ロダンである。
オーギュストさんとこの。
彫刻家としては天才だけど、男としてはクズで、
何かに秀でた人は何かが欠けるという、
俺の「人生プラマイゼロ理論」を裏付けるかのような人であった(笑)
妻がいる身でありながら、
愛弟子のカミーユ・クローデルとの愛欲に溺れ、
粘土こねて、ベロチュウして、こねて、ベロチュウしてという、
本能に素直なヒゲおっさん(笑)
他にも抱かれたい女性がけっこういて、意外とモテてるっていうね。
あの鳥の巣のようなヒゲは
キスのとき邪魔だと思うのは俺だけだろうか。
しかし、そんな40過ぎのおっさんは、
常に妻と愛弟子との間で揺れまくりんこで、
最終的には妻のところに戻ったという(笑)
調べたらこの三角関係は15年も続いたそうで、
カミーユは20代後半でロダンとの子を妊娠するも中絶し、
最終的に見捨てられたことで精神を病み、
40代後半で統合失調症を発症、
死ぬまで精神病院にいたという。。。
映画の中でもクローデルは、
報われない愛と認められない実力の間で、
かなり不安定な人になっていたけれど。
ちなみに本物のクローデルは美人で俺は割と好きな顔であった(笑)
芸術家とはなかなかに苦労人のようで、
ロダンだけでなく、作中に出てきたセザンヌやモネも
不遇の時を過ごしたことがうかがえた。
史実かどうかは不明だけど、日本人女性もモデルにしていた。
そしてラストはまさかの箱根の彫刻の森美術館で締めくくられていた。
バルザック像があるから(笑)
フランス映画なのに、日本をフィーチャーしたのは謎(笑)
なお、映画としては、淡々と進むので、やや退屈でした。