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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

人生の分岐点である法廷だからこそ“正しい裁判”にこだわった『イチケイのカラス』

2021年06月14日 23時07分21秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年春ドラマで面白かった順位:1/4👑
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
法廷ドラマ
検察
弁護士
裁判官

【あらすじ】
坂間千鶴(黒木華)は若くして特例判事補になったエリート。
このたび、東京地方裁判所第3支部第1刑事部<通称:イチケイ>に配属となった。

東大法学部出身の彼女は、
冗談がまったく通じない堅物タイプで、
裁判官が的確かつ速やかに事件を処理することで、
日本の治安が維持されていると自負している。

そこで出会った入間みちお(竹野内豊)。
元弁護士という異色の経歴を持つ刑事裁判官で、
ヒゲを生やし、服装はカジュアル、
とぼけた発言もしばしばという、
お堅い裁判官のイメージとはほど遠い、
ゆるい空気をまとった男だ。

千鶴はことごとく自分の常識を覆していく
入間と共に審理を行うことで、
裁判官に対する考えが大きく変わっていくことになる。

【感想】
面白かった。
安定の法廷モノ。
いつもは弁護士か検察だけど、
まさか裁判官とはね。

昨年、裁判員をやらせていただいたとき、
「我々ってほとんど事件の捜査を行わないから、ドラマとかになりづらいんですよね」
なんて裁判官の方々がおっしゃっていたから、
ちょっとびっくりだった。
ドラマになってるやん、と。
このドラマ観てから行きたかったなあ(笑)

内容的には、これまでの弁護士モノや検察モノと大きく変わらなかったね。
「職権を発動します」と声高らかに宣言し、
毎週裁判所主導で事件の捜査を行うから(笑)

入間のゆるーい雰囲気とは裏腹に、
事実をきっちり追求する点は、
『99.9』に近しい世界観かなーって思った。
ただ、その事実の追求に対する姿勢は、
こっちの方が強いかもしれない。
なぜなら、被告人を弁護することが目的ではなく、
正しい判決を下すためだから。

特に、入間は常に正しい裁判をすることが
裁判官の務めであるという
信念を持っているんだよ。
それは第3話での彼のセリフにも表れていたと思う。
「起きてしまったことは変えられない。
 でも、これからのことは変えられる。
 その分岐点がこの法廷です」と。

裁判は人生のY字路。
ここでの判決が、
被告人の人生を大きく変えることになる。
だからこそ、有利なことだろうが不利なことだろうが、
事実として何が起こったのかを
明らかにする必要があるんじゃなかろうかと。

これは、裁判官を主人公にしたドラマだからこそ、
より強く伝えるべきことだと思うし、
入間自身、かつて弁護士として救えなかった命があったから、
余計にこだわるんだなと感じた。

ラストの終わり方からして、
これシーズン2ありそう。

あと、職権を発動するときに流れるBGMが耳に残りやすくて、
たまに鼻歌うたうわ(笑)

イチケイのカラス - フジテレビ

イチケイのカラス - オフィシャルサイト 2021年4月スタート 毎週月曜よる9時放送 主演:竹野内豊

フジテレビ

 

すべてが“ごっこ”に見えた『ネメシス』

2021年06月14日 00時09分25秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年春ドラマで面白かった順位:3/3
   ストーリー:★☆☆☆☆
  キャラクター:★☆☆☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
探偵ドラマ
ゲノム編集ベビー

【あらすじ】
探偵事務所ネメシス。
横浜のさびれたビルの2階に居を構えるこの事務所のメンバーは3人。
天才的ヒラメキで、
事件を解決に導く助手の美神アンナ(広瀬すず)。
一見デキる男風だが、
実はかなりのポンコツ探偵=風真尚希(櫻井翔)。
ネメシスの社長であり、
探偵歴30年の大ベテラン=栗田一秋(江口洋介)。

日々訪れる依頼者のために、
難解事件を解決に導いていくが、
その裏ではメンバーの過去に大きく関わる
“ある計画”が密かに動いていた……。

【感想】
個人的にはまったく入ってこないドラマだった。。。
これは、、、近年稀に見る、、、(略)

第1話の時点で、
どこぞの少年探偵を模したようなテンポの悪い推理に、
「あ、これやばいかも」とは思ってた(笑)

ただ、過去の秘密が明かされていく展開に
面白さを感じられるんだろうと
淡い期待は抱いてたんだよね。

ところが、毎週行われる推理と呼べない推理を観るのが辛くて
心が折れてしまい。。。
なんとか最終回まで観たのだけど、
よくわからなかった。。。

アンナの「入る」って何なんだろうか。
その説明が何もないまま、
とりあえず一時的に過去に戻ることで、
見落としていた新事実を発見し、
事件を解決するというチート能力は、
もはや探偵ごっこだったなーって。

まあ、ゲノム編集ベビーだからね、、、
普通の人間では使われていない脳の力を覚醒させ、
全能力を飛躍的に上げることで、
過去のある時点における
時間的・空間的認知力を拡張させてるとか、
そんなとこだろう。

にしては、アンナのキャラが地味というか、
暗い過去を背負う陰も感じられなければ、
アクションも拙く、
こちらもごっこ感が強かったなあ。。。

ラスト2話は、
それまでの探偵ドラマを無にするかのような
SFチックな世界観になっていて、
「これなんのドラマだっけ」と思うほど(笑)

レギュラーの登場人物も多すぎて、
ひとりひとりが印象に残りづらかったし、
正直、「んー」なドラマでした。。。

探偵ドラマよりも刑事ドラマの方が相性よさそうだなと思ったけど、
それだと『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』と変わらないか。

ちなみに、最終回のサブタイトルは
『愛してくれてありがとう』。
火拳のエースかよって(笑)

https://www.ntv.co.jp/nemesis/