沢りえ含む女子3人も加わり、
学校の先生や両親たちに徹底抗戦するという話。

“子供たちだけで”自分たちの世界を構築していく過程に、
『スタンド・バイ・ミー』や『ホーム・アローン』
みたいな雰囲気を感じてワクワクするんだよね。

特に、学校の先生たちが横柄で体罰も当たり前の時代だし、
今なら間違いなく大炎上モノなので、
生徒たちが反抗したくなる気持ちもすごくわかる。

一方、今回のアニメーションは現代風にアレンジされているのはいいんだけど、
子供たちの年齢も高校生に引き上げられてしまい、
かつアニメになることで、
見た目的な意味で大人との線引きがわかりづらくなったので、
「大人 vs 子供」といった構図が少し弱くなってる気がした。

しかも、オリジナル版は「大人への反抗」ということで
“敵”がわかりやすいのだけど、
今回は主人公が片想いの女の子が引っ越すのを阻止するために、
「逃げよう」と誘い出すのが事の始まりなので、
そこに誰かへの敵意はないし、
「戦争」という感じもしなかった。

まあ、逃げ込んだ工場に不法入国らしいタイ人の子供がいて、
彼を巡る大人との戦いはあるんだけど、
巻き込まれ事故みたいなもんだったからな(笑)

ただ、オリジナル版がただワチャワチャしてたのと比べると、
ストーリーはしっかりしていたし、
立てこもった主人公たちの顔写真がSNSにアップされるや否や、
彼らの黒歴史がどんどん暴露されて、
仲間同士が人間不信に陥るという流れは、
現代の闇感あって面白かった。

でも、そこからの巻き返しが、
みんな想っていることをぶっちゃけて
自分をさらけ出すのみというのが、、、
なんか、、、若いなあと感じてしまった(笑)
それでみんなオールOKになってたけど、
そんなんで信頼回復する、、、?
僕だったら一生根に持つよ、、、?( ^ω^ )

大人は「本音を言わずに体裁だけを気にする生き物」で、
子供は「やりたいことを素直にやる生き物」という括りにしているのは
典型的な大人との子供の違いだと思うけど、
全体的な雰囲気とか歌の挿れ方とか、
正直『天気の子』の劣化版みたいな印象でした(笑)

ラストの宮沢りえのセリフやTM NETWORKの曲を流すのは、
前作を観た人なら感慨深く感じるだろう。

そういえば、フリーザみたいな話し方のおっさんがいたんだけど、
やっぱり中尾隆聖でした。
隠しても隠しきれないフリーザ感(笑)

あと、エンドクレジットのSPECIAL THANKSのところに
母校の高校の名前が。


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